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海の見える理髪店

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[題名]海の見える理髪店
[著者]荻原 浩
[発行]集英社
[定価]580円
[発行日]2019/5/25
直木賞受賞作 待望の文庫化!
人生に訪れる喪失と、ささやかな希望の光---心に染みる儚く愛おしい家族の小説集。
店主の腕に惚れて、有名俳優や政財界の大物が通いつめたという伝説の理髪店。僕はある想いを胸に、予約をいれて海辺の店を訪れるが・・・「海の見える理髪店」。独自の美意識を押し付ける画家の母から逃れて十六年。弟に促され実家に戻った私が見た母は・・・「いつか来た道」。人生に訪れる喪失と向き合い、希望を見出す人々を描く全6編。父と息子、母と娘など、儚く愛おしい家族小説集。直木賞受賞作。



人生の喪失と希望をえがいた短編集。直木賞受賞作で注目していたが、文庫化されたので読んでみた。家族っていいのかな? 一人っていいのかな? よくわからないけれど、今ある現実を見つめなおし、満足することとしよう。


食堂のおばちゃん(6)あの日の親子丼

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[題名]食堂のおばちゃん(6)あの日の親子丼
[著者]山口恵以子
[発行]角川春樹事務所
[定価]620円
[発行日]2019/7/18
「日替わり、牛スジ麻婆」「韓国風海苔巻き、初登場!」「定番の鰯のカレー揚げ」「締めは、茶がゆか親子丼」・・・姑の一子と嫁の二三、通いの万里の三人で営む「はじめ食堂」は常連客でいつも賑やか。そんなある日のランチタイム、お客の様子が、どうもおかしい。馴染みのOLの一人が、そっと耳うちしてくれた。「ネットにはじめ食堂の悪口がー」あることないこと、ネットに大量投稿されているという・・・。家庭的な美味しい料理とたっぷりの人情で、大人気の「食堂のおばちゃん」シリーズ、第六弾、ますます絶好調!


 万里の料理のセンスが買われてスカウトされた! しかしそれは罠であり、「はじめ食堂」を陥れるための策略であった。周りの人のアドバイスで気が付いた万里は、その申し出を断った。一件落着と思いきや、しばらくするとSNSに「はじめ食堂」の悪口が意図的に大量に投稿され、評判が落ち客足も落ちてしまう。しかし有名ブロガーのアドバイスで、お客さんがSNSに「はじめ食堂」の現状を写真付きで紹介することで危機を脱した。逆境に強い「はじめ食堂」は今日も健在である。

学校の「当たり前」をやめた。 ー生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革ー

学校の当たり前をやめた のコピー
[題名]学校の「当たり前」をやめた。 ー生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革ー
[著者]工藤 勇一
[発行]時事通信社
[定価]1,980円
[発行日]2018/12/1
東京のど真ん中に学校の常識をみんなひっくり返している公立中学校長がいる!
宿題は必要ない。固定担任制も廃止。中間・期末テストも廃止。
多くの全国の中学校で行われていることを問い直し、本当に次世代を担う子どもたちにとって必要な学校の形を追求する、千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長。
自ら学習し、将来を切り拓く力は「自律」。大人が手を掛けすぎて、挙句の果てに、何でも他人のせいにするようなことにならないよう、中1から中3までの授業や行事を組みかえる。生徒や保護者に強く支持される学校づくりの全貌がここに。


発想の転換がすごい校長先生だ。修学旅行も企画型に変えてしまうとは。おもしろそうな中学校だ。先生同士のいじめが問題になっている神戸の学校の元校長先生に読んでもらいたい。同じ校長でも全く違うのだぞ、ということを。

神様の定食屋

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[題名]神様の定食屋
[著者]中村颯希
[発行]双葉社
[定価]611円
[発行日]2018/1/12
両親を事故で失った高坂哲史は、妹とともに定食屋「てしをや」を継ぐことに。ところが料理ができない哲史は、妹に罵られてばかり。ふと立ち寄った神社で、「いっそ誰かに体を乗っ取ってもらって、料理を教えてほしい」と愚痴をこぼしたところ、なんと神様が現れて、魂を憑依させられてしまった。魂に料理を教わる代わりに、その魂が望む相手に料理を振舞い、未練を解消してやってほしいということらしい。母親から息子へ。店主から常連へ。姑から嫁へ、夫から妻へーー。料理には誰かの想いがこもっていることを実感する、読んで心が温まる一冊。


