三島から中伊豆の修善寺まで走る
伊豆箱根鉄道駿豆(すんず)線。近くにありながら今まで乗ったことがなかったので9月中旬に行ってきました。

これが駿豆線全線図です。全長19.8kmで駅は13あります。電化されていますが、全線単線です。JRと特急踊り子号が相互に乗り入れしています。

三島駅付近の拡大図です。三島から三島広小路まで急カーブしていることがわかります。実は、昔は三島駅の西側(左側)にある下土狩駅(旧三島駅)からまっすぐに三島広小路(旧三島町駅)へつながっていたのです。

熱海と函南の間にある丹那トンネルが開通する前は、今の御殿場線が東海道線でした。地形のために三島宿から少し離れた場所に三島駅(赤丸印)が作られました。今の御殿場線の下土狩駅です。赤い点線が現在の東海道本線でまだ開通していません。赤丸印の三島駅から南へ線路が延びています。これが現在の伊豆箱根鉄道駿豆線です。

昭和8年の地形図です。現在の東海道本線はまだ開通していません。

で示されています。そして三島駅(現下土狩駅)から南東方向へ鉄道があります。これが伊豆箱根鉄道です。当時は国鉄と私鉄の区別がなかったようです。また三島町駅(赤丸印:現三島広小路駅)前から西へ

で示されているのが路面電車です。沼津駅までつながっていたそうです。旧東海道線から取り残された三島宿の意地が伝わってきます。

平成8年の地形図です。市街地が拡大してわかりにくくなっていますが、東海道本線だけでなく東海道新幹線も描かれています。もう御殿場線には用がないと言わんばかりに現三島駅前から駿豆線が出発しています。路面電車はなくなりました。
予習はこれくらいにして、さっそく旅に出てみましょう。
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