新章 神様のカルテ
[題名]新章 神様のカルテ
[著者]夏川草介
[発行]小学館
[定価]990円
[発行日]2020/12/8
栗原一止は、信州松本に住む実直にして生真面目な内科医である。「二十四時間、三百六十五日対応」の本庄病院を離れ、最先端の医療を行う信濃大学病院に移り早二年。患者六百人に医者千人が対応する大学病院という世界に戸惑いながらも、敬愛する漱石先生の“真面目とはね、真剣勝負という意味だよ”という言葉を胸に、毎日を乗り切ってきた。だが、自らを頼る二十九歳の女性膵癌患者への治療法をめぐり、局内の実権を握る准教授と衝突してしまう。330万部のベストセラー、大学病院編スタート! 特別編「Birthday」も同時収録
栗原一止医師は本庄病院から信濃大学病院に異動となった。今までの病院とは全く異なった大学病院での彼の活躍をさわやかに描いている。なんだか彼が羨ましくなってきた。各章のタイトルもしゃれていて、第一話は葉桜を通して落ちてくる日光から「緑光」、第三話はにわか雨から「白雨」、第四話はそばの花が風で揺れる風景から「銀化粧」、第五話は色づいた銀杏が地を黄色に染めることから「黄落」である。第二話は「青嵐」だが、この意味はわからなかった。
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