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食堂のおばちゃん8 あなたとオムライス

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[題名]食堂のおばちゃん8 あなたとオムライス
[著者]山口恵以子
[発行]角川春樹事務所
[定価]620円
[発行日]2020/7/18
なつかしのオムライス、うすいえんどうの豆ごはん、ロールキャベツ、アジフライーー。佃はじめ食堂の常連客でお酒も卸している辰浪康平は四十歳すぎで気楽な独身。両親が息子の将来を心配して、代理婚活の会に入会した。子供の代わりに親同士が見合いして結婚相手を探すという。康平は三十三歳の女性とつき合い始めたが……。幸福な出逢いとかけがえのない思い出。はじめ食堂に集う人々の人生模様と、季節の美味しくて庶民的なご飯を描く、大人気シリーズ。(巻末に著者のレシピ付き)


 安心できるシリーズもの。康平さんのご両親は心配なんだろうね。8050問題やコロナの話題も出てきて、まさにリアルタイムで進行する「食堂のおばちゃん」。昔風のオムライスがでてきます。



食堂のおばちゃん7 うちのカレー

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[題名]食堂のおばちゃん7 うちのカレー
[著者]山口恵以子
[発行]角川春樹事務所
[定価]620円
[発行日]2020/2/18
「うちのカレー」には、人それぞれの大切な想いがつまっているー近所の猫に手をひっかかれた二三の手は、パンパンに膨れ上がってしまい…(「うちのカレー」)。調理師試験が近づき、万里は、なんと三人から湯島天神のお守りをもらったが…(「漬丼の誓い」)など、佃「はじめ食堂」を舞台にした、笑って泣いての人情小説。カレーの他にも、焼き魚、牛丼、ハンバーグなど、なつかしく、ほっとする料理の数々と温かな心遣いが、あなたをお待ちしています。続々重版の大人気シリーズ、第七弾。


人気シリーズの第七弾。万里は調理師試験を受けたり、仲が悪かったお客さん同士が仲良くなれたり、いろいろな人情がつまった物語。現代の設定だが、古き良き時間の調味料もたっぷりと入っている。


あなたのぜい肉、落とします

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[題名]あなたのぜい肉、落とします
[著者]垣谷美雨
[発行]双葉社
[定価]650円
[発行日]2019/12/2
ダイエットは運動と食事制限だけではない。
大庭小萬里はマスコミには一切登場しない謎の女性だが、彼女の個別指導を受ければ、誰もが痩せられるという。どうやら、身体だけでなく「心のゼイ肉」を落とすことも大事なようだ・・・。ベストセラー『あなたの人生、片づけます』の主人公・大庭十萬里の妹である大庭小萬里の指導が冴える、読んで痩せるダイエット小説。


 体重を落とす方法が書いてある、いわゆるダイエット本ではありません。心のぜい肉を落とすアドバイスの本です。10歳から49歳までの4人の登場人物の心のぜい肉が見事に落ちています。私の心のぜい肉はどうすれば落ちますかね(笑)


ペンギンが教えてくれた物理のはなし

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[題名]ペンギンが教えてくれた物理のはなし
[著者]渡辺佑基
[発行]河出書房新社
[定価]880円
[発行日]2020/7/20
ペンギン、アザラシ、クジラにサメにアホウドリ…大自然を生き、その生態が多くの謎に包まれた野生動物たち。彼らに直接記録機器を取り付ける「バイオ(bio=生物)+ロギング(logging=記録)」によって明らかにされた、驚きの姿とは?若き生物学者が七転八倒しながら動物たちの背景にある物理メカニズムを読み解き、進化的な意義に迫る!第68回毎日出版文化賞受賞作。


 生物それぞれの行動パターンを、普遍的な物理メカニズムから読む解くという男のロマンの領域の読み物。まだまだわからにことだらけだが、今後の解明に対してバイオロギングに期待しよう。


ビブリア古書堂の事件手帖II 〜扉子と空白の時〜

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[題名]ビブリア古書堂の事件手帖II 〜扉子と空白の時〜
[著者]三上 延
[発行]KADOKAWA
[定価]630円
[発行日]2020/7/22
ビブリア古書堂に舞い込んだ新たな相談事。それは、この世に存在していないはずの本ーー横溝正史の幻の作品が何者かに盗まれたという奇妙なものだった。どこか様子がおかしい女店主と訪れたのは、元華族に連なる旧家の邸宅。老いた女主の死をきっかけに忽然と消えた古書。その謎に迫るうち、半世紀以上絡み合う一家の因縁が浮かび上がる。深まる疑念と迷宮入りする事件。ほどけなかった糸は、長い時を超え、やがて事の真相を紡ぎ始めるーー。


 ビブリア古書堂の事件手帖第二弾が始まった。今回は9年の時を経て謎を解き明かす横溝正史の「雪割草」と「獄門島」がテーマで、篠川大輔・栞子夫婦の娘の扉子と、栞子の母の篠川智恵子もからんでいる。鎌倉の上島家の中の謎は解けるのか?


