ランクA病院の愉悦

161118-book.jpg
[題名]ランクA病院の愉悦
[著者]海堂 尊
[発行]新潮社
[定価]529円
[発行日]2016/6/1
とんでもない医療格差が出現した近未来の日本。売れない作家の終田(ついた)千粒(せんりゅう)は「ランクC病院」で銀行のATMに似たロボットの診察しか受けられない。そんな彼に「ランクA病院」への潜入取材が舞い込む表題作。“日本一の健康優良児”を目指す国家プロジェクトに選ばれた男の悲喜劇「健康増進モデル事業」など、奇抜な着想で医療の未来を映し出す傑作短篇集。『ガンコロリン』改題


現役の医師だけに、医療の本質を鋭くついた作品たち。未来の医療はこんなことになるかも知れないという恐れさえある。


FC2ブログランキング



殺人犯はそこにいる  隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件

161106-book.jpg
[題名]殺人犯はそこにいる  隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件
[著者]清水 潔
[発行]新潮社
[定価]810円
[発行日]2016/6/1
5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか? なぜ「足利事件」だけが“解決済み"なのか?
執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出すーー。新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。日本中に衝撃を与え、「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。


 清水氏の著書は、「桶川ストーカー殺人事件」についで2作目。文庫化されてから読みました。警察や検察の調査がこれほど杜撰だったとは、、、。そして唯一の頼みではある司法も、検察の言いなりとは、、、。DNA型鑑定に関して、怪しい検討が行われていると思えば、試料をすべて使ってしまったり、、、(おそらく破棄したものと思われる)。あきれてものが言えないとはこのことです。警察サイドの自己保身から、捜査の矛盾は出てきています。これでは再発防止もできますまい。またどこかで冤罪がおこる。自分でないことを切に祈ろう。


FC2ブログランキング



なぜ、無実の医師が逮捕されたのか

161101-book.jpg
[題名]なぜ、無実の医師が逮捕されたのか
[著者]安福謙二
[発行]方丈社
[定価]1,944円
[発行日]2016/9/29
手術を受けた産婦が死亡し執刀医が逮捕された大野病院事件は、医学界に衝撃を与え、多くの医師が支援に立ち上がった。弁護人が事件の発端から無罪に至るプロセスを検証し、医療事故裁判の誤判の構造を解き明かす。


 医療界を揺るがせた福島県立大野病院事件。赤ちゃんを産んだばかりの妊婦が死亡し執刀医が逮捕された。病院は医療ミスを認め家族に謝罪。検察のあまりに杜撰な操作により起訴されたが、結果は無罪となった。記者クラブからマスコミを通して流れた情報は「医療ミスで出血多量となり死亡」「癒着胎盤を無理に剥離」など、一方的な報道が行われた。システムとしても日本の刑事司法は国際標準とは程遠い。拘留が最大23日間となり、その間に執拗な取り調べが続くために(虚偽の)自白を強要されることも多い。あまり知られていないが、そのことが沖縄における日米地位協定の隠れたネックとなっているようだ。


FC2ブログランキング



列車ダイヤから鉄道を楽しむ方法

170219-book.jpg
[題名]列車ダイヤから鉄道を楽しむ方法
[著者]杉山淳一
[発行]河出書房新社
[定価]1,512円
[発行日]2016/10/20
定刻どおり! 今日も全国の路線で驚きのダイヤが進行中!! 追い越し、すれ違い、スピード設定、停車駅の決定…。世界に誇る“安全・精密な運行システム”の秘密を解く! 
【目次】1番線 ダイヤを眺めれば、日本の鉄道の凄さがわかる!/2番線 通勤電車の過密ダイヤは、知恵と苦労の賜物だ!/3番線 鉄道各社「驚きの運行設定」の舞台ウラを探る!/4番線 新路線開業で「新幹線ダイヤ」の進化が止まらない!/5番線 マニアも意外と知らない「おもしろダイヤ学」!


