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35三国線:時刻表見聞録1964年10月号

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三国線

 国鉄三国線は、北陸本線の金津(現:芦原温泉)−芦原(現:えちぜん鉄道あわら湯のまち)−三国(現:えちぜん鉄道三国)−三国港(現:えちぜん鉄三国港)の9.8kmを結んでいました。第2次世界大戦中に休止されましたが、戦後金津−芦原間の4.5kmが復活しました(芦原−三国港間は京福電鉄として運行)。しかし1972年(昭和47年)3月に廃止されました。廃止されてもすべての駅が現存することは珍しいです。詳細はこちらのサイトに載っています。


34大糸線:時刻表見聞録1964年10月号

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大糸線

中央本線の急行列車として取り上げた第1白馬と第2白馬。大糸線内では準急になります。現在では特急あずさ5号が新宿から南小谷まで走っていますが、その特急が停車する穂高駅には、これらの準急は停車しないという速達ぶりです。

 第2白馬は、以前のムーンライト信州を思い出します。新宿発・白馬行きの夜行列車ですが、寝台設備はありません。なお信濃四ツ谷駅が現在の白馬駅です。信濃森上からは普通列車になりますが、日本海側の糸魚川まで足を伸ばしています。第1白馬は糸魚川まで準急です。

 また注目すべきは松本20時12分発の普通列車(115D)です。普通列車ですが準急並みの停車駅の少なさです。停車する8駅に対し、停車しない駅はなんと21駅もあります。出世頭の普通列車ですね。

 現在では、南小谷がJR東日本とJR西日本の境界になっていますが、昭和39年当時は当然ながらそんなこともなくすべて国鉄でした。

【急05】第1白馬:新宿1230−1719松本(準急:松本1725−1944糸魚川)
【急06】第2白馬:新宿2300−0514松本(準急:松本0517−0631信濃森上、普通:信濃森上0633−0744糸魚川)
【普16】115D:松本2012−2132信濃森上



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大糸線

 糸魚川6時32分発の普通列車も、信濃森上からは停車駅が極端に少なくなります。普通列車ではないみたいです。

【普17】114D:糸魚川0632−0944松本


33準急甲斐駒:時刻表見聞録1964年10月号

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小海線

 小海線です。ここにも優等列車が走っていました。すでに取り上げた多層建て列車の準急八ヶ岳と循環列車の準急すわ(上りは準急のべやま)以外にも準急甲斐駒があります。小海線は全長78.9kmですが、甲斐小泉〜海尻間の35.0kmにわたって標高1000mを越える場所を走っている高原列車として有名です。現在では、日本最高地点にある野辺山駅(1345m)を始め標高が高いJR駅ランキングの1位〜9位を独占しています。ちなみに第2位は清里駅(1274m)です。

 準急甲斐駒は、甲府を7時22分に出発して中央本線を西に進みます。小淵沢から小海線に入り、小諸からは信越本線で長野へ向かいます。小海線内では、清里、野辺山、信濃川上、小海、羽黒下、臼田、中込、岩村田に停車します。高原の雰囲気を味わいながら旅する約4時間はワクワクしそうです。

【準17】甲斐駒:甲府0722−0822小淵沢0824−1024小諸1030−1129長野



32急行赤倉:時刻表見聞録1964年10月号

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中央本線

 名古屋を11時ちょうどに出発する急行赤倉。行き先は新潟です。「赤倉」とは山形県の陸羽東線沿いに赤倉温泉(最寄駅は羽前赤倉駅[現:赤倉温泉駅])がありますが、ここでは新潟県妙高市にある赤倉温泉や赤倉スキー場のことなのでしょう。

 急行赤倉は名古屋を出た後、千種、多治見、土岐津(現:土岐市)、中津川、上松、木曽福島に停車し塩尻で7分停車します。その後、松本、篠ノ井と篠ノ井線を走り、信越本線で長野へ15時54分に到着します。