本当に神様が出てきて憑依させられたことによる様々な物語。ストーリー的にはちょっとずるい感じもするが、ほのぼのとした読後感は悪くない。


菜の花食堂のささやかな事件簿

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[題名]菜の花食堂のささやかな事件簿
[著者]碧野 圭
[発行]大和書房
[定価]702円
[発行日]2016/3/15
「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。オーナーの靖子先生が優希たちに教えてくれるのは、美味しい料理のレシピだけじゃなく、ささやかな謎の答えと傷ついた体と心の癒し方…?イケメンの彼が料理上手の恋人に突然別れを告げたのはなぜ?美味しいはずのケーキが捨てられた理由は?小さな料理教室を舞台に『書店ガール』の著者がやさしく描き出す、あたたかくて美味しい極上のミステリー!書き下ろし。



住宅街にある菜の花食堂。そこでは月に二回行われている料理教室をめぐる短編連作ミステリー。最近、こんな食堂・弁当とからめた短編連作ミステリーが多いのか、それとも自分が好んで読んでいるのか。たぶん後者だろうなぁ。


ひかりの魔女

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[題名]ひかりの魔女
[著者]山本甲士
[発行]双葉社
[定価]720円
[発行日]2017/6/7
浪人生の真崎光一は一日中家にいる。そこへ祖母が同居することになった。
小柄で温厚で普通のおばあちゃん……と思ったらなんだかめちゃめちゃ多くの人に慕われてるし!?
周囲の問題解決してるし! たちまち家庭の状況も好転してるし!! うちのばあちゃん、一体何者!?
ばあちゃんにひっついていた光一だけが目にした奇跡の数々。
これぞ痛快、スーパーおばあちゃん小説!


真崎ひかる、85歳。この本の主人公のおばあちゃんだ。優しいうそをつくことで、周囲の問題を解決してしまうスーパーばあちゃんなのだ。書道教室での教え子には、スーパーの店長や一流企業の役員、そして暴力団の組長などがいるが、皆からめちゃくちゃ慕われている。それも優しいうそが取り持つ縁だ。いやぁ、面白かった!


秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本

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[題名]秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本
[著者]J・ウォーリー・ヒギンズ
[発行]光文社
[定価]1,500円
[発行日]2019/1/15
ふつうモノクロでしか見ることのできない昭和30年代の日本を、カラー写真で記録していた人物がいた。アメリカ出身、日本と日本の鉄道をこよなく愛する元祖「カラー撮り鉄」、J・ウォーリー・ヒギンズ。駐留米軍軍属として来日後、国鉄の顧問に。日本全国をくまなく訪問し、趣味の鉄道写真を中心に、当時としては超贅沢なカラーフィルムで日本の風景を多数撮影してきた。

半世紀以上の歳月を経て、今なお色褪せない最上質のコダクロームの6000枚の中から、選りすぐりの382枚を、当時の思い出話とともに公開する。鉄道写真に写り込んだ、生活感あふれる風景ポートレートの数々には、東京五輪を前に激変する東京の様子や、今では失われてしまった懐かしい地方の町の風景、人々の様子が記録されている。


 昭和30年代の日本の写真といえば、ほとんど白黒でした。アメリカ人がコダックのカラーフィルムを使って撮影した記録がこの本です。元祖「カラー撮り鉄」です。東京だけでなく日本各地の懐かしい様子が詰まっています。


ことばのトリセツ

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[題名]ことばのトリセツ
[著者]黒川伊保子
[発行]集英社
[定価]780円
[発行日]2019/6/12
よかれと思って発した言葉、意味は合っていても、その印象は語感でまったく変わります。
「感謝します」は距離感を作り、「ありがとう」は親愛の情を伝え、「はい」は忠誠心、「ええ」は知性を感じさせます。
本書は著者が人工知能研究において「ことば」の感性に着目して以来、28年にも及ぶ「語感分析」の成果をまとめた1冊です。
たとえば、「さぁ、帰ろう」「そろそろだね」などのS音は爽やかな印象を与えますが、デートの最後にはNG。包み込む音オを使った「送るよ」「おやすみを言わなきゃね」などを使ったほうが効果的です。
また、「ポルシェ」のP音は光を、「ひかり」は圧倒的なスピード感を、「のぞみ」は居心地の良さを感じさせるなど、名前の「音」がもたらす影響や効果も論じます。
男女関係、職場の上下関係、ネーミング会議、あらゆる場で役に立つことばづかいの極意が満載の、まさに「ことばのトリセツ」です。