 時刻表を眺めていただけではわかりにくいが、列車ダイヤに図示するとあっという間にわかりやすくなるというお話。東京駅9時10分発ののぞみ19号で博多まで行くと、すれ違う新幹線は103本(のぞみ67本、ひかり15本、こだま12本、さくら7本、みずほ2本)で、追い越す新幹線は6本(ひかり1本、こだま5本)なのです。その他、おもしろくて驚きのダイヤの話しが満載です。


FC2ブログランキング

研究不正   科学者の捏造、改竄、盗用

161027-book.jpg
[題名]研究不正   科学者の捏造、改竄、盗用
[著者]黒木登志夫
[発行]中央公論新社
[定価]950円
[発行日]2016/4/25
科学のすぐれた成果を照らす光は、時として「研究不正」という暗い影を生み落とす。研究費ほしさに、名誉欲にとりつかれ、短期的な成果を求める社会の圧力に屈し…科学者たちが不正に手を染めた背景には、様々なドラマが隠されている。研究不正はなぜ起こり、彼らはいかなる結末を迎えたか。本書は欧米や日本、中韓などを揺るがした不正事例を豊富にとりあげながら、科学のあるべき未来を具体的に提言する。


 STAP細胞の捏造は記憶に新しいのですが、世界各地で今までにこんなに数多くの研究不正が行われているとは知りませんでした。研究者の端くれだった者としては、「短期的な成果を出してこそ研究費がもらえる」現状がよくないことだと思います。いつもいつも成果が出ることを約束してくれるような研究ばかりではありません。欲望のある俗人が関わっているかぎりいつまでもなくならないと思います。こうしている今でも日本で、あるいは世界で、研究不正が行われていることでしょう。


FC2ブログランキング



「健康食品」ウソ・ホント 「効能・効果」の科学的根拠を検証する

161004a-book.jpg
[題名]「健康食品」ウソ・ホント 「効能・効果」の科学的根拠を検証する
[著者]高橋久仁子
[発行]講談社
[定価]972円
[発行日]2016/6/20
トクホ誕生から25年、機能性表示食品の登場から1年。その“科学的根拠”、信じていいですか?
・コラーゲンが潤すのは「お肌ではなく喉」だった
・ふつうの豆乳とトクホ豆乳の中身はまったく同じ
・「体脂肪を減らす」お茶で体重が増えた
・「内臓脂肪面積を減らす」ヨーグルトで体脂肪率が上昇した
・血糖値が上がりにくい人は「食後血糖値を抑える」青汁で血糖値がむしろ増加した

論文を読み解き、メーカーに問いただしてわかった、「効果の限界」と「隠されていた不都合な真実」・・・・・・・・それでも、買いますか?


1991年にトクホ(特定保健用食品)が制定され、2001年の「栄養機能食品」とともに両者は「保健機能食品」となった。そして2015年「機能性表示食品」という新たな枠が設けられた。しかし本当に有効なのか? 結論からいうとこれらの食品で「健康」は買えないのだ。あくまで国の都合で制度化されただけで、国は国民の健康状態を考えてはくれていない。売れて日本経済が潤えばいいのだ。「効かない」だけでなく「有害」なものもあるのだ。全くもっておかしな国だ。


FC2ブログランキング


探検発見乗りつぶし。

161017c-book.jpg
[題名]探検発見乗りつぶし。
[発行]乗りつぶしオンライン
[定価]600円
[発行日]2015/12/30

乗りつぶしの楽しさを、記録のつけ方、時刻表の見方や地図の見方などで表現している本。いつもながら「乗りつぶしオンライン」の力作に頭がさがる。


FC2ブログランキング


珈琲店タレーランの事件簿5

170322-book.jpg
[題名]珈琲店タレーランの事件簿5
[著者]岡崎琢磨
[発行]宝島社
[定価]713円
[発行日]2016/12/30
アオヤマが理想のコーヒーを探し求めるきっかけとなった女性・眞子。11年ぶりに偶然の再会を果たした初恋の彼女は、なにか悩みを抱えているようだった。後ろめたさを覚えながらも、アオヤマは眞子とともに珈琲店“タレーラン”を訪れ、女性バリスタ・切間美星に引き合わせるが…。眞子に隠された秘密を解く鍵はーーー源氏物語。王朝物語ゆかりの地を舞台に、美星の推理が冴えわたる!