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信越本線

 長野からは田口(現:妙高高原)、新井、高田、直江津、柿崎、柏崎、長岡、東三条、新津に停車し、終点新潟には19時31分に到着します。

【急07】赤倉:名古屋1100−1554長野1556−1931新潟


31中央本線普通列車:時刻表見聞録1964年10月号

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中央本線

 名古屋発の普通列車では長野行きがあります。ずっと山の中を走っていきます。名古屋5時20分発の列車は、多治見7分、中津川12分、木曽福島9分、塩尻7分、松本6分(大糸線普通列車と接続)停車します。一方、名古屋発11時08分発の列車は、多治見14分(太多線普通列車と接続)、中津川7分、塩尻15分、松本24分(大糸線普通列車と接続)停車します。

 姥捨駅付近からの善光寺平の絶景がきれいに見えたことでしょう。

【普14】811:名古屋0520−1058塩尻1105−1343長野(8時間23分)
【普15】813:名古屋1108−1627塩尻1642−1908長野(8時間00分)


30準急すわ・のべやま(循環列車):時刻表見聞録1964年10月号

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中央本線

 長野発の準急すわの行き先は長野です。これも、しろがねやこがねのように循環列車なんです。長野を12時03分発で、信越本線・篠ノ井線・中央本線で小淵沢を目指します。



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小海線

 小淵沢でスイッチバックして小海線で小諸へ出て、信越本線で長野へ戻ります。



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小海線

 反対回りには準急のべやまという列車があります。これは長野から信越本線で小諸へ、小海線で小淵沢へ、中央本線他で長野に戻ります。

【準15】すわ:長野1203−(中央本線他)−1501小淵沢1503−(小海線)−1659小諸1700−(信越本線)−1800長野
【準16】のべやま:長野1108−(信越本線)−1212小諸1216−(小海線)−1423小淵沢1426−(中央本線他)−1735長野



29急行第1・第2白馬:時刻表見聞録1964年10月号

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中央本線

 新宿12時30分発の急行第1白馬は松本から大糸線を通って糸魚川まで走っています。急行第2白馬は新宿23時ちょうど発の夜行列車ですが、寝台設備はありません。



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大糸線

 松本からは大糸線に入り急行から準急に変わります。第1白馬は、豊科・信濃大町・信濃四ツ谷(現:白馬)・南小谷・平岩に停車します。第2白馬は信濃森上から普通列車となり糸魚川を目指します。早朝の北アルプスの眺めは雄大でしょうね。

 
【急05】第1白馬:新宿1230−1719松本(準急:松本1725−1944糸魚川)
【急06】第2白馬:新宿2300−0514松本(準急:松本0517−0631信濃森上、普通:信濃森上0633−0744糸魚川)


28中央本線普通列車:時刻表見聞録1964年10月号

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中央本線

 新宿発の普通列車は長野まで行くのがあります。新宿0620−1633長野、新宿1030−2012長野、新宿1245−2306長野です。所要時間は10時間前後です。のんびりした旅もいいものですね。

【普11】423:新宿0620−1633長野(10時間13分)
【普12】425:新宿1030−2012長野(9時間42分)
【普13】429:新宿1245−2306長野(10時間21分)


27急行第1アルプス・かわぐち・準急八ヶ岳(多層建て列車):時刻表見聞録1964年10月号

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中央本線

 新宿7時ちょうど発の急行第1アルプスの行き先が、松本・小諸・河口湖となっています。これは急行かわぐち・準急八ヶ岳との多層建て列車です。

【急03】第1アルプス:新宿0700−0828☆大月0832−1020☆小淵沢1023−1150松本
【急04】かわぐち:新宿0700−0828☆大月0836−0920河口湖
【準14】八ヶ岳:新宿0700−1020☆小淵沢1029−1229小諸
☆分離




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富士急行

 急行かわぐちは、富士急行内は富士吉田(現:富士山)・富士急ハイランドに停車します。急行臨時かわぐちというのがありますが、急行名に「臨時」とつくのは珍しいですね。



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小海線

 準急八ヶ岳は小淵沢から小海線に入ります。小海線内では、清里・野辺山・信濃川上・小海・臼田・中込・岩村田に停車します。新宿から乗り換えなしで小海線の車窓が楽しめるのですね。八ヶ岳という列車名も納得です。