派遣社員あすみの家計簿

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[題名]派遣社員あすみの家計簿
[著者]青木祐子
[発行]小学館
[定価]640円
[発行日]2019/11/11
「結婚したら専業主婦になって、ぼくの収入は好きに使っていいよ」——飲食店の社長だと自称していた恋人の理空也に騙され、正社員として勤めていた会社を“寿退社”してしまった藤本あすみ、28歳。理空也は姿を消し、残ったのは二人で贅沢したぶんの高額なカードの支払いだった。通帳の残高は428円。ピンチに陥ったあすみは親友の仁子に説教され、家計簿をつけることに。とりあえず派遣会社に登録したものの、なかなか仕事は決まらない。シャンプー配りや絵画展の監視員、倉庫整理の日雇いと必死の節約で食いつなぎ、日雇い仲間のミルキーやシングルマザーの深谷、仁子に支えられながら、ようやく派遣先が決定する。そんな中、あすみは合コンで出会ったイケメン商社マンの八城からアプローチを受けるが、いまだ理空也への思いを断ち切れずにいて・・・・家計簿とにらめっこしながら、自分を甘やかしてばかりいたルーズな生活を立て直し始めたあすみ。人生に迷子中のアラサー女子の、仕事と恋の行方は!?『これは経費で落ちません! 経理部の森若さん』シリーズが大人気の著者による新シリーズ!


元カレには愛想をつかしたと思っていたのがまた復活? と思いきや、、、、、、、。あすみさんのような女性がいるとしたら男運がずっと悪そうな気がします。そういう男としか付き合いないような。日雇いアルバイトや派遣で必死に過ごしている時のあすみさんは素敵でしたが。


小さいそれがいるところ 根室本線・狩勝の事件録

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[題名]小さいそれがいるところ 根室本線・狩勝の事件録
[著者]綾見洋介
[発行]宝島社
[定価]640円
[発行日]2017/7/29
第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品です!
母を癌で亡くした大学生の白木は、遺言に従い、母が30年前に佐伯義春という友人から貰った宝石を返すため、北海道を訪れる。
しかし、母と義春が出会ったという場所のほど近くにある駅は、1日の利用者数が0人の秘境駅・羽帯。周辺に人が住む様子はまるでなかった。
東羽帯の集落出身者、ちよという老婆を探し出すも、「義春はすでに死んでいる」と教えられる。しかしその直後にちよが失踪。
さらに東羽帯では、「裏金」があると噂されており、宝探しに訪れる鉄道ファンがいるらしい。
ちよ探しに向かった白木は偶然出会った鉄道マニアのユウジロウとともに、奇妙な事件に巻き込まれていく。
ひと夏の、スリルと友情と恐怖のサスペンス劇!



鉄道マニアが出てくるミステリーですが、時刻表は出てきません。秘境駅近くの消えてしまった集落で起こった過去の事件が、さらに現在でも事件を引き起こすのです。羽帯・尺別などすでに廃止になった駅が登場します。歴史を感じますし、ちょっとした寂しさも感じてしまいました。


感染症とワクチンについて専門家の父に聞いてみた

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[題名]感染症とワクチンについて専門家の父に聞いてみた
[著者]さーたり&中山哲夫
[発行]KADOKAWA
[定価]1,200円
[発行日]2020/11/13
[解説]外科医で漫画家・3児の母であるさーたりが、ウイルス学の専門家である父へ単刀直入に聞いてみた!ロタ、ヒブ、風疹、麻疹、おたふくかぜ…幼児期に必ず受けた予防接種でよく聞く感染症ウイルスも登場。父娘による「マンガでわかる感染症とワクチン物語」!