 珈琲店タレーランのバリスタの切間美星の前に、アオヤマの初恋の人らしき小島眞子(神崎眞子)なる人物が現れる。年上だけど、ちょっと夢を見る乙女な感じで、源氏物語に精通している眞子に振り回されるアオヤマに対して、美星の推理は相変わらずの鋭さである。まさにスリルとサスペンスで十分に楽しめました。ただしクライマックスはちょっと現実離れしているのが残念。


FC2ブログランキング




下戸は勘定に入れません

161017a-book.jpg
[題名]下戸は勘定に入れません
[著者]西澤保彦
[発行]中央公論新社
[定価]734円
[発行日]2016/8/25
大学で教鞭をとる古徳先生はバツイチ・独身の50歳。人生に疲れ、酔って死ねれば本望とウイスキー片手に夜道を歩き始めたが、偶然、旧友・早稲本と出会ってしまう。いまや堂々たる実業家のこの男は、かつて古徳の恋人を奪って結婚したのだった。気まずさに逃げようとする古徳だが、早稲本の誘いを断りきれず、豪邸のホームバーで杯を傾けることに。やがて、酔った2人は28年前の晩へとタイムスリップしてしまう。 条件が揃うと、酒の相手を道連れに時間をさかのぼってしまう古徳先生。はたして失った恋の秘密を解き明かすことができるのか?池上冬樹氏、大森望氏、宇田川拓也氏、関口苑生氏など、ミステリ界が驚愕! 酒×SF×ロジック、西澤保彦の真骨頂が発揮された傑作ミステリ、待望の文庫化。


タイムトリップのミステリーです。なんだか最初は狐につままれた感じがしますが、その精緻なトリックにびっくりします。しかし、一緒に酒を呑むと過去にタイムトリップするといった発想がどこからくるのでしょうね。


FC2ブログランキング



がん消滅の罠   完全寛解の謎

170317-book.jpeg
[題名]がん消滅の罠   完全寛解の謎
[著者]岩木一麻
[発行]宝島社
[定価]1,490円
[発行日]2017/2/28
日本がんセンター呼吸器内科の医師・夏目は、生命保険会社に勤務する森川から、不正受給の可能性があると指摘を受けた。夏目から余命半年の宣告を受けた肺腺がん患者が、リビングニーズ特約で生前給付金3千万円を受け取った後も生存しており、それどころか、その後に病巣が綺麗に消え去っているというのだ。同様の保険支払いが4例立て続けに起きている。不審を抱いた夏目は、変わり者の友人で、同じくがんセンター勤務の羽島とともに、調査を始める。一方、がんを患った有力者たちから支持を受けていたのは、夏目の恩師・西條が理事長を務める湾岸医療センター病院だった。その病院は、がんの早期発見・治療を得意とし、もし再発した場合もがんを完全寛解に導くという病院。がんが完全に消失完治するのか? いったい、がん治療の世界で何が起こっているのだろうかー。


 医学的要素とミステリーの要素がたっぷりつまった傑作です。「このミステリーがすごい」大賞の大賞受賞作だけのことはあります。最後の最後まで驚かされます。


FC2ブログランキング



ビブリア古書堂の事件手帖7 〜栞子さんと果てない舞台〜

170310-book.jpg
[題名]ビブリア古書堂の事件手帖7 〜栞子さんと果てない舞台〜
[著者]三上 延
[発行]メディアワークス(KADOKAWA)
[定価]702円
[発行日]2017/2/25
ビブリア古書堂に迫る影。太宰治自家用の『晩年』をめぐり、取り引きに訪れた老獪な道具商の男。彼はある一冊の古書を残していく。奇妙な縁に導かれ、対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。青年店員と美しき女店主は、彼女の祖父によって張り巡らされていた巧妙な罠へと嵌っていくのだった…。人から人へと受け継がれる古書と、脈々と続く家族の縁。その物語に幕引きのときがおとずれる。日本で一番愛されるビブリオミステリ、ここに完結。


 今回はシェイクスピアです。楽しませていただきました。古書の知識がないのに楽しめるとは、著者の努力の賜物でしょう。まさかこんなトリックになっていたとは。栞子さんと大輔君の恋の行方も目処がたったし、いいシリーズでした。ビブリア古書堂の事件手帖はこれで完結です。今後はアニメ映画化と実写映画化が予定されているようです。こちらも楽しみです。


