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未来の年表 人口減少日本でこれから起きること

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[題名]未来の年表 人口減少日本でこれから起きること
[著者]河合雅司
[発行]講談社
[定価]760円
[発行日]2017/12/19
日本が人口減少社会にあることは「常識」。だが、その実態を正確に知る人はどのくらいいるだろうか?
人口減少に関する日々の変化というのは、極めてわずか。ゆえに人々を無関心にする。だが、それこそがこの問題の真の危機、「静かなる有事」である。

書店には、人口減少・少子高齢社会の課題を論じた書物が数多く並ぶ。しかし、テーマを絞って論じるにとどまり、恐るべき日本の未来図を時系列に沿って、かつ体系的に解き明かす書物はこれまでなかった。それを明確にしておかなければ、講ずべき適切な対策とは何なのかを判断できず、日本の行く末を変えることは叶わないはずなのに、である。

本書が、その画期的な役目を担おう。
第1部は「人口減少カレンダー」とし、年代順に何が起こるのかを時系列に沿って、かつ体系的に示した。未来の現実をデータで示した「基礎編」である。第2部では、第1部で取り上げた問題への対策を「10の処方箋」として提示した。こちらは、全国の公務員・政策決定者にも向けた「応用編」と言える。

これからの日本社会・日本経済を真摯に考えるうえでの必読書!

<主な内容>
第1部 人口減少カレンダー
2017年 「おばあちゃん大国」に変化
2018年 国立大学が倒産の危機へ
2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ
2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
2021年 介護離職が大量発生する
2022年 「ひとり暮らし社会」が本格化する
2023年 企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる
2024年 3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
2025年 ついに東京都も人口減少へ
2026年 認知症患者が700万人規模に
2027年 輸血用血液が不足する
2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる     ほか

第2部 日本を救う10の処方箋ーー次世代のために、いま取り組むこと
「高齢者」を削減/24時間社会からの脱却/非居住エリアを明確化/中高年の地方移住推進/第3子以降に1000万円給付      ほか


第1部の人口減少カレンダーには、かなりショッキングなことが書かれています。このような事実を政府や政治家は知っているのでしょうか? おそらく知っていることでしょうが、具体的な政策には全く出てきません。我が国の将来が本当に心配になります。

「結びにかえて」の中に、『首都圏の中学・高校生主催の討論会にゲストパネリストとして招かれた際、女子中学生の「大人は何かを私たちに隠している」という言葉が強烈な印象を持って私の脳裏に焼き付いていた。』とある。いずれ社会の中心のなる、現在の中学・高校生にこのように思われているとは、私に対しても強烈な影響を与えた。直接政策に携わるわけではないし提言することはできないが、選挙の投票を通して現在の中学・高校生に対しての責任を持とうと思う。


女性とモメない 職場の心理学

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[題名]女性とモメない 職場の心理学
[発行]SBクリエイティブ
[定価]1,080円
[発行日]2016/8/25
なぜかイライラしている、まわりの言うことを聞き入れない、相談にのったのにどこか不機嫌…。そんな人、職場にいませんか?それには筋の通った理由があり、対処法もあるのです。本書では特に「女性社員とどう接していいかわからない」という悩みにこたえるべく、女性独自の心理をふまえて、会話や仕事をスムーズに進める方法を明らかにしていきます。女性が活躍する職場で人間関係に悩む人、必読!


 女性の多い職場ではなんだか独特な雰囲気がある。男と女の考え方、発想の違いをわかりやすくマンガで解説した本。なるほどね。



この国のかたち(1)

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[題名]この国のかたち(1)
[著者]司馬遼太郎
[発行]文藝春秋
[定価]561円
[発行日]2016/2/10
日本は世界の他の国々とくらべて特殊な国であるとはおもわないが、多少、言葉を多くして説明の要る国だとおもっている。長年の間、日本の歴史からテーマを掘り起し、香り高く稔り豊かな作品群を書き続けてきた著者が、この国の成り立ちについて研澄まされた知性と深く緻密な考察をもとに、明快な論理で解きあかす白眉の日本人論。