 とてもわかりやすく書かれています。マンガなので、すらすら読むことができます。新型コロナのワクチンが待ち望まれていますが、これまでの感染症とワクチンの歴史も書かれています。ワクチンの副反応をことさら取り上げるメディアがいますが、この本を読んで正しいワクチンの知識を得ることが大切ですね。小さなお子さんのいるご両親にはぜひ読んでもらいたいです。


沈黙の町で

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[題名]沈黙の町で
[著者]奥田英朗
[発行]朝日新聞出版
[定価]840円
[発行日]2016/1/30
北関東のある県で、中学2年生の男子生徒が部室の屋上から転落し、死亡した。事故か? 自殺か? それともーーーやがて祐一が同級生からいじめを受けていたことが明らかになる。小さな町で起きた1人の中学生の死をめぐり、町にひろがる波紋を描く。被害者や加害者とされた子の家族、学校、警察などさまざまな視点から描き出される群像小説で、地方都市の精神風土に迫る。朝日新聞連載時より大きな反響を呼んだ大問題作。


中学校の先生が学校内の敷地で生徒の死体を発見し、同級生2人が逮捕され2人が補導されるところから物語は始まる。中学生という子供から大人への成長の過程での、人間としての未完成さや心の未熟さが描かれている。友情、恋心、いじめなどの数々の要素が絡んでおり、中学生の心理を理解するにはいい小説である。


よりみち酒場 灯火亭2 おもいでの味

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[題名]よりみち酒場灯火亭2 おもいでの味
[著者]石川渓月
[発行]光文社
[定価]680円
[発行日]2019/06/12
渋谷駅から二駅目のそこそこ大きな街。駅からほど近い路地の奥に、その店「灯火亭」はある。心づくしの季節の料理とそれらに合わせた酒。そして、なにより、さりげない気づかいにあふれた主のユウさんのもてなしが待っている。今夜も人生に迷う人々がやって来てーやがて、大切な何かに気づいてゆく。ちょっぴりほろ苦くて、でも優しい、大人の心を癒す連作集。


「夢の味」「おもいでの味」「笑顔の味」「再出発の味」「一人の味」の五つの連作。みんながお酒と料理のもてなしで元気づけられて帰っていく。それぞれにいい「味」がでてるってことかな。灯火亭が近くにあったら常連客なること必至だろうな。


よりみち酒場 灯火亭

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[題名]よりみち酒場 灯火亭
[著者]石川渓月
[発行]光文社
[定価]680円
[発行日]2016/12/20
渋谷駅から二駅目のほどほど大きな街。駅近くの路地の奥の、さらに奥にその店はある。暖簾をくぐれば、出汁のいい香りと性別不詳(?)の店主のちょっぴり辛口なもてなし、個性的であったかい常連たちが待っている。今夜も、人生の迷い子がひとり、この店に吸いこまれるようにやって来て・・・。ひと味もふた味も違う料理と人情に心温まる店、灯火亭へようこそ!



 「故郷の味」、「春の味」、「職人の味」、「親子の味」、「夫婦の味」の五章と最後の「火点し頃に」の六編で構成されています。いずれも人生の悩みを持った客人たちと店主や常連客とのからみが心温まります。決して直接悩みを解決するわけではありませんが、ヒントを出してあげるような感じです。こんな店があったら喜んで常連客になってしますことでしょう(笑)



リケジョ探偵の謎解きラボ(2) 彼女の推理と決断

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[題名]リケジョ探偵の謎解きラボ(2) 彼女の推理と決断
[著者]喜多喜久
[発行]宝島社
[定価]640円
[発行日]2019/4/18
研究第一のリケジョ探偵が帰ってきた! 留学帰りの研究者・友永久理子と同棲を始めた保険調査員の江崎誠彦は、結婚に向けて着々と準備を進めていくが、二人の生活には様々な問題があり・・・。一方、仕事においても、江崎に回ってくる案件は相変わらず厄介な不審死ばかり。頭を悩ます江崎が、久理子にアドバイスを求めると、彼女は犯人の思考を“トレース”し、科学の力で事件の謎に迫る!


 江崎と久理子は、久理子の海外留学という遠距離恋愛を経て同棲をはじめるが、まだ入籍はしていない。そんな二人が力を合わせて事件の謎に迫る。そしてついに入籍することになった。恋愛についてはどうでもいいが、久理子の頭脳はたいしたものだ。



リケジョ探偵の謎解きラボ

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[題名]リケジョ探偵の謎解きラボ
[著者]喜多喜久
[発行]宝島社
[定価]640円
[発行日]2017/5/23
ドラマ化もされた話題の短編に加え、『このミステリーがすごい! 』大賞作家書き下ろしBOOKに掲載された三編を一冊にまとめた連作短編集!