FC2ブログランキング



巨人軍「闇」の深層

161016-book.jpg
[題名]巨人軍「闇」の深層
[著者]西崎伸彦
[発行]文藝春秋
[定価]842円
[発行日]2016/8/20
野球賭博、清原シャブ逮捕、原監督1億円恐喝事件……週刊文春スクープ記者、執念の一撃!
  2016年3月、巨人軍の高木京介投手が野球賭博に関与していたとして、渡辺恒雄最高顧問を含む巨人軍トップ3人が電撃辞任した。2015年秋、野球賭博に手を染めていた3人の現役巨人軍投手が解雇され、再発防止策が講じられて沈静化した矢先の出来事だった。
  振り返ればここ数年、巨人軍は数々のスキャンダルに見舞われてきた。2012年には原辰徳監督(当時)が女性スキャンダルをネタに反社会的勢力から1億円を恐喝されていた事件が発覚。その後、阿部慎之助捕手、内海哲也投手にも女性スキャンダルが浮上。その背後には暴力団関係者の影が見え隠れしている。そして2016年2月には清原和博元選手が覚せい剤使用で逮捕。しかも、清原に薬物を渡していた巨人軍の元同僚投手は、「巨人時代から薬物を使用していた」という爆弾証言をおこなった。
  「常に紳士たれ」をモットーにしてきた名門球団に、いったい何が起きているのか?スキャンダルの背景を探ると、野球選手の名声やカネを目当てにして巧みに近づいてくる反社会的勢力の存在がある。そして、「コンプライアンス」を旗印に読売新聞グループをまとめあげてきた強力な司令塔「コンプラ軍団」の誤算も見えてくる。江川事件、KK(桑田清原)ドラフト事件、桑田の登板漏洩事件などの歴史を辿りつつ、最新のスクープも満載。巨人ファンもアンチ巨人も必読の一冊だ。


黒い霧事件の再来かと思われた巨人軍選手の野球賭博事件。トカゲの尻尾切りで終わってしまったつけがそのうち出そうな感じもします。古くは江川事件、桑田真澄登板日漏洩疑惑などがあり、最近でも原監督1億円恐喝、阿部選手・内海選手の女性問題、清原選手覚せい剤事件、などなど次から次へと出てくるスキャンダル。反社会勢力との付き合いの深い選手がまだまだ多いのです。読売コンプラ軍団が必死に守っていますが、おかしな話です。膿は一度全部出した方がいいと思うのですが。


FC2ブログランキング



野球×統計は最強のバッテリーである [セイバーメトリクスとトラッキングの世界]

170117-book.jpg
[題名]野球×統計は最強のバッテリーである [セイバーメトリクスとトラッキングの世界]
[著者]データスタジアム株式会社
[発行]中央公論新社
[定価]885円
[発行日]2015/8/7
打率や防御率だけでは野球選手の本当の実力は分からない。本書の前半では、野球ファンの間に広く浸透しつつあるセイバーメトリクスについて、「WARに見る2014年日本ハム・大谷翔平のMVP級の活躍」「DERが示す阪神の守備力低下」「奪三振率に表れる楽天・松井裕樹の非凡さ」など、具体例を挙げて分かりやすく解説。後半は、投球、打球、選手の動きのすべてを記録するデータ分析の最先端、トラッキングシステムを紹介する。メジャーリーグですでに導入されているPITCHf/xのデータをもとに、藤川球児、岩隈久志、田中将大らのストレートの「打ちにくさ」の違いを詳細に分析、さらに「球のキレやノビ」の正体にも迫る!


 セイバーメトリクスは知っていましたが、PITCHf/xなどのトラッキングは初めて知りました。これは面白いですね。同じストレートでも投手による違いを、スピードだけでなく明らかにされているのです。これを分析して活用すれば、3月のWBCにも貢献できるのではないでしょうか。小久保監督、きっちりと分析してください。


FC2ブログランキング




旅と鉄道 2017年3月号

170201-book.jpg
[題名]旅と鉄道 2017年3月号
[発行]朝日新聞出版
[定価]1,000円
[発行日]2017/1/21

POPPO-EYE号外 只見線が復活に向けて動き出した!
【第1特集】ローカル線日帰り旅 どんこう早春賦
   八高線、 播但線、銚子電鉄、樽見鉄道
●大河ドラマの地を訪ねる 天浜線で「直虎」の舞台を走る
●長崎県・島原鉄道 幸せの黄色い鉄道


どんこう列車の旅の特集です。早春賦として車窓から見える花にスポットがあてられています。
そして、只見線復活のニュースはうれしいですね。もう復活しないのかと思っていましたので。


FC2ブログランキング



特定地方交通線 乗りつぶし いま むかし

161004c-book.jpg
[題名]特定地方交通線 乗りつぶし いま むかし
[発行]乗りつぶしオンライン
[定価]600円
[発行日]2016/8/14

1982年の北海道乗りつぶし(2013年発行)、1982年の九州乗りつぶし(2015年発行)に続く、乗りつぶし今昔シリーズ第三弾。多彩なデータを読んでいるだけで楽しくなう。国鉄時代に転換された本州の鉄道線について取り上げている。民営化後に転換された鉄道線の第四弾も今から楽しみである。