「語感」の本です。赤ちゃんが胎内にいるときにもおかあさんの言葉は語感として届いているんですね。ビックリしました。また英語とドイツ語は子音中心の言語で、イタリア語と日本語は母音中心の言語だそうです。と書いたけど、日本語には、大和言葉由来(訓読み)の「いのち、うみ、こころ、ありがとう」などは母音派で、漢語由来(音読み)の「生命、海洋、精神、感謝」などは子音派であり、なんとハイブリッドになっているのです。すごいですね。
『ことばは、脳の中に「世界」を作り出していて、あらゆる謎を解く鍵なのだ。』


天久鷹央の推理カルテ5 神秘のセラピスト

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[題名]天久鷹央の推理カルテ5 神秘のセラピスト
[著者]知念実希人
[発行]新潮社
[定価]590円
[発行日]2017/3/20

白血病が再発し、骨髄移植でしか助かる見込みがない少女・羽村里奈。だが、複数回に及ぶ化学療法を経ても病気が完治しなかったことで医療不信に陥った彼女の母親は、移植を拒否し、左手に聖痕を持つ預言者の言葉に縋るようになってしまう・・・。少女を救えるのは、医療か、奇蹟か。神秘的な現象を引き起こす病気の正体とは。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央が奇蹟の解明に挑む。


メディカルミステリーとしてはかなり興味深く読んでいます。まぁちょっと大げさなこともあるけれど、登場人物も個性的でおもしろいし、楽しく読んでいます。


天久鷹央の推理カルテ(4) 〜悲恋のシンドローム〜

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[題名]天久鷹央の推理カルテ(4) 〜悲恋のシンドローム〜
[著者]知念実希人
[発行]新潮社
[定価]590円
[発行日]2018/11/10
小鳥。この事件は、お前が解決するんだ。天医会総合病院の看護師、相馬若菜から友人の殺害事件について相談をうけた天久鷹央(あめくたかお)と小鳥遊(たかなし)優。喜び勇んで謎の解明にあたる鷹央だったが、その過程で“事件から手を引く”と宣言する。なぜ、彼女ではこの謎を解けないのか。そして、死の現場から“瞬間移動”した遺体に隠された真実とはーー。驚きのどんでん返しと胸を打つクライマックスが待つ、メディカル・ミステリー第4弾。


 楽しいメディカルミステリーの第四弾です。「迷い込んだ呪い」はなんとなく謎がわかった気がしながら読んでました。「瞬間移動した女」は、いったん解決したと思った事件が、最後に大きなどんでん返しがありました!


天久鷹央の推理カルテ(3) 〜密室のパラノイア〜

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[題名]天久鷹央の推理カルテ(3) 〜密室のパラノイア〜
[著者]知念実希人
[発行]新潮社
[定価]590円
[発行日]2018/11/10
密室殺人。犯人は、病気(アイツ)だ。呪いの動画によって自殺を図った女子高生。男性に触れられた瞬間、肌に異常をきたす女性。そして、密室で溺死した病院理事長の息子……。常識的な診断や捜査では決して真相にたどり着けない不可解な事件。解決できるのは、怜悧な頭脳と厖大な知識を持つ変人女医・天久鷹央(あめくたかお)、ただ一人。日常に潜む驚くべき“病”と事件の繋がりを解明する、新感覚メディカル・ミステリー第3弾。


新感覚メディカル・ミステリーの第三弾。短編連作集だが、「密室で溺れる男」だけで100ページあり、これだけでも一冊になる。なるほど、なるほど、と楽しめる作品である。


天久鷹央の推理カルテ(2) 〜ファントムの病棟〜

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[題名]天久鷹央の推理カルテ(2) 〜ファントムの病棟〜
[著者]知念実希人
[発行]新潮社
[定価]590円
[発行日]2018/10/20
その病気(ナゾ)、命にかかわるぞ? 炭酸飲料に毒が混入された、と訴えるトラック運転手。夜な夜な吸血鬼が現れる、と泣きつく看護師。病室に天使がいる、と語る少年。問題患者の巣窟たる統括診断部には、今日も今日とて不思議な症例が舞い込んでくる。だが、荒唐無稽な事件の裏側、その“真犯人”は思いもよらぬ病気で……。破天荒な天才女医・天久鷹央(あめくたかお)が“診断”で解決する新感覚メディカル・ミステリー第2弾。


 天才女医の天久鷹央が活躍するメディカルミステリーの第二弾。なかなか面白い!