保険調査員の仕事は、死亡事故の発生に際し、保険会社から支払われる保険金に関して被保険者側に問題がないか調査・報告すること。
保険調査会社「懇誠リサーチ」の江崎に回ってくるのは、大学教授の密室での突然死や、田舎町の海岸でのサラリーマンの溺死など、不審死ばかり。その「死」は果たして、自然死か他殺か・・・。
そんなとき、江崎は意中の人でiPS細胞の研究者・友永久理子に相談を持ちかける。研究最優先、男は後回し・・・
熱血女性科学者・理系女子のリケジョ探偵が、「死」にまつわる謎を解く! 『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ。


「理系女子のリケジョ」の久理子さんは大学で研究しているが、その知識を生かして江崎の担当する案件を解決に導く。アメリカへの留学の話が舞い込み迷っている久理子。そんな彼女を大好きな江崎は、意を決してプロポーズするが・・・



たゆたえども沈まず

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[題名]たゆたえども沈まず
[著者]原田マハ
[発行]幻冬舎
[定価]1600円
[発行日]2019/11/10
19世紀後半、栄華を極めるパリの美術界。画商・林忠正は助手の重吉と共に流暢な仏語で浮世絵を売り込んでいた。野心溢れる彼らの前に現れたのは日本に憧れる無名画家ゴッホと、兄を献身的に支える画商のテオ。その奇跡の出会いが"世界を変える一枚"を生んだ。 読み始めたら止まらない、孤高の男たちの矜持と愛が深く胸を打つアート・フィクション。


 ポスト印象派の巨人、ファン・ゴッホの生涯を、史実に基づいたフィクションとして書かれた作品。日本人(林忠正)や浮世絵の話題も出てくるので親しみやすくかつ読みやすい。パリを中心としたフランスの街の描写が丁寧で、あたかも19世紀後半のパリにいるかのように錯覚さえ起こす。


人生写真館の奇跡

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[題名]人生写真館の奇跡
[著者]柊サナカ
[発行]宝島社
[定価]640円
[発行日]2019/2/20
あの世とこの世の狭間に佇む写真館では、訪れた死者が年の数だけ自身の写真を選び走馬燈を作る。案内人は過去の記憶を持たない青年・平坂。来訪者は最高の写真を撮るべく希望する過去へと一日だけ平坂とともに戻ることができた。九十二歳の老女、四十七歳のヤクザ、七歳の児童、それぞれが写した人生最期の写真とは。そして平坂の悲しくも優しい秘密とはー。三つの物語が紡ぐ、感涙のミステリー。


 亡くなった人があの世へ行く前に立ち寄る人生写真館。その人の人生の走馬灯を写真で作るためにある。あくまで思い出作りで、人の運命を大きく変えてしまうことは最大の禁忌となっているのだが・・・・・保育士、やくざ、被虐待児童などが人生の走馬灯を作るために立ち寄ってきた。そして、それがつながることになる。



谷中レトロカメラ店の謎日和 フィルム、時を止める魔法

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[題名]谷中レトロカメラ店の謎日和 フィルム、時を止める魔法
[著者]柊サナカ
[発行]宝島社
[定価]600円
[発行日]2017/4/20
東京・谷中で、三代続くカメラ屋「今宮写真機店」。クラシックカメラをこよなく愛するカメラオタクの今宮店長は、三ヶ月間休暇をとっていたアルバイト店員の来夏を温かく迎え入れた。ところが、来夏が店番をしているときに限って、カメラの知識を試してくる客がやって来るようになり・・・。さらに今宮写真機店を訪れるのは、戦場カメラマンの娘や、魔鏡に消えたカメラを探す男、スパイカメラを買い求める女性など、一癖も二癖もある客ばかり。認知症の父が遺した写真の謎や、何度も壊れてしまうカメラの謎など、店に舞い込むさまざまな問題を、今宮&来夏のコンビが鮮やかに解決していく。親子の絆や、夫婦の愛など、カメラを通して人と人のつながりを温かく描き出す、ミステリー連作短編集。ニコンF2、ライカM3、ハンザ・キヤノン・・・魅力的なクラシックカメラの名機とともに贈る、『谷中レトロカメラ店の謎日和』第二弾!