FC2ブログランキング



週刊東洋経済&週刊ダイヤモンド

161231a-book.jpg 161231b-book.jpg
週刊東洋経済(2016/9/24号)と週刊ダイヤモンド(2016/8/6号)です。どちらも「死」をテーマにしています。超高齢社会から多死社会へ移り変わりつつある我が国を象徴しています。


FC2ブログランキング



日本の七十二候を楽しむ ー旧暦のある暮らしー

161214b-book.jpg
[題名]日本の七十二候を楽しむ ー旧暦のある暮らしー
[著者]白井明大
[発行]東邦出版
[定価]1,728円
[発行日]2012/11/10
日本には二十四の節気と七十二もの季節があることを知っていますか? 鶯の谷渡り、蛍狩り、半夏雨、十三夜、落ち葉焚き、ふろふき大根、旬の野菜や果物、魚、野鳥、草花、折々の風や雲の名前。旧暦は心と体で感じる日々の楽しみに満ちています。自然によりそう、昔ながらの生活を大切にしなおすことの中に、人が自然と結びつき、生き生きと暮らせる知恵が宿っている。一年を四等分した四季、二十四等分した二十四節気、そして七十二等分した七十二候。「東風凍を解く」、「桃始めて笑う」、「虹始めて見る」など、名前だけでも風情に富んだ七十二候から見た「旧暦の暮らし」をテーマに、その時々の旬の魚や野菜、果物、季節の花や鳥、またその時季ならではの暮らしの楽しみや行事のことなどを、オールカラーのイラストとともに紹介。


 我が国には四季があり、そして二十四の瞳じゃなくって二十四の節気があり、さらに七十二もの季節があります。現代社会は時間が早すぎて、移りゆく候を楽しむ余裕がない時もありますが、むしろそういう時にこそ、季節感を持ちたいものです。美しい日本をしっかりと楽しみましょう!


FC2ブログランキング



日本の大和言葉を美しく話す ーこころが通じる和の表現ー

161005b-book.jpg
[題名]日本の大和言葉を美しく話す ーこころが通じる和の表現ー
[著者]高橋こうじ
[発行]東邦出版
[定価]1,512円
[発行日]2014/12/5
日本には漢語と外来語、そして生粋の日本語「大和言葉」大きくわけてこの三つがあります。日本人自身が育んできた知的で優雅な余韻を残す言葉づかいを身につけてみませんか?


 大和言葉は美しいと改めて感じさせてくれる本。「故郷」より「ふるさと」、「復習」より「おさらい」、「バスタブ」より「湯船」、「豪雨」より「篠突く雨」、後者の方が響きが美しく聞こえます。こんな大和言葉をあまり使わないのはもったいないですね。編集も気が利いており、“このうえなく”読みやすくなっている。


FC2ブログランキング



美人の日本語

161005a-book.jpg
[題名]美人の日本語
[著者]山下景子
[発行]幻冬社
[定価]648円
[発行日]2008/4/10
「花明かり」「綺羅」「手弱女」など美しい日本語を、日めくりカレンダーのように1日1語1年366日分を紹介する。たとえば10月31日は「玉響」。玉とは宝石のこと。宝石が揺れるほんのわずかな時間のことを「玉響」という。貝寄風、東雲など自然を表す言葉や福寿草、相思草など草木の名前も収録。口にするだけで心が綺麗になる一冊。


美しい日本語が並んでいます。季節感があり、日本人でよかった、と改めて感じる本。だけど最近は使われない言葉も多いのが悲しい事実。


FC2ブログランキング


旅と鉄道 2017年1月号

161201-book.jpg
[題名]旅と鉄道 2017年1月号
[発行]朝日新聞出版
[定価]1,000円
[発行日]2017/1/21
【特集】国鉄時代を駆ける


国鉄時代の車両の特集です。オレンジとグリーンの湘南電車が吾妻線や両毛線で走っているのですね。国鉄型電車103系のカラーリングの世界、国鉄型名列車の数々、などが紹介されています。


FC2ブログランキング



地図マニア 空想の旅

160830-book.jpg
[題名]地図マニア 空想の旅
[著者]今尾恵介
[発行]集英社
[定価]1,404円
[発行日]2016/6/29
「地図」と「想像力」だけで綴る紀行文!