天久鷹央の推理カルテ(1)

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[題名]天久鷹央の推理カルテ(1)
[著者]知念実希人
[発行]新潮社
[定価]550円
[発行日]2018/10/20
統括診断部。天医会総合病院に設立されたこの特別部門には、各科で「診断困難」と判断された患者が集められる。河童に会った、と語る少年。人魂を見た、と怯える看護師。突然赤ちゃんを身籠った、と叫ぶ女子高生。だが、そんな摩訶不思議な“事件”には思いもよらぬ“病”が隠されていた…?頭脳明晰、博覧強記の天才女医・天久鷹央が解き明かす新感覚メディカル・ミステリー。


天医会総合病院の統括診断部の天才女医による医療ミステリー。NHKのドクターGに似ていると思う。ただ単に病気の診断だけでなく、それに伴うドラマが隠されているのがいいね。

これは経費で落ちません!(6) 〜経理部の森若さん〜

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[題名]これは経費で落ちません!(6) 〜経理部の森若さん〜
[著者]青木祐子
[発行]集英社
[定価]570円
[発行日]2019/7/24
大人気シリーズ第6弾発売!!
  天天コーポレーション広報課の室田千晶が、制服の代金を支払いに経理部へやってきた。人事課の玉村志保に有料なのだと聞いたという。しかし社則では制服は社からの支給のはずで・・・。(第一話)
  キャバクラ副業疑惑のあった役員秘書の有本マリナだったが、麻吹美華は友人に潜入調査を依頼していた。店内を隠し撮りした映像に映っていたものは・・・?(第二話)
  営業部の鎌本は、太陽の大学時代のサークルの後輩である樹菜とつきあっている。鎌本からは惚気とも愚痴ともつかない話をされる一方、太陽のもとには樹菜から頻繁に届く恋愛相談のメールが届き・・・?(第三話)
  有本マリナが密かに勤めるキャバクラで、天天コーポレーションの部長三人が、企業買収専門会社の人間と会っていたらしい。企業買収の危機を図らずも知ってしまった沙名子は・・・(第四話)


愛読するシリーズの第六弾がでました。普通の企業としてはありふれた話なのかもしれませんが、私にとっては新鮮な話ばかりで興味を惹きます。大変ですね、人間関係って。


鉄道時刻表の暗号を解く

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[題名]鉄道時刻表の暗号を解く
[著者]所澤秀樹
[発行]光文社
[定価]820円
[発行日]2017/8/20
第一章 時刻表のむず痒いところ
第二章 昔の時刻表は面白い
第三章 バックナンバーで探る寝台特急の栄枯盛衰
第四章 近頃はつまらなくなったとぼやく御仁へ
第五章 『マイライン東京時刻表』の遊び方

いまやスマホで全てが瞬時に分かる。でも、紙の時刻表が売れ続けているのはなぜか? それは、ネットでは安・近・短の〝正解〟は分かっても、「広域の乗り継ぎ」「途中下車の自由時間」を俯瞰して知りたい場合は紙が圧倒的に便利だから。運賃手計算はボケ防止にもなる。 「目的地にラクに着く」という視点を離れれば、好奇心を掻き立てる広大な世界が目の前に。紙の時刻表ならではの〝非合理の楽しみ〟を味わう旅へ出発進行!


全体を俯瞰できることで「木を見て森を見ず」にならない。スマホでは深みがないし、実際に誤った(最短時間ではないなど)情報だったこともある。時刻表の見方には、少なからず知識が必要だが、暗号というほどおおげさなものではない。慣れてくるとこれほど「楽しい」ことはない、と確信している。個人的には最近は昔の時刻表を眺めることが好きである。


薬も過ぎれば毒となる

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[題名]薬も過ぎれば毒となる
[著者]塔山郁
[発行]宝島社
[定価]730円
[発行日]2019/5/24

 ホテルマンの水尾爽太は、医者から処方された薬を丹念に塗るも足の痒みが治まらず、人知れず悩んでいた。薬をもらいに薬局に行くと、毒島という女性薬剤師が症状についてあれこれ聞いてくる。そして眉根を寄せて、医者の診断に疑問を持ち・・・。ホテル客室の塗り薬紛失事件に、薬の数が足りないと訴える老人、痩身剤を安く売る病院など、毒島は薬にまつわる事件や謎を華麗に解決していく! 病院や薬剤師、薬への正しい向き合い方もわかる一冊です!