26武蔵岩井駅:時刻表見聞録1964年10月号

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五日市線

 五日市線は現在でもありますが終点は武蔵五日市です。武蔵五日市から武蔵岩井までは1971年に廃止されました。この頃は武蔵五日市〜武蔵岩井まで区間6往復ありました。武蔵五日市でスイッチバックする路線配置になっていたことからすべて区間運転だったのでしょう。


25越美南線:時刻表見聞録1964年10月号

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越美南線

 越美南線には岐阜発北濃行きが2本、岐阜発郡上八幡行きが1本、多治見発美濃白鳥行きが1本あります。国鉄時代ですから、高山本線や太多線からの乗り入れがやりやすかったのでしょうね。

 越美南線は、福井県の越美北線(現:九頭竜湖線)とつながる計画があったのですが中止になってしまい、現在では長良川鉄道になっています。越美南線では駅は26でしたが、長良川鉄道では37駅と11駅増加しています。地元の乗客の利便性を考えているようです。


24準急しろがね・こがね(循環列車):時刻表見聞録1964年10月号

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高山本線

 高山本線をみてみましょう。優等列車は急行加越・準急ひだ1−3号・準急しろがねなどがあります。準急しろがね1号および2号は、名古屋始発で行先も名古屋になっています。どういうことでしょうか?

 名古屋を23時56分発のしろがね2号。夜行列車ですが、寝台設備はありません。東海道本線の尾張一宮で24時を過ぎ岐阜でスイッチバックして高山本線に乗り入れます。美濃太田・高山などに停車して富山には早朝の5時22分に到着します。



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北陸本線

 富山でスイッチバックして北陸本線で金沢・福井・敦賀を経て米原へ。スイッチバックして再び東海道本線です。大垣・岐阜などに停車して名古屋へ11時06分に到着します。東海道本線→高山本線→北陸本線→東海道本線を走っています。しろがね1号も同様です。

【準11】しろがね2号:名古屋2356−(東海道本線)−0022岐阜0026−(高山本線)−0522富山0533−(北陸本線)−0955米原0959−(東海道本線)−1106名古屋(11時間10分)
【準12】しろがね1号:名古屋0815−(東海道本線)−岐阜0845−(高山本線)−1309富山1320−(北陸本線)−1755米原1803−(東海道本線)−1910名古屋(10時間55分)



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高山本線

 しろがねの反対向きの列車が準急こがねです。名古屋を9時40分に出発し、岐阜→米原→金沢→富山→高山→岐阜→名古屋の順となり、20時10分に到着します。



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運転略図

【準13】こがね:名古屋0940−(東海道本線)−1048米原1052−(北陸本線)−1506富山1514−(高山本線)−1934岐阜1939−(東海道本線)−2010名古屋(10時間30分)


23二俣線・遠州鉄道:時刻表見聞録1964年10月号

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二俣線

 二俣線です。現在は天竜浜名湖鉄道になっています。遠江森(現:遠州森)7時33分発の列車は西鹿島から遠州鉄道に乗り入れて新浜松に8時43分に到着します。国鉄と私鉄の相互乗り入れはこの頃にもあったのですね。

 遠州鉄道に乗り入れているのは、遠江森発が2本、遠江二俣(現:天竜二俣)発が2本と一日4本ありました。なお時刻表の「近江二俣駅」は「遠江二俣駅」の誤植です。

 二俣線は28駅でしたが、天竜浜名湖鉄道は39駅と11駅増えています。乗客を増加させようとしていることがわかります。


22準急伊那1号:時刻表見聞録1964年10月号

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飯田線

 飯田線を通して走る準急伊那1号。よくみると始発が大垣で、終点が上諏訪です。東海道本線・飯田線・中央本線を走っています。豊橋で方向転換するなど、変化に富んでいて楽しめそうですね。

【準10】伊那1号:大垣0657−0850豊橋0854−1319辰野1320−1341上諏訪(6時間44分)