金銭的、物理的、時間的、様々な理由で人は旅に出られない。
だがワンコインで買える地図と想像力があれば、あり得ないほどの低予算でヨーロッパやカナダ、オセアニアなどの遠く離れた外国の地に降りたつことができるし、明治・大正・昭和時代の日本各地など、通常では行くことのできない場所にも行ける。
空想紀行には人を縛るものなどないのである。

長年に渡り地形図を眺め、その時代、その土地についての研究を重ねてきた著者の、地図研究家としての情熱、その技法が一冊の本に!


 今尾恵介氏の著書はほとんどすべて読んでいるので期待して購入したが、残念ながら期待はずれだった。特に「明治の赤坂 ひとめでわかる旧道」では、都内の地理がわからないと理解しがたい内容であり、都内の人だけを限定対象にしており横暴である。また地図と文章が見開きで対応していないので読みにくい。というわけでまだ海外
編は読んでいない。そのうちに開いてみるかもしれないが、現時点ではその予定はない。昔の地形図は好きなので、それだけを眺めることとなり、ちょっと高い1,404円になってしまった。


FC2ブログランキング



校閲ガール

161110-book.jpg
[題名]校閲ガール
[著者]宮木あや子
[発行]KADOKAWA
[定価]604円
[発行日]2016/9/30
憧れのファッション雑誌の編集者を夢見て、根性と気合と雑誌への愛で、 激戦の出版社の入社試験を突破し 総合出版社・景凡社に就職した河野悦子(こうの・えつこ)。しかし、「名前がそれっぽい」という理由で(!?)、悦子が配属されたのは校閲部だった。入社して2年目、苦手な文芸書の校閲原稿に向かい合う日々。 「こんなところ早く抜け出してやる」とばかりに口が悪い演技をしているが、 段々自分の本性がナマイキな女子であるような錯覚に陥ってくる毎日だ。そして悦子が担当する原稿や周囲ではたびたび、ちょっとしたトラブルが巻き起こり……!?  読んでスッキリ、元気になる! 最強のワーキングガールズエンタメ☆


 テレビドラマ「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」の原作です。小説の中に小説がでてくる構成です。現実的ではないという批判もあったらしいが、小説やドラマってそんなもの。楽しくて元気になること間違いなし!


FC2ブログランキング




rakra別冊 旅はローカル線にのって。

161004b-book.jpg
[題名]rakra別冊 旅はローカル線にのって。
[発行]ラ・クラ編集室
[定価]800円
[発行日]2016/6/15
北東北(岩手・青森・秋田)の魅力を再発見できる情報誌rakra(ラ・クラ)の別冊。人気コーナー「ローカル線でいこう! 」4本を収録。ローカル線の旅2016では、由利高原鉄道、三陸鉄道、津軽鉄道を新たに取材。思い出のアルバムでは、廃線となった、岩泉線と十和田観光電鉄の写真を収録。北東北のローカル線の魅力が詰まった1冊。


北東北地域限定の情報誌rakra(ラ・クラ)があるのを初めて知った。地域密着型の編集が私には心地よい。また別冊が出たら是非買いたい。


FC2ブログランキング



将棋世界〜さようなら、村山聖九段〜(1998年10月号)

161123-book.jpg
[題名]将棋世界 〜さようなら、村山聖九段〜(1998年10月号)
[発行]日本将棋連盟
[定価]750円
[発行日]1998/10/1

 先日、映画「聖の青春(http://satoshi-movie.jp)」を見てきた。泣いた。涙もろくなった。以前、この映画の原作の「聖の青春(2002年発行)」を読んでいたので、もう一度読みたくなって探したが見つからなかった。代わりに見つかったのがこの「将棋世界」の1998年10月号。「さようなら、村山聖九段」と特集してある。「将棋世界」なんて滅多に買わないのに、これを保存していたのは、将棋に命をかけた村山聖九段が好きだったのだろうなぁ。文字通り、将棋に命を捧げたことになってしまった。

 最近の将棋界の事件としては、三浦弘行九段の対局中のスマホ不正使用(カンニング)事件(http://ironna.jp/theme/664)がある。実際に不正使用があったのか明らかではないが、このような疑惑が起こるような状況を作ってしまった三浦弘行九段には、村山聖九段の爪のアカでも飲んでもらいたい。