 薬剤師さん、大活躍の一冊です。この毒島さんって薬剤師さんはとても変わっていますが、真面目で評価できます。続編が待たれます。


伊勢原市史 ダイジェスト版

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[題名]伊勢原市史 ダイジェスト版
[編集]伊勢原市史編集委員会
[発行]伊勢原市教育委員会
[定価]930円
[発行日]2019/3/31
本書は、全12巻からなる市史本編で積み重ねてきた成果から、市の歴史を理解するうえで必要な75のテーマを厳選し、さらに22のコラムを加えて、わかりやすく解説したものです。古代から現代へ、時代に沿って歴史をたどりながら、「大山」と「民俗」については別の章で取り上げています。永い歴史と数々の文化財が所在する伊勢原の歴史を気軽に学ぶことができます。


 伊勢原市の歴史がダイジェストになっています。一つの項目が見開き2ページになっているので、読みやすくまとまっています。これであなたも伊勢原通?


使える! 「国語」の考え方

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[題名]使える! 「国語」の考え方
[著者]橋本陽介
[発行]筑摩書房
[定価]820円
[発行日]2019/1/10
国語の授業はとかく批判されがちである。つまらない、役に立たない、小説を読む意味はない、といった声が聞こえてくる。そのため、論理力をつけるための内容に変えるべきだという意見も強まっている。でも、それで本当に国語の力はつくのだろうか?そこで、文学、論理といった枠にとらわれないで、読む力・書く力を身につけるための新しい考え方を提案する。これまでなかった国語の授業がここにお披露目される。

第1章 現代文の授業から何を学んだのか?
第2章 小説を読むことの意味を問う
第3章 教科書にのる名作にツッコミをいれる
第4章 「論理的」にもいろいろある
第5章 理解されやすい文章のセオリー
第6章 情報を整理し、ストーリーをつくる
第7章 論理ではなく、論拠を探せ!
第8章 すべての事実は物語られる


若い時は確かに「作者の気持ちを考えろというが、そんなのわかるはずがない」「読み方は人それぞれ違って当たり前だ」なんて思っていました。この本を読むと「文章にして人に伝えるには、論理的な文章を書かないといけない」っていうことがわかります。論理的な日本語の書き方を学び、一次元としての文章力で自分のいいたいことを人に伝えるわけですね。


校閲ガール アラモード

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[題名]校閲ガール アラモード
[著者]宮木あやこ
[発行]KADOKAWA
[定価]560円
[発行日]2017/6/25
出版社の校閲部で働く河野悦子。彼女の周りの人たちにもそれぞれ悩みや驚くべき過去が!他社から引き抜きオファーを受けたファッション誌編集者・森尾。彼氏に仕事を理解してもらえない、カタブツ文芸編集者の藤岩。文学賞落選で荒れる作家に対応する、悦子の天敵(!?)貝塚。同僚のお洒落男子、エリンギ似の部長、悦子を気に入るベテラン作家など個性的な面々が大活躍。仕事への活力が湧くワーキングエンタメ第2弾。


これは「校閲ガール」の続編かと思いきや、主役の河野悦子はほとんどでてきません。その周りのガールだったりガールっぽい人たちにスポットライトを当てた短編集です。最後はおっさんも登場します。これで一息ついて「校閲ガール」シリーズの続編を期待したいです。


日本を貶め続ける朝日新聞との対決 全記録

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[題名]日本を貶め続ける朝日新聞との対決 全記録
[著者]ケント・ギルバート、山岡鉄秀
[発行]飛鳥新社
[定価]1300円
[発行日]2018/12/31
・教科書「書き換え」誤報(1982)、サンゴ捏造記事(1989)、吉田清治証言(1982~92)、慰安婦と挺身隊混同(1991)、首相訪韓直前「軍関与資料」報道(1992)、吉田調書(2014)、英語版記事の印象操作・検索回避問題(2018)・・・・・一貫して日本を貶め続けてきた
・朝日新聞との7回の直接対話で見えてきた“真の闇"とは?
・なぜ誤解を生む表現にこだわり、最重要の訂正記事2本だけを英語圏の読者に読ませないようにしたのか?