下町的な情緒があっていいなぁと思い、この続編も読んだ。話はおもしろいし今後も続編を期待した。最後の最後のどんでん返しはいったい何なのだろう。しっくりこないが、私が期待したさらなる続編はないということだろう。


谷中レトロカメラ店の謎日和

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[題名]谷中レトロカメラ店の謎日和
[著者]柊サナカ
[発行]宝島社
[定価]600円
[発行日]2017/4/20
谷中のレトロな街並みの中で、三代続くカメラ屋「今宮写真機店」。
遺品整理のためにカメラの買い取りを依頼した来夏は、店主の今宮の知識に魅かれ、店でアルバイトとして働くことに。
猫が運んできたトイカメラ、十三年前に壊れたハーフサイズカメラ、ステレオカメラで撮られた写真ーー
店に持ち込まれるカメラにまつわる相談を、カメラオタクの今宮が次々と解決してゆく、心温まる連作ミステリー。


 谷根千(谷中・根津・千駄木)ってなんだか下町っぽくていいですね。その谷中のレトロカメラ店が舞台です。
カメラに関するいろいろな事件を、手先の器用で修理の名人、レトロカメラ店の今宮店長が解決していく連作短編集です。
第二弾も出ているので、これから読んでみます。


ディア・ペイシェント

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[題名]ディア・ペイシェント
[著者]南 杏子
[発行]幻冬舎
[定価]600円
[発行日]2020/1/25
病院を「サービス業」と捉える佐々井記念病院で内科医を務める千晶は、日々、押し寄せる患者の診察に追われていた。そんな千晶の前に、嫌がらせを繰り返す患者・座間が現れた。座間はじめ、様々な患者たちのクレームに疲弊していく千晶の心の拠り所は先輩医師の陽子。しかし彼女は、大きな医療訴訟を抱えていて……。現役医師による感動長編。


 現役医師が書いただけのことはある。いかにもありそうなモンスター・ペイシェント。タイトルのディア・ペイシェントというのは皮肉なのかな。こんな事務長もいかにもどこにでもいそうな感じ。NHKでドラマやっているので、読んでみたけど、かなり興味深く読むことができた。

藤井聡太と将棋の天才。 スポーツグラフィック ナンバー

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[題名]藤井聡太と将棋の天才。 ースポーツグラフィック ナンバー 1010ー
[発行]文藝春秋社
[定価]640円
[発行日]2020/9/3
本誌初の将棋特集!

【目次】
藤井聡太と将棋の天才。
[最年少二冠の輝き]藤井聡太「天翔ける18歳」
[最年少街道は続く]記録で辿る異次元の歩みー羽生と藤井が交錯した夜
[プロフェッサー解説]天才が切り拓いた矢倉新時代
勝負師たちの肖像
[新名人の決意]渡辺明「敗北の夜を越えて」
[失冠からの再出発]木村一基「受け師は何度でも甦る」
[タイトル戦で振り返る]王者たちの覇権20年史
[振り飛車への愛]久保利明「変える勇気、変えぬ信念」
[竜王のターニングポイント]豊島将之「仲間から遠く離れて」
[58歳の矜持]谷川浩司「光速は終わらない」
[藤井キラーの肖像]大橋貴洸「勝負スーツに込める志」
[将棋界が揺れた1年]羽生を止めろー七冠ロード大逆転秘話
などなど。


スポーツ雑誌のナンバーが初めての将棋特集を刊行した。タイトルは藤井聡太と将棋の天才。  密度の濃い内容で大満足!  マスコミでも将棋が注目されているが、テレビでは棋士が何を食べたのかの話が多い。やはり指し手や、その決断に至るまでの心の動きなどを詳しく知りたい。AIを利用して将棋がさらに進化してきているように思える。藤井二冠はどこまで強くなるのだろうか?


「自分らしく生きて死ぬ」ことがなぜ難しいのか

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[題名]「自分らしく生きて死ぬ」ことがなぜ難しいのか
[著者]野村 晋
[発行]光文社
[定価]920円
[発行日]2020/3/30
地域包括ケアシステムとは、厚労省が構築を推進する「誰もが住み慣れた地域で自分らしく最期まで暮らすことができる社会」を実現するシステムだ。全国の市区町村では地域に合った地域包括ケアの構築を進めているが、状況は芳しくない。何が実現を不可能にしているのか。実際に柏市や岡山市で構築に取り組んだ現役厚労官僚が具体的行政手法を紹介。自治体や医療・福祉関係者、企業や市民が協働して次の一歩を踏み出すことを促す。


 高齢者のみを対象とした地域包括ケアシステムではなく、全世代型の地域包括ケアシステムを目指す必要があるというのは納得できる。また「市民がどの窓口に相談しても、保健・医療・介護・福祉が連動したサービスを提供できる体制」を目指すべきというのもその通りと思う。ポイントは暮らしやすい街作りを行い、幸せに過ごすことができる社会を作ることができるかどうかである。無い物ねだりをするのではなく、有るもの・有ることに満足する心も必要に違いない。最近言われている「社会的処方」というのがこのことなのだろうか?