雑誌「文藝春秋」の巻頭随筆欄に連載してきたもののまとめ。この第1巻は1986年から1987年にかけて記したもので第6巻まで出版されている。第1巻の第一刷は1993年9月10日で、これは第40刷となる。ロングセラーなんですね。

司馬遼太郎が随筆を書いていたのは知りませんでした。膨大な知識と洞察力には感服いたします。日本人でよかった、と思いました。


いせはら 史跡と文化財のまち

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[題名]いせはら 史跡と文化財のまち
[発行]伊勢原市教育委員会
[発行日]2014/3/31
目次
1 いせはらのあゆみ
2 伊勢原から大山へ
3 日向薬師を経て大山へ
4 三之宮比々多神社とその周辺
5 下糟屋高部屋神社から高森道了尊へ
6 沼目の八坂神社とその周辺
7 八幡台遺跡から岡崎城跡へ
8 いせはらの指定文化財


 我が町、伊勢原の史跡と文化財の本です。伊勢原の土地の成り立ちから地名の由来などが最初にあり、その後は各地域ごとに地図をたどるように説明がされています。道を歩いているかのような感覚で楽しめます。


知ってはいけない 隠された日本支配の構造

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[題名]知ってはいけない 隠された日本支配の構造
[著者]矢部宏治
[発行]講談社
[定価]907円
[発行日]2017/8/17
この国を動かす「本当のルール」とは?なぜ、日本は米国の意向を「拒否」できないのか?官邸とエリート官僚が国民に知られたくない、最高裁・検察・外務省の「裏マニュアル」とは?3分でわかる日本の深層!私たちの未来を危うくする「9つの掟」の正体。4コママンガでもわかりやすく解説。

◆本書のおもな内容◆
第1章 日本の空は、すべて米軍に支配されている
第2章 日本の国土は、すべて米軍の治外法権下にある
第3章 日本に国境はない
第4章 国のトップは「米軍+官僚」である
第5章 国家は密約と裏マニュアルで運営する
第6章 政府は憲法にしばられない
第7章 重要な文書は、最初すべて英語で作成する
第8章 自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う
第9章 アメリカは「国」ではなく、「国連」である
追記 なぜ「9条3項・加憲案」はダメなのか


本当に「知ってはいけない」内容だった。日本を動かしているのはアメリカ政府、、、、、ではなく米軍であった。有事の自衛隊の指揮権も米軍が持っている。すでに戦争ができる国になってしまっていた。「戦後の日本」というフレーズで使われる戦争は第二次世界大戦だと思っていたが、実は朝鮮戦争だった。しかも朝鮮戦争は休戦しているだけで、まだ終わっていない。朝鮮戦争が終わらなければ、日本は完全な独立国にはなれないのだ。あぁ、ショック!


言ってはいけない

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[題名]言ってはいけない
[著者]橘 玲
[発行]新潮社
[定価]842円
[発行日]2017/2/15
この社会にはきれいごとがあふれている。人間は誰しも平等で、努力すれば必ず報われ、〝見た目″はそれほど大した問題ではないーーだが、それらは絵空事である。往々にして、努力は遺伝に勝てない。知能や学歴、年収、犯罪癖も例外ではなく、美人とブスの「美貌格差」は生涯で約3600万円もある。また、子育ての苦労や英才教育の多くは徒労に終わる……。進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が次々と明かす「残酷すぎる真実」。読者諸氏、遺伝、見た目、教育、性に関する、口には出せない「不愉快な現実」を今こそ直視せよ!


この本の中では「集団社会化論」が興味深かった。「子供のパーソナリティ(人格)は遺伝的な適性と友だち関係の相互作用のなかで作られる」という考えには賛同した。言い換えれば「子育てによって子供に影響を及ぼすことはできない」ということである。子供は親の背中を見て育つとは思うが、それも遺伝に含めればこの考えは十分になりたつ。2歳の孫がどう育っていくのか、興味あるなぁ。


自動車会社が消える日

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[題名]自動車会社が消える日
[著者]井上久男
[発行]文藝春秋
[定価]896円
[発行日]2017/12/20
産業界の頂点に君臨する自動車産業で、100年に一度のパラダイムシフトが進んでいる。EV、自動運転車の開発は既存メーカーの手に負えず、IT企業や新興企業の参入が相次ぎ、技術力をつけた巨大部品メーカーも台頭。トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、VWは、この大変革に、どう立ち向かおうとしているのか。