「本書所収の朝日新聞の回答は、同社の本質を研究する上での第一級資料です。日本という国と日本人を貶(おとし)めるためなら、手段を選ばず、不都合な問題を隠し通す。これまで幾度も同じパターンの報道不祥事を起こしてきた故意犯・確信犯の体質が、彼ら自身のことばで余すところなく語られています」


朝日新聞による従軍慰安婦報道を中心にして、全体の報道姿勢について、朝日新聞社への申し入れとその回答などを全て記録して分析した本。

進歩的文化人の多くは朝日新聞が好きなのだろうが、我が国をこれほどまでに貶めていることに気がついてほしい。メディアという言葉には「公正・中立」という意味があるが、そういう意味では朝日新聞はメディアではない。ましてジャーナリズムでもない。


追記:日韓関係悪化も、この従軍慰安婦報道からおかしくなってしまったと思われる。朝日新聞社の責任は重い。


前に進む力 ー Keep Going

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[題名]前に進む力 ー Keep Going
[著者]両角 速
[発行]東海教育研究所
[定価]1,500円
[発行日]2019/5/18
東海大学陸上競技部駅伝チームを率いて8年。ついに悲願の箱根駅伝初制覇を成し遂げた。2011年より母校駅伝チームの指揮を託されるも、翌年には40年続いていた箱根駅伝本戦連続出場がストップ。高校生相手の指導法との違いに迷うも、「どん底」から這い上がるため「東海メソッド」と呼ばれる科学的トレーニングやアメリカの最先端トレーニングを導入し、大学生ランナーとともに挑戦を続けてきた。そして箱根駅伝で初の総合優勝。見極めた大学生への指導法とは?黄金世代と称される有力選手をどのように呼び込んだのかーー。栄光を手にするまでの8年間を振り返る。


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 2019年正月。箱根駅伝で初優勝を飾った母校の駅伝チーム監督の自伝です。直筆のサイン入りの本をいただきました。高校駅伝日本一から母校東海大学の監督に凱旋したものの、箱根駅伝シード落ち、さらに予選会での敗北となかなかうまくいかなかった就任早々。そして一からチーム作りをして徐々に好成績をあげるようになり、ついに勝ち取った箱根駅伝の優勝!!! パチパチパチ   そして  8888888(笑)    両角監督、いい顔しています。


ちょっと一杯のはずだったのに

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[題名]ちょっと一杯のはずだったのに
[著者]志駕 晃
[発行]宝島社
[定価]630円
[発行日]2018/06/20
大ヒット小説『スマホを落としただけなのに』著者の第2作目は、ラジオ局勤務の著者の経験を生かした(?)、ラジオ業界×密室殺人!
FM秋葉原のラジオディレクター・矢嶋直弥は、泥酔して昨夜の記憶がなかった。矢嶋の彼女でFM秋葉原の人気ラジオパーソナリティの西園寺沙也加が、放送直前になっても現れず矢嶋が迎えに行くと、部屋で死んでいた。首に黄色のネクタイが巻かれていて、矢嶋が以前、沙也加からもらったものだった・・・・。警察の取調べを受けているうちに、矢嶋も自信をなくし、殺してしまったのかと思い始める。そんなときラジオ局に、ミステリー好きの弁護士・手塚が、沙也加の遺言を兼ねた番組最終回用のCD-ROMを持って来て・・・・。矢嶋は手塚とともに、事件の真相を追う!
ちょっと酔ったばかりに、矢嶋は沙也加を殺したのか?!


密室物のミステリーです。密室の謎はもちろんのこと、遺言の録音されたCD-ROMの内容がラストまで重要になってきます。落ちも素敵です。


スマホを落としただけなのに(2) 囚われの殺人鬼

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[題名]スマホを落としただけなのに(2) 囚われの殺人鬼
[著者]志駕 晃
[発行]宝島社
[定価]650円
[発行日]2018/11/20

神奈川県警生活安全サイバー犯罪対策課の桐野良一はあるPCから、死体で見つかった女の情報を探っていた。そのPCは、「丹沢山中連続殺人事件」の犯人のものだった。秘密を探るうち、犯人は桐野にある取引を持ちかけーー。その頃、巨額の仮想通貨流出事件が発生。セキュリティ会社で働く美乃里のもとに、ハッカーらしき男からコンタクトがあり…。情報化社会の恐怖を描くサイバー・サスペンス!