いのちの停車場

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[題名]いのちの停車場
[著者]南 杏子
[発行]幻冬舎
[定価]1,600円
[発行日]2020/5/25
東京の救急救命センターで働いていた、62歳の医師・白石咲和子は、あることの責任をとって退職し、故郷の金沢に戻り「まほろば診療所」で訪問診療の医師になる。これまで「命を助ける」現場で戦ってきた咲和子にとって、「命を送る」現場は戸惑う事ばかり。咲和子はスタッフたちに支えられ、老老介護、半身麻痺のIT社長、6歳の小児癌の少女……様々な現場を経験し、学んでいく。家庭では、老いた父親が骨折の手術で入院し、誤嚥性肺炎、脳梗塞を経て、脳卒中後疼痛という激しい痛みに襲われ、「これ以上生きていたくない」と言うようになる。「積極的安楽死」という父の望みを叶えるべきなのか。咲和子は医師として、娘として、悩む。7万部突破『サイレント・ブレス 看取りのカルテ』、連続ドラマ化『ディア・ペイシェント 絆のカルテ』著者最新作。


 救急医療現場から在宅医療現場に突然変わった女医が新たな体験をしながら成長する人間愛あふれる物語です。在宅医療っていうのは、医療の原点かもしれません。

240ページ
 (父と折り合いの悪かった息子が父の最期に間に合って)
「息子さんの時計を貸していただけませんか」
大樹が腕時計をはずす。それを咲和子は両手で受け取った。
「午後6時18分、死亡を確認いたしました。」

息子さんの腕時計を借りての時刻確認っていいですね。
それと最近は「ご臨終です」って言わないんですかね。

286ページ
(6歳で末期がんになり自宅へ帰ってきた萌ちゃんの言葉)
「萌ね、癌になっちゃってごめんね」
「癌の子でごめんね」
「萌ね、人魚になっても、パパとママの子になりたい」

こんなこと6歳の子どもに言われたらって思うと、涙がでてきました。





十津川警部 三河恋唄

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[題名]十津川警部 三河恋唄
[著者]西村京太郎
[発行]KADOKAWA
[定価]520円
[発行日]2015/5/25
四谷のお岩稲荷の近くで銃声が響いた。左腕を撃たれた男は、運転免許証から吉良義久だと分かったが、本人は記憶を失っていた。十津川警部たちは、男を自宅まで送ったついでに、部屋を覗いてみると、三河湾周辺の写真集や観光案内などが並んでおり、「忠臣蔵」で悪者になっている吉良家の名誉を挽回するような書きかけの小説があった。自分の記憶を取り戻すために旅立った吉良を追って、十津川も亀井とともに三河へ向かう。


久しぶりの西村京太郎サスペンス。トラベルミステリーではなかったが旅情は楽しめた。実在する湯谷温泉のH別館が登場する。昨年、ここに宿泊した妻からのお土産がこの本というわけ。吉良家の末裔が「逆さ忠臣蔵」という小説を書いたことから物語が始まる。熱狂的な忠臣蔵ファンというのがいるのでしょうね。「忠臣蔵」対「アンチ忠臣蔵」の戦いの始まりです。


白衣の嘘

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[題名]白衣の嘘
[著者]長岡弘樹
[発行]KADOKAWA
[定価]600円
[発行日]2019/4/5
この結末は見抜けない! ミステリファン必読、名手の医療ミステリ短編集

苦手な縫合の練習のため、シミュレーターに向かう内科医の副島。彼が担当した女性患者はある秘密を抱えていた(「最後の良薬」)。バレーボール日本代表の彩夏と、医者である姉の多佳子。二人は実家に向かう途中でトンネル崩落事故に巻き込まれてしまう。運転席に閉じ込められた妹に対して多佳子がとった意外な行動とは(「涙の成分比」)。医療の現場を舞台に描き出す、鮮やかな謎と予想外の結末。名手による傑作ミステリ集。


本の帯に「この結末は見抜けない!」とあるように、あっと驚く結末です。

「涙の成分比」の最後の一行の、「二・五文字でもいいでしょうか」。
「彼岸の坂道」の最後の文章の、「交差点を南へ曲がることなく、真っ直ぐ西の方角へと進んで行った。」
など、どんでん返しが魅力です。