21急行第1アルプス・準急天竜・きそこま(複雑な多層建て列車):時刻表見聞録1964年10月号

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飯田線

 飯田線のページを眺めてみます。今でこそ秘境駅の宝庫となっている飯田線ですが、この頃は準急天竜・準急伊那1−3号・準急赤石などの優等列車がありました。天竜峡を5時44分発の準急天竜をみると、辰野から新宿方面と長野方面に行き先がわかれています。



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中央本線

 新宿方面の中央本線(上り)をみてみます。辰野で急行第1アルプスと併合されて新宿へ向かうことがわかります。そのため(新宿行きの)準急天竜は辰野で18分停車します。



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中央本線

 続いて辰野から長野方面の中央本線(下り)をみてみましょう。辰野で上諏訪始発の(もう一つの)準急天竜と併合され長野へ向かうようです。そのため(長野行きの)準急天竜は辰野で19分停車します。つまり(天竜峡発の)準急天竜は辰野で分割併合し、それぞれ新宿と長野へ向かうわけです。

 そして多治見4時54分発の準急きそこまと塩尻で併合します。そのため準急きそこまは塩尻で28分も停車します。なんだか複雑になってきました。頭が混乱してきます。



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運転略図

 というわけで自分で運転略図を作ってみました(笑)。こんな感じです。やっぱり複雑ですね。そしてもう一つの疑問が湧いてきました。辰野−新宿までは「急行」第1アルプスと「準急」天竜が併合するのですが、「急行」と「準急」が併合するとどっちになるのでしょうか。



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特急・急行のさくいん

 32ページに特急・急行のさくいんがあります。そこには併合した急行第1アルプスと準急天竜の記載がありますが、「急行」なのか「準急」なのかわかりませんでした。料金はどうなるのでしょうか? いまだに謎です。

【急02】第1アルプス:松本0720−0759★辰野0805−1206新宿
【準08】天竜:天竜峡0544−0747★☆辰野0805−1206新宿
(−−−☆辰野0806−0825★塩尻0834−1000長野)
【準09】きそこま:多治見0454−0816★塩尻0834−1000長野
★併結、☆分離



20太多線?:時刻表見聞録1964年10月号

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太多線

 さてこのページには誤植があります。わかりますか?

 この路線は太多線ではなく樽見線なのです。太多線は美濃太田−多治見を結ぶ路線です。大垣−美濃神海は樽見線です。1984年10月に樽見線は第三セクターの樽見鉄道となり、その後樽見まで延伸されました。


19西寒川支線:時刻表見聞録1964年10月号

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相模線

 相模線のページを見ると、西寒川支線の時刻表が出ています。寒川から西寒川へは、朝1本、夕3本と1日たった4本しかありません。西寒川から寒川へも同様です。



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 西寒川支線は相模川の砂利を運搬するための路線で、近くの工場で働く人も乗せていたようです。1984年に廃止されましたが、跡地は遊歩道になっており西寒川駅跡は公園になっています。


18準急湘南日光:時刻表見聞録1964年10月号

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伊東線

 伊東線のページで興味深い準急列車をみつけました。「準急湘南日光」です。伊東発で日光行きです。伊東線内では、網代・来宮・熱海に停車します。

 伊東線にはこの湘南日光以外にも、急行伊豆、準急いでゆ・おくいず・あまぎなどの優等列車が走っていました。東京からの観光客をたくさん乗せていたのでしょう。




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東海道本線

 東海道本線の時刻表は109ページにありました。熱海の次は、湯河原・小田原・横浜・品川・新橋・東京と停車していきます。




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東北本線

 そして上野からは東北本線。大宮や小山にも停車せずに、宇都宮・今市にしか停車しません。同じページの急行いいで・第2まつしま、右側の準急しもつけ1号は赤羽・大宮・小山にも停車しています。上野から宇都宮まで停車しないのは特急やまばと並みです。日光へは東武鉄道と観光客争いをしていたのかもしれませんね。