前作とはちょっと異なりスケールが大きいです。現在情報化社会の犯罪が描かれています。犯人は足で追いかけるのでなく、コンピューターウイルスと戦いながらネット上で追いかけるのです。犯人のMとはいったい誰なのでしょうか?


旅と鉄道 2019年9月号

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[題名]旅と鉄道 2019年9月号
[発行]天夢人
[定価]1,080円
[発行日]2019/9/1

◎新連載 鉄道愛を語る 第一回六角精児
【ポツンと秘境駅】
  ●秘境駅って何?  ●秘境駅へ行ってみよう  ●秘境駅では、どう過ごす?  ●ドローン撮影敢行!空から見た 飯田線秘境駅  ●飯田線の秘境駅図鑑  ●土合・美佐島・筒石3つのトンネル秘境駅をめぐる冒険  ●秘境駅訪問家・牛山隆信氏に聞くこの7年間と、これからの秘境駅  ●「廃駅待った!」北海道幌延町の挑戦  ●櫻井 寛が旅に出た! 生まれ変わった秘境駅  ●8つのシーン別に選んだ旅して欲しい秘境駅図鑑
・木造駅舎の秘境駅  ・貨車駅舎の秘境駅  ・板張りホームの秘境駅  ・海が近い秘境駅  ・川が近い秘境駅  ・山の中にある秘境駅  ・政令指定都市の秘境駅  ・特急が止まる秘境駅

アニメ『ワンピース』20周年×YOKOSUKA×KEIKYU 120周年
京急〝宴〟線へ出発進行!!

夏の道北紀行 日本最北を走る 宗谷本線を旅する


秘境駅に関する本はたくさんありますが、この本は秀逸です。特にドローン撮影した秘境駅は見応えがあります。


飲んではいけない認知症の薬

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[題名]飲んではいけない認知症の薬
[著者]浜 六郎
[発行]SBクリエイティブ
[定価]800円
[発行日]2018/6/15

いまや65歳以上の5人に1人が発症すると言われる認知症。
一方で「高齢者は入院するとボケる」と言われるが、その多くは実は認知症ではなく、
処方された薬が原因で一時的な「せん妄」に陥っているだけのことが多い。
それでも「認知症になった」と医者は判断し、本来不要な薬が処方され、
本物の認知症にさせられる構図がある。
こういう悲劇を防ぐためには、診察や処方を疑うリテラシーが求められる。
大事な家族が取り返しのつかない事態に陥る前に読んでおきたい1冊。

<目次>
第1章 認知機能を支える神経の大事な働き
第2章 認知機能を支える神経を守る食習慣
第3章 神経のバランスを壊すあぶない薬
第4章 タイプ別に見た認知症の原因
第5章 認知症の薬で認知症は改善できない
第6章 認知症の周辺症状に使われる薬
第7章 薬が認知症を発症・悪化させる悲劇
第8章 大事な家族を"認知症"にさせないために



 認知症の薬には期待したいが、残念ながら副作用が多すぎる。認知症だけでなく数多くの薬を飲んでいる(ポリファーマシー)高齢者も多い。加齢に伴う疾患が、そう簡単によくなるものでもないのだろう。加齢は種々の疾患の最大のリスクファクターだからだ。この本を読んでいるときに、偶然ではあるが、エーザイが新しい認知症の薬の開発を諦めたとの報道があった。やはり、まだ時期尚早なのだろう。


家庭教師は知っている

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[題名]家庭教師は知っている
[著者]青柳碧人
[発行]集英社
[定価]620円
[発行日]2019/3/25
「家庭訪問が、必要かもしれません」  家庭内で起きているのは、虐待? それとも──。不可解さが加速するミステリー! いきなり文庫!