FC2ブログランキング


ホテルローヤル

160922-book.jpg
[題名]ホテルローヤル
[著者]桜木紫乃
[発行]集英社
[定価]540円
[発行日]2015/6/30
北国の湿原を背にするラブホテル。生活に諦念や倦怠を感じる男と女は“非日常”を求めてその扉を開くー。恋人から投稿ヌード写真の撮影に誘われた女性事務員。貧乏寺の維持のために檀家たちと肌を重ねる住職の妻。アダルト玩具会社の社員とホテル経営者の娘。ささやかな昴揚の後、彼らは安らぎと寂しさを手に、部屋を出て行く。人生の一瞬の煌めきを鮮やかに描く全7編。第149回直木賞受賞作。


 2013年直木賞受賞作品。文庫本がでていたので今更ながら読んでみた。日本独特らしいラブホテルをめぐる短編集。それも釧路の湿原を背にするという恵まれた(?)立地である。釧路出身の桜木紫乃ならではの地域描写が素晴らしいが、一言でいうと「切ない」という感想だ。まぁ、人生いろいろだなぁ、苦労と楽しみとつらさと喜び、そんな一瞬を切り取った一冊。


FC2ブログランキング



起終点駅(ターミナル)

160723-book.jpg
[題名]起終点駅(ターミナル)
[著者]桜木紫乃
[発行]小学館
[定価]648円
[発行日]2015/3/11
直木賞作家桜木紫乃作品、初の映画化原作!
「かたちないもの」
笹野真理子は函館の神父・角田吾朗から「竹原基樹の納骨式に出席してほしい」という手紙を受け取る。
「海鳥の行方」
道報新聞釧路支社の新人記者・山岸里和は、釧路西港の防波堤で石崎という男と知り合う。「西港で釣り人転落死」の一報が入ったのはその一月後のことだった。
「起終点駅(ターミナル)」 映画化原作 表題作
鷲田完治が釧路で法律事務所を開いてから三十年が経った。国選の弁護だけを引き受ける鷲田にとって、椎名敦子三十歳の覚醒剤使用事件は、九月に入って最初の仕事だった。
「スクラップ・ロード」
飯島久彦は地元十勝の集落から初めて北海道大学に進学し、道内最大手・大洋銀行に内定した。片親で大手地銀に就職するのは、当時異例中の異例のことだった。
「たたかいにやぶれて咲けよ」
道東の短歌会を牽引してきた「恋多き」歌人・中田ミツの訃報が届いた。ミツにはかつて、孫ほどに歳の離れた男性の同居人がいたという。
(「潮風(かぜ)の家」
久保田千鶴子は札幌駅からバスで五時間揺られ、故郷の天塩に辿り着いた。三十年前、弟の正次はこの町で強盗殺人を犯し、拘留二日目に首をくくって死んだ。


文庫本化されてから購入しました。桜木紫乃を読むのは初めて。最近、ライトノベルズを読んでいたせいか、かなり本格小説に感じられた。小説ではなく実話のように、孤独の人々の描写が素晴らしい。北海道出身だけに、小説の舞台はほとんど北海道(特に釧路周辺)である。別の作品も読んでみようと思う。


FC2ブログランキング



旅と鉄道2016年11月号

161017b-book.jpg
[題名]旅と鉄道2016年11月号
[発行]朝日新聞出版
[定価]1,000円
[発行日]2016/11/21

蒸気機関車の特集です。宮沢賢治と釜石線のSL銀河がメインですが、もちろん大井川鐵道も取り上げられています。ペーパークラフトの付録付きです。


FC2ブログランキング


モンスターマザー 長野・丸子実業 「いじめ自殺事件」教師たちの闘い

160930-book.jpg
[題名]モンスターマザー 長野・丸子実業 「いじめ自殺事件」教師たちの闘い
[著者]福田ますみ
[発行]新潮社
[定価]1,512円
[発行日]2016/2/18
不登校の高一男子が自殺した。久々の登校を目前に──
かねてから学校の責任を追及していた母親は、学校に全責任があると
校長を殺人罪で刑事告訴する。
人権派弁護士、県会議員、マスコミも加勢しての執拗な追及に、
高校は崩壊寸前まで追い込まれ、教師と同級生、保護者たちも
精神的に追い詰められていく。
だが教師たちは真実を求め、法廷での対決を決意した。
前代未聞の裁判で明らかになっていったのは、子供を死に追い込んだ
母親の「狂気」だった。
どの教育現場にも起こり得る「恐るべき現実」を描ききった
戦慄のノンストップホラーノンフィクション。