子育てはもう卒業します

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[題名]子育てはもう卒業します
[著者]垣谷美雨
[発行]祥伝社
[定価]670円
[発行日]2019/3/5
息子を憧れの学校に入れるため必死なお受験ママの淳子、「堅実な職業に就いて」と娘の就活に口を出す明美、勘当同然で押し切った結婚を後悔する紫。十代で出会った三人は故郷を離れてから数十年、様々な悩みを語り合ってきた。就職、結婚、出産、嫁姑問題、実家との確執、子供の進路・・・。時に、ふと思う。「私の人生、このまま終わるの?」 誰かのために生きてきた女性たちの新たな出発を描く成長物語。


それぞれの家庭をもった女性が三人。子供もいて子育てに追われる。三人は地方から出てきて十代で知り合った友人。夫もそれぞれ。育ちも違えば、生き方や考え方も違う。「違う」ということを改めて知り、「違って」いても、「それぞれ」の幸せがあるというお話。相変わらずテンポのよい文章でついつい引き込まれてしまう。



甲の薬は乙の毒

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[題名]甲の薬は乙の毒
[著者]塔山 郁
[発行]宝島社
[定価]730円
[発行日]2020/5/23
ホテルマンの水尾爽太は、薬剤師の毒島(ぶすじま)さんに思いを寄せている。彼女は卓越した薬の知識を持ち、薬にまつわる不思議な出来事をいつも即座に解決してくれる。きちんと管理しているはずの認知症の薬が、一種類だけなくなってしまうのはなぜ? 筋トレに目覚めた友達が抱える悩みとは? いつものように毒島さんに薬の相談をする爽太だったが、ある出来事がきっかけで、彼女は「今まで自分は薬の知識をひけらかしていたのではないか」と悩むように。心配する爽太だったが、さらに、偶然出会った小説家志望の男・影山から「毒島さんに交際を申し込もうと思っている」と言われ……!? 生活に役立つ薬と健康の知識も満載の薬剤師ミステリー第2弾! 『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ。


 女性薬剤師が活躍するシリーズ第二弾。第一弾のように彼女が大活躍するのだが、第四話の「毒をもって毒を制す」での行動はちょっとやりすぎじゃない? という印象あり。ネタを探すのが大変なのかな。


富士山噴火

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[題名]富士山噴火
[著者]高嶋哲夫
[発行]集英社
[定価]880円
[発行日]2018/3/18
元陸上自衛隊の新居見は3年前の南海トラフ大地震で妻と息子を失った。生き残った娘とは絶縁状態だ。ある日、この国が経験したこともないような巨大災害ー富士山噴火が近いという情報を旧友の記者から得る。大地が震え、大量の噴石が降り注ぐ中、人々を待ち受ける運命とは。新居見は今度こそ、愛する人を救えるのか!?日本壊滅の危機を、そして父と娘の絆の再生を描く感動の災害エンタメ!


p76
「・・・もし富士山自体が崩れる山体崩壊が起こったら、溶岩流と土石流はまず御殿場市に流れ込んでいく。御殿場市を呑み尽くすと南に向きを変え、JR御殿場線に沿って南に下る。愛鷹山の東に回り、裾野市を埋め尽くして、ひたすら南下していく。さらに山体崩壊が南西に広がると溶岩流と土石流は富士宮市、富士市に向かって流れていく。・・・」

p258
「・・・御殿場も大変だったのよ。あんな噴火は1707年の宝永の大噴火以来、300年ぶりだそう。御殿場に火山灰が降ったのよ。すぐに火口周辺警報を出した。レベル2よ。」
「噴火警報レベル4を出すべきでした。いや、避難準備じゃダメだ。レベル5です」

p267
「今、市長が全住民に市外避難命令を出したら必ず大混乱が起き、死傷者も出る可能性があります。特に医療施設、老人施設、病院と年寄りに被害が集中します。昨今の各地での火山噴火の経験を経て、各施設での訓練は行なっていますが、訓練は訓練です。・・・」

p303
「富士山が噴火した。すぐに噴石が降り始める。その間は建物の中でじっとしてるほうがいい。かなりでかいのもあるから。下手に動くと怪我をする。かなり高温の物もあるから気をつけて」

p584
「富士山に山体崩壊の恐れが出てきました。山体崩壊というのは文字通り山が崩れる、富士山が崩壊することであり、崩れた土砂は傾斜のある南側に向かってなだれ落ち、駿河湾にも達すると言われています」


 登場人物などは「TSUNAMI津波」とつながっています。しかし富士山が噴火して山体崩壊するなんてストーリーをよく考えますね。地震や洪水被害の多い現代日本にさらに追い打ちをかけるような富士山噴火はしばらく待ってほしいものです。