 原田は、首都圏で「家庭教師のシーザー」を運営する会社で働いている。大学生のアルバイト講師たちの指導と相談を受け、派遣先の家庭で虐待など深刻な問題がありそうなら自ら家庭訪問を行う。スタッフたちから奇妙な相談が持ち込まれるたび、原田の家に入り浸っている女子高生・リサは「それぞれの家の事情だから放っておけばいい」と言うが……。驚愕のラストが待ち受ける家庭訪問ミステリー。


世の中いろいろな家庭があるんだろうなぁ。原田が家庭訪問を行うのは何か問題がありそうな家。虐待はあるのか、それとも他に何があるのか。親がスクールカウンセラーの家でもとんでもない問題がおこっていた。そして最後のどんでん返し。あぁびっくりした。


我が家のヒミツ

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[題名]我が家のヒミツ
[著者]奥田英朗
[発行]集英社
[定価]560円
[発行日]2018/6/30
どうやら自分たち夫婦には子どもが出来そうにない(『虫歯とピアニスト』)。同期との昇進レースに敗れ、53歳にして気分は隠居である(『正雄の秋』)。16歳になったのを機に、初めて実の父親に会いにいく(『アンナの十二月』)。母が急逝。憔悴した父のため実家暮らしを再開するが(『手紙に乗せて』)。産休中なのに、隣の謎めいた夫婦が気になって仕方がない(『妊婦と隣人』)。妻が今度は市議会議員選挙に立候補すると言い出して(『妻と選挙』)。どこにでもいる普通の家族の、ささやかで愛おしい物語6編。


「どこにでもいる普通の家族」ではないと思いますが、家族あるあるには違いありません。自分が年を重ねてきたせいか、「手紙に乗せて」が一番心に沁みました。


向田理髪店

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[題名]向田理髪店
[著者]奥田英朗
[発行]光文社
[定価]600円
[発行日]2018/12/20
かつては炭鉱で栄えたが、すっかり寂れ、高齢化ばかりが進む北海道苫沢町。理髪店を営む向田康彦は、札幌で働く息子の「会社を辞めて店を継ぐ」という言葉に戸惑うが・・・(表題作)。異国からやってきた花嫁に町民たちは興味津々だが、新郎はお披露目をしたがらなくて(「中国からの花嫁」)。過疎の町のさまざまな騒動と人間模様を、温かくユーモラスに描く連作集。


 炭鉱で栄えた苫沢町が舞台。今では高齢者ばかりで子供達は札幌や都会へ出てしまう。どうみても夕張がモデルになっているなぁと思う。そんな過疎の町で起こるいろいろな事件とそれに対する町民の反応がリアルである。日本人の原型が描かれているように感じた。


うちの子が結婚しないので

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[題名]うちの子が結婚しないので
[著者]柿谷美雨
[発行]新潮社
[定価]630円
[発行日]2019/4/1

 老後の準備を考え始めた千賀子は、ふと一人娘の将来が心配になる。 28歳独身、彼氏の気配なし。自分たち親の死後、娘こそ孤独な老後を送るんじゃ・・・? 不安を抱えた千賀子は、親同士が子供の代わりに見合いをする「親婚活」を知り参加することに。しかし嫁を家政婦扱いする年配の親、家の格の差で見下すセレブ親など、現実は厳しい。果たして娘の良縁は見つかるか。親婚活サバイバル小説!


 「親婚活」という話だけど、それって過保護すぎると思います。これから乗り越えなきゃいけないことが人生には山積しているのに、親がいろいろと手伝いすぎるのは心配ですねぇ。しかし結婚しない人が増えている今の時代ではやむを得ないことなのでしょうか。昔と違って、コンビニや家庭電化製品があれば一人でも暮らしていけるようになったことを喜ぶことはできないのでしょうか? 意外と難しい問題ですね。


スープ屋しずくの謎解き朝ごはん(4) 〜まだ見ぬ場所のブイヤベース〜

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[題名]スープ屋しずくの謎解き朝ごはん(4)
[著者]友井羊
[発行]宝島社
[定価]650円
[発行日]2018/12/20
累計33万部突破の人気シリーズ第4弾! 早朝にひっそりと営業しているスープ屋「しずく」には、今日もさまざまな悩みや謎が舞い込んでくる。店主の娘・露の同級生が金縛りに遭い、さらには母親に幽霊が憑いている!?「おばけがきえたあとにおやすみ」。カルガモのジビエをなぜか食べられない「野鳥の記憶は水の底に」。亡くなった大叔父が隠したらしいお宝を探す「大叔父の宝探し」。調理実習中に起きたスープ事件「まじわれば赤くなる」。理恵に転職の話が舞い込む!? 「私の選ぶ白い道」など、全5話。


謎を解きながら元気を与えてくれるスープ屋しずくの店長の麻野さん。こんなお店があったらいいですね。麻野さんと理恵さんは、今後どうなるのかな?



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