【準07】湘南日光:伊東0825−1041東京1042−1241日光



17東海道本線・山陽本線・鹿児島本線普通列車:時刻表見聞録1964年10月号

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山陽本線

 極め付けはこれ。大阪21時32分発で、東海道本線・山陽本線、そして鹿児島本線を経由してなんと熊本県の八代までの普通列車なんです! 到着は翌日の20時30分。姫路9分、岡山10分、広島20分、岩国10分、小郡9分、下関6分、門司39分、鳥栖27分、熊本29分と停車しますが、22時間58分の所要時間です。ほぼ一日走っているのですね。しかも午前3時であろうと午前5時であろうと律儀に停車していく姿に感動です。

【普10】233:大阪2132−2030八代(22時間58分)


16山陽本線普通列車:時刻表見聞録1964年10月号

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山陽本線

 姫路・岡山から下関・門司方面へいく普通列車がいくつかあります。

【普07】223:岡山0530−1552門司(10時間22分)
【普08】2431M:岡山0807−1743下関(9時間36分)
【普09】227:姫路0656−2024門司(13時間28分)

 普通列車好きの私ですが、この時代だったらこんな長い時間、普通列車に乗っていたでしょうか? ずっと乗っていたらお尻が痛くなることでしょう。


15急行と準急の競争:時刻表見聞録1964年10月号

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東海道本線・山陽本線

 20時ちょうどに名古屋駅を出発する準急比叡8号。その5分後に寝台急行高千穂が出発します。5分差ですから、途中で急行が準急を追い抜くのかなぁと見ていくと、準急比叡は終点の大阪に22時40分着に対し、寝台急行高千穂は大阪に22時54分着と14分遅れとなっています。追い抜くどころか逆に差をつけられています。

【寝急03】高千穂:東京1435−1958名古屋2005−2254大阪2300−1953西鹿児島
【準06】比叡8号:名古屋2000−2240大阪

 高千穂の名古屋到着は19時58分。比叡8号はまだホームに止まっているのですから、急行の威厳で先に出発してもよさそうです。停車駅は高千穂は岐阜・京都の2つ。それに対して比叡は尾張一宮(「尾張一八宮」は誤植)・岐阜・大垣・米原・彦根・近江八幡・草津・守山・大津・京都と10も停車します。それでも追い抜けないのは謎です。しかも京都に13分も停車しています。なぜなのでしょう?

 準急に差をつけられてしまう急行高千穂は、きっとお人好しなのでしょう(笑)



14東海道本線・山陽本線普通列車:時刻表見聞録1964年10月号

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東海道本線・山陽本線

 普通列車をみてみましょう。大阪6時05分発で小郡19時03分着(所要時間12時間58分:姫路15分(姫新線・播但線普通列車と接続)、岡山30分の停車)の普通列車があります。大阪7時16分発も小郡行きで到着は20時49分(所要時間13時間33分:姫路7分(姫新線準急みまさか1号と接続)、岡山24分、広島10分(芸備線準急たいしゃく・第1ちどりと接続)の停車)です。

【普03】321:大阪0605−1903小郡(現:新山口)(12時間58分)
【普04】323:大阪0716−2049小郡(現:新山口)(13時間33分)




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東海道本線・山陽本線

 さらにページをめくると、大阪9時05分発の門司行き(到着23時34分)という普通列車がありました。途中、広島10分(芸備線普通列車と接続)、下関11分の停車がありますが、所要時間は14時間29分です。

【普05】229:大阪0905−2334門司(14時間29分)




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東海道本線・山陽本線

 さらにさらに、上には上があるもので、京都14時40分発の普通列車はなんと鳥栖行き(到着翌日8時59分)でした。所要時間は18時間19分です。途中、大阪26分、岡山18分、広島16分、門司13分、博多24分の停車があります。乗ってみたいような、みたくないような不思議な気分です。

【普06】231:京都1440−0859鳥栖(18時間19分)



13東海道本線普通列車:時刻表見聞録1964年10月号

 東京発の普通列車を見ていたら、東京0520−1310名古屋、東京1130−2053名古屋、東京1334−2326大垣などの長距離列車がありました。

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東海道本線

 しかし東京15時ちょうど発の普通列車はなんと姫路行き。到着は翌朝の6時45分です。所要時間は15時間45分です。途中の沼津16分(御殿場線普通列車と接続)、名古屋23分、米原24分、京都27分、大阪17分などの停車時間を含みます。