長寿時代の医療・ケア   エンドオブライフの論理と倫理

長寿時代の医療・ケア のコピー 2
[題名]長寿時代の医療・ケア   エンドオブライフの論理と倫理
[著者]会田薫子
[発行]筑摩書房
[定価]900円
[発行日]2019/7/10
人生の最終段階においては、医療の選択をするのが難しい。最先端の治療が必ずしも患者本人の価値観に沿うとは限らないからだ。ゆえに、家族も悩み、揺れる。患者を大切に思うからこそ、ケアの現場は混乱を深めることになる。本書では、日本老年医学会で臨床倫理を牽引する著者が、医療・ケアの現場を丹念に調査し、医療者、患者、家族の苦悩をすくいあげ、人生の最終段階における医療はどうあるべきか、その考え方を示す。老年医学と臨床倫理の知見を踏まえつつ、超高齢社会における医療とケアの役割を整理する。


 本人らしい最期を迎えるためには、人生の最終段階の医療や介護について考えることも必要です。「自分はいったいどうして欲しいのか」をできるだけ具体的に表現するといいと思うのですが、その方法論として共同意思決定(SDM:shared decision making)とACP(advance care planning)のことが詳しく書かれています。その前段階としての臨床倫理についても細かく書かれています。



これは経費で落ちません!(7) 経理部の森若さん

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[題名]これは経費で落ちません!(7) 経理部の森若さん
[著者]青木祐子
[発行]集英社
[定価]580円
[発行日]2020/5/20
ふたつの会社と合併することになった天天コーポレーション。経理部でも合併に向けての調整業務が発生していた。合併相手のひとつ、トナカイ化粧品でほぼひとりで経理を担ってきた槙野という童顔の男と、経理システムなどについて打ち合わせをしていると、彼の腕時計が給料に対してずいぶんと高級な物だと気づいた沙名子は? そして沙名子と太陽との関係にも変化が!


トナカイ化粧品と篠崎温泉ブルースパという二つの会社と合併することになった天天コーポレーション。その機会に主任への打診を受けた沙名子。円城専務と鏡美月との結婚、総務部の平松由香利の課長昇進と結婚、田倉勇太郎経理部課長待遇と皆瀬織子の不倫などの恋愛話が多くなってきた。太陽と沙名子の間にも進展があったようななかったような・・・・・そんな折、太陽に辞令が・・・・・どうする太陽!、どうする沙名子!



ゼロの焦点

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[題名]ゼロの焦点
[著者]松本清張
[発行]新潮社
[定価]750円
[発行日]2020/1/25(1971/2/20)
前任地での仕事の引継ぎに行って来るといったまま新婚一週間で失踪した夫、鵜原憲一のゆくえを求めて北陸の灰色の空の下を尋ね歩く禎子。ようやく手がかりを掴んだ時、“自殺”として処理されていた夫の姓は曾根であった!夫の陰の生活がわかるにつれ関係者がつぎつぎに殺されてゆく。戦争直後の混乱が尾を引いて生じた悲劇を描いて、名作『点と線』と並び称される著者の代表作。


 何十年かぶりに再読した。戦争、戦後を強く感じる小説である。現代社会では考えられないような設定だが、昭和30年代前半はそのようなことが数多くあったのだろう。生きて行くためには仕方がないことである。強い生命力が事件の伏線となるとは皮肉なことだ。平和な時代を過ごしていることにただただ感謝である。

TSUNAMI 津波

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[題名]TSUNAMI 津波
[著者]高嶋哲夫
[発行]集英社
[定価]980円
[発行日]2008/11/25(2020/1/15)
東海大地震。起きる起きないが問題なのではない。それは必ず起きる。だから、今から何をしなければならないのか。独自のハザードマップを作り、地震対策に努める26歳の市役所防災課職員がいた。だが、大地震が連続して発生。空前の大津波が太平洋岸を襲う!そのとき恋人は、超高層ビルの建築主は、原子力発電所の職員は、自衛隊員は、首相は、どう運命と向き合ったのか!?大迫力の防災サスペンス作品。


 2005年に単行本が刊行され、2008年に文庫化した本。あの東日本大震災の前に書かれている。名古屋城が壊れ(熊本地震の熊本城の様)、巨大津波は太平洋岸の防潮堤をはるかに乗り越え、原子力発電所からは放射能が漏れ、、、、、、、、。なんだかどこかで見た様な話が綴られている。三陸沖と東海・東南海・南海という震源地の違いはあるが。



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