高校生の息子が自殺したのは所属するバレーボール部でのいじめが原因であるとして校長が殺人罪と名誉棄損罪で告訴された事件。担任やバレー部員にも損害賠償を求める民事訴訟を起こした。そこに登場したのが人権派弁護士の高見澤昭治氏と社会派ルポライターの鎌田慧。この二人の杜撰な対応がとにかくひどい。何が人権派、何が社会派なのか。後に高見澤氏は東京弁護士会から戒告処分を受けた。自殺した子の母親の言動がおかしいのはおそらく多くに人がわかるのだろうが、それを真に受けると大騒動になるということ。自殺の原因はこの母親の虐待なのである。
 最近読んだ「でっちあげ」と違うのは、学校側が一致団結していたこと。だから闘うことができ、勝利することができたのだ。


FC2ブログランキング

桶川ストーカー殺人事件ー遺言

160919-book.jpg
[題名]桶川ストーカー殺人事件ー遺言
[著者]清水 潔
[発行]新潮社
[定価]680円
[発行日]2004/6/1
ひとりの週刊誌記者が、殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴いた…。埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生猪野詩織さん殺害事件。彼女の悲痛な「遺言」は、迷宮入りが囁かれる中、警察とマスコミにより歪められるかに見えた。だがその遺言を信じ、執念の取材を続けた記者が辿り着いた意外な事件の深層、警察の闇とは。「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔!日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞受賞作。


 この事件はよく記憶に残っています。異常性格のストーカーが殺人事件まで起こしてしまった。だけど真犯人は捕まらない。警察の不祥事とその隠蔽。市民の助けを無視し、告訴さえ取り下げるよう話してきた上尾警察署。本当にひどいことだ。猪野詩織さんが友人に言っていた「私が殺されたら犯人は小松。」というメッセージと、その友人がジャーナリストに言った「詩織は小松と警察に殺されたんです。」という言葉が頭から離れない。すべての警察が上尾警察署のようでないことを祈りたい。


FC2ブログランキング



でっちあげー福岡「殺人教師」事件の真相

160915-book.jpg
[題名]でっちあげー福岡「殺人教師」事件の真相
[著者]福田ますみ
[発行]新潮社
[定価]594円
[発行日]2010/1/1
「早く死ね、自分で死ね。」2003年、全国で初めて「教師によるいじめ」と認定される体罰事件が福岡で起きた。地元の新聞報道をきっかけに、担当教諭は『史上最悪の殺人教師』と呼ばれ、停職処分になる。児童側はさらに民事裁判を起こし、舞台は法廷へ。正義の鉄槌が下るはずだったが、待ち受けていたのは予想だにしない展開と、驚愕の事実であった。第六回新潮ドキュメント賞受賞。


 全国で初めての「教師によるいじめ」と認定された事件が、いじめなど全くなかったという話。どうしてこうなるのか。校長や教頭の判断ミスなのだろうが、そこまで自己保身をする気持ちがよくわからない。現場の教員にとって校長や教頭は味方ではないのか。生徒の親の言うことはすべて信じて、教員の言い分は信じない。教育現場はそういう状況なのか。すべてではないことを祈りたい。


FC2ブログランキング




プロフィール

かめ

Author:かめ

FC2乗り鉄の会

鉄道旅行派の同好会に
参加しています。
(敬称略)


hmdの鐵たびブログ
ローカル線の旅
by hmd

写真を中心に「見る紀行文」で、
長期連載しています。


かめかめブログ
by かめ

鉄道、旅、B級グルメ、季節・・・


旅のカケラ
by PoW

鉄道の旅日誌と撮影記録


鉄・街・旅な、つぶやき日記
by あいあんさいど

鉄道、街歩き、旅…などなど。
いろんな思いを、感じたままに。


日本鉄道路線 制覇への挑戦!
by タカ&ヨシ

日本の鉄道、全路線を制覇に
挑戦しています。


本気で全線を走破したい
ぼんばーの日記
by ぼんばー

本気に全線走破をするまでの
過程を徒然と日記で綴ります。

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

最近の記事

カテゴリ

月別アーカイブ

ブログランキング

ブログランキングに参加しています。

FC2Blog Ranking

ブログ内検索

FC2カウンター