【普01】143:東京1500−0645姫路(15時間45分)




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東海道本線

 また東京を23時30分に出発する大阪行きもありました。こちらは浜松までは停車しない駅も多いので、到着時刻は11時ちょうどとなり、所要時間は11時間30分です。途中の名古屋9分(中央本線普通列車と接続)、京都15分の停車時間があります。両方の列車とも夜行ですが寝台設備はありません。おしりが痛くなりそうですね。

【普02】145:東京2330−1100大阪(11時間30分)


12準急たざわ・もがみ・あさひ(多層建て列車):時刻表見聞録1964年10月号

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上野−郡山−会津若松・秋田−青森連絡

 準急もがみ・たざわ1号は新庄で分割併合するようです。

【準01】たざわ1号:仙台0726−小牛田−0959★☆新庄1006−(奥羽本線)−1239秋田
【準02】もがみ:米沢0752−0844山形0850−0958★☆新庄1009−1106酒田
[★併結・併合、☆分離・分割]




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上野−郡山−会津若松・秋田−青森連絡

 こちらは準急たざわ(「ただわ」は誤植)2号・もがみが新庄で、そしてもがみ・あさひ2号が山形で分割併合するようです。かなり複雑な運行体系になりますね。

【準03】たざわ2号:秋田1410−1649★☆新庄1655−1842小牛田1844−1925仙台
(−−−★☆新庄−1805★山形1810−☆米沢1906)
【準04】もがみ:酒田1540−1644★☆新庄1656−1805★山形1810−☆米沢1906
(−−−★☆新庄1655−1842小牛田1844−1925仙台)
【準05】あさひ2号:仙台1627−1748★山形1810−1906☆米沢1910−2100坂町2101−2149新潟




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運転略図

 わかりにくいなぁ、と思い時刻表をひっくり返していたら311ページに「準急 あさひ号・月山号・もがみ号・たざわ号 運転略図」という図がありました。これを見ればわかるかなぁ、、、、、、なんだか複雑でわかりにくいですね。この時代の人はこれでわかっていたのでしょうか?  不思議です。

※分割併合については、多層建て列車を参考にしてください。




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運転略図

 やっぱりわかりにくいのでパワーポイントで運転略図をつくってみました。これで少しはわかりやすくなってきたと思います。



11bまだ遠くて広い北海道(2020年3月):時刻表見聞録1964年10月号

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特急北斗11号

 2020年3月の時刻表で比較してみます。はやぶさ7号で東京を8時20分に出発すると、新函館北斗で16分の待ち時間で特急北斗11号に乗り継ぐことができ、札幌へは16時04分に到着します。東京−札幌間の所要時間は7時間44分です。なんと12時間11分も短縮できました。

はやぶさ7号:東京0820−1218新函館北斗
北斗11号:新函館北斗1234−1604札幌

ーーーーーーーーーー
東京−札幌間の所要時間
1964年10月:19時間55分
2020年03月:07時間44分(12時間11分短縮)
ーーーーーーーーーー




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特急おおぞら11号

 はやぶさ23号で東京を12時20分に出発すると、新函館北斗で25分の待ち時間で特急北斗17号へ、また南千歳で9分の待ち時間で特急おおぞら11号に乗り継ぐことができ、釧路へはもうすぐ日付が変わりそうな23時55分に到着します。東京−釧路の所要時間は11時間35分です。14時間20分も短縮され、その日のうちに到着することができます。

はやぶさ23号:東京1220−1630新函館北斗
北斗17号:新函館北斗1655−2003南千歳
おおぞら11号:南千歳2012−2355釧路

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東京−釧路間の所要時間
1964年10月:25時間55分
2020年03月:11時間35分(14時間20分短縮)
ーーーーーーーーーー




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特急ライラック・大雪

 はやぶさ1号で東京を6時32分に出発すると、新函館北斗で15分の待ち時間で北斗9号に乗り継ぐことができます。札幌で22分あるいは52分の待ち時間でライラック23号あるいは25号に乗りついで旭川へ。そこで大雪3号に乗り換えて網走には20時49分に到着します。東京−網走の所要時間は14時間17分となり、12時間28分短縮しました。

はやぶさ1号:東京0632−1053新函館北斗
北斗9号:新函館北斗1108−1438札幌
(ライラック23号:札幌1500-1625旭川)
ライラック25号:札幌1530−1655旭川
大雪3号:旭川1705−2049網走

ーーーーーーーーーー
東京−網走間の所要時間
1964年10月:26時間45分
2020年03月:14時間17分(12時間28分短縮)
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特急ライラック・サロベツ

 はやぶさ13号で東京を9時36分に出発すると、新函館北斗で28分の待ち時間で北斗13号に乗り継ぐことができます。札幌ではカムイ33号かライラック35号で旭川へ。そしてサロベツ3号に乗り換えて稚内にはもうすぐ日付が変わる23時47分に到着します。東京−稚内の所要時間は14時間11分です。網走へ行くより6分早くなりました。1964年10月では28時間13分かかっていたのですから、約半分になったことになります。

はやぶさ13号:東京0936−1334新函館北斗
北斗13号:新函館北斗1402−1747札幌
(カムイ33号:札幌1800-1925旭川)
ライラック35号:札幌1830−1955旭川
サロベツ3号:旭川2006−2347稚内

ーーーーーーーーーー
東京−稚内間の所要時間
1964年10月:28時間13分
2020年03月:14時間11分(14時間02分短縮)
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 北海道内の移動に時間がかかります。北海道はやっぱり広いのです。



11a遠くて広い北海道:時刻表見聞録1964年10月号

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東京−北海道連絡

 上野を13時30分発の特急はつかりで北上してみます。常磐線経由で青森着が23時55分と真夜中です。青函連絡船を経て函館発4時55分の特急おおぞらに接続しています。釧路到着は翌日の15時25分ですので、所要時間は25時間55分です。北海道内だけの移動で10時間30分必要です。「でっかいどう、北海道」ですが、遠い北海道です。

【特03】はつかり:上野1330−1813仙台1818−2355青森
【特04】おおぞら:函館0455−0925札幌0929−1033☆滝川1037−1525釧路
(−−−☆滝川1040−1128旭川)
[☆分離・分割]

 また上野を18時30分発の東北本線経由の寝台特急はくつるに乗ると、青森着が翌日の6時10分です。青函連絡船を経て、函館を10時40分発の特急おおとりに乗れば、札幌着は9時25分、釧路着は21時30分、網走着は21時15分となります。札幌までは19時間55分、釧路までは27時間ちょうど、網走までは26時間45分の所要時間となります。

【寝特06】はくつる:上野1830−2347仙台2352−0610青森
【特05】おおとり:函館1040−1625☆滝川1629−2130釧路
(−−−☆滝川1632−2115網走)
[☆分離・分割]

 函館から10時57分発の急行宗谷(函館本線山線経由)に乗り込むと、稚内には22時43分に到着します。上野から稚内までは28時間13分の所要時間です。

【急01】宗谷:函館1057−1820旭川1825−2243稚内

 さらに上野を19時50分発の寝台急行北斗(常磐線経由)に乗ると、青森に翌日の9時10分に到着。青函連絡船を経て、函館からは14時25分発の寝台急行まりも(函館本線山線経由)に乗ると、釧路には翌々日の6時05分に到着します。寝台急行を2日連続で利用することになり、所要時間は30時間15分となります。まさに遠い北海道ですね。

【寝急04】北斗:上野1950−0132仙台0140−0910青森
【寝急05】まりも:函館1425−滝川2236−0605釧路

ーーーーーーーーーー
上野−札幌・網走・釧路・稚内までの所要時間
[札幌]19時間55分
[釧路]25時間55分
[網走]26時間45分
[稚内]28時間13分
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10特急白鳥:時刻表見聞録1964年10月号

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大阪−金沢−新津−秋田−青森連絡

 特急白鳥は8時15分に大阪を出て日本海に沿って北上します。そして直江津で青森行きと上野行きに分割されます。青森到着は日付が変わりそうな23時47分です。所要時間は15時間32分。本でも読むか景色を見てるか、それともボッーとしてるか、どうなんでしょうね。

 23分の待ち時間で青函連絡船に連絡しており、早朝4時35分に函館に到着します。




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新潟−長野−高崎−上野連絡

 直江津で分割された上野行きは信越本線で高崎へ、そして高崎線・東北本線で20時20分に上野へ到着します。大阪から上野まで乗り通す乗客はおそらくいなかったことでしょう。

【特02】白鳥:大阪0815−1506☆直江津1509−2347青森
(−−−☆直江津1510−2020上野)
[☆分離・分割]



09寝台特急ラッシュ:時刻表見聞録1964年10月号

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東京−大阪−九州連絡

 東京発九州行きの寝台特急は5種類あります。さくらが16時35分に出発しますが、その後はみずほ18時20分、あさかぜ18時30分、はやぶさ19時00分、富士19時05分と、45分間に4本の寝台特急が次々と出発する姿を想像するだけでワクワクしてしまいます。

【寝特01】さくら:東京1635−1228長崎
【寝特02】みずほ:東京1820−1323熊本
【寝特03】あさかぜ:東京1830−1130博多
【寝特04】はやぶさ:東京1900−1730西鹿児島(現:鹿児島中央)
【寝特05】富士:東京1905−1335大分




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東京−大阪−九州連絡

 一部を拡大すると、ちょっとおかしなことを発見しました。寝台特急はやぶさと富士が同じ15番ホームから発車することになっています。はやぶさの出発時刻は19時ちょうどで、19時05分発の富士の入線時刻が18時47分ですから、同じホームはありえないことになります。その前のあさかぜが18時30分出発ですから、18時34分入線のはやぶさが14番ホームなのだと思われます。




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東京−大阪−九州連絡

 寝台特急5種類が出発する前にも、東京発の寝台急行は霧島、雲仙・西海、高千穂とありますが、寝台特急出発後も、寝台急行出雲、能登、安芸、銀河、明星、金星、月光などが続々と出発していきます。寝台急行能登はこの頃は米原経由だったのですね。

 安芸、銀河、明星、金星、月光に「寝台専用列車」と書いてあるのは座席車がなかったのでしょう。裏を返せば、それ以外の寝台列車には座席車があったと言えます。

 また、明星と金星の発車番線が15番線になっていますが、どちらかが14番線だと思われます。



08寝台急行高千穂:時刻表見聞録1964年10月号

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東京−大阪−九州連絡

 寝台急行高千穂は、東京を14時35分に出発します。小倉からは日豊本線を通って終点の西鹿児島は19時53分到着です。所要時間はなんと29時間18分で停車駅は計55駅です。5時間18分間も二編成が走っていることになるわけです。それにしても29時間ってすごい!  そして東京駅には出発の27分も前に入線しているのですね。わくわくしながら待つ27分間なんでしょうね。




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列車編成

 長大な編成になっています。

【寝急03】高千穂:東京1435−0945小倉0950−(日豊本線)−1953西鹿児島(現:鹿児島中央)



07寝台急行さつま&寝台急行霧島:時刻表見聞録1964年10月号

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東京−大阪−九州連絡

 寝台列車は夕方〜夜間の出発が多いと思いますが、寝台急行さつまは名古屋8時5分発です。こまめに主要駅に停車(起終点含めて49駅)して終点の鹿児島には翌日の午前5時55分に到着します。所要時間は21時間50分です。




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列車編成

 12両編成なのかな?


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列車編成の見方

【寝急01】さつま:名古屋0805−2250博多2301−0555鹿児島




 寝台急行霧島は、東京を11時ちょうどの出発で、終点の鹿児島には翌日の13時35分に到着します。所要時間は26時間35分です。11時から13時35分までは、当日の霧島は東京〜神奈川あたりを走っていますが、前日の霧島も鹿児島県内を走っています。どのように識別していたのでしょうか?  停車駅は計44駅で、上記の寝台急行さつまに比べ5駅少なくなっています。




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列車編成

 最長14両の長い編成です。

【寝急02】霧島:東京1100−0647博多0657−1335鹿児島




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