自動車産業が変わるとは聞いていたが、これほど大きなパラダイムシフトがおこるとは驚いた。自動車ではない新しい乗り物のような感じだ。うれしいような怖いような不思議な感覚である。

経営者に求められる人物像は、「優れたリーダーほど自分の存命中に人々はその価値を分かってくれないものである。そして真のリーダーは国民が喜ぶことをやってくれる人ではない。哲学をもって将来を見据えられる人である。」であり、これは政治家にも通ずる。「真の政治家とは明確なビジョンをもって国民のために働ける人であり、長期的な展望に立ったロードマップを提示することこそが政治家の仕事である。」

真の政治家、真の経営者が我が国に誕生してほしいものだ。

大往生

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[題名]大往生
[著者]永六輔
[発行]岩波書店
[定価]799円
[発行日]1994/3/22
人はみな必ず死ぬ.死なないわけにはいかない.それなら,人間らしい死を迎えるために,深刻ぶらずに,もっと気楽に「老い」「病い」,そして「死」を語りあおう.本書は,全国津々浦々を旅するなかで聞いた,心にしみる庶民のホンネや寸言をちりばめつつ,自在に書き綴られた人生の知恵.死への確かなまなざしが,生の尊さを照らし出す.


 永六輔のベストセラーですが、今更ながら読んでみました。気楽に読めました。誰にでも訪れる「死」を、隠さずにそして前向きに捉えてあります。いい本です。永さんの実家はお寺なんですね。だからこのような本を書くことができるのでしょう。


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最貧困女子

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[題名]最貧困女子
[著者]鈴木大介
[発行]幻冬舎
[定価]842円
[発行日]2015/11/20
今や働く単身女性の3分の1が年収114万円未満。中でも10~20代女性を特に「貧困女子」と呼んでいる。しかし、目も当てられないような地獄でもがき苦しむ女性たちがいる。それが、家族・地域・制度(社会保障制度)という三つの縁をなくし、セックスワーク(売春や性風俗)で日銭を稼ぐしかない「最貧困女子」だ。可視化されにくい彼女らの抱えた苦しみや痛みを、最底辺フィールドワーカーが活写、問題をえぐり出す!


 想像を超える現実がそこにあった!!!!!   低所得と貧困とは異なり、人は低所得に加えて「三つの無縁」「三つの障害」から貧困に陥るというのだ。三つの無縁とは、「家族の無縁・地域の無縁・制度の無縁」で、三つの障害とは、「精神障害・発達障害・知的障害」である。そしてなんと『貧困は遺伝する』!!!
 これらの最貧困女子は多くの人から「自己責任」「自業自得」と片付けられていることが多いが、様々な取材をした著者のこのドキュメンタリーを読むと、それは間違いであることがわかる。そして直視に堪えない現実があることをはっきりとわかってほしいと著者は言う。それが解決策への第一歩であるから。


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大山詣り

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[題名]大山詣り
[著者]川島敏郎
[発行]有隣新書
[定価]1,080円
[発行日]2017/4/25
「大山詣り」の日本遺産認定で注目される大山は、江戸時代に庶民の信仰を集め、関東一円からご利益を求めて参詣する人々で賑わった。浮世絵などの絵画史料に活写されたその賑わいは、旅案内書、日記などでも窺い知ることができる。「大山詣り」の道中すべてを演出したのは、修験を出自とする御師(おし)たちであった。大山へと向かう街道(大山道)には、鳥居や数多くの道標などが設置され、参詣客の便宜を図った。本書は、大山の歴史を通観し、「大山寺縁起絵巻」、「大山不動霊験記」をはじめとする各種史料を読み解くことで、大山信仰の全貌を描き出し、現在辿ることのできる史跡にまで言及する。


 伊勢原にある「大山(おおやま)」の歴史が、古代から現代までまとめられています。江戸時代には一世を風靡して、大いに賑わったという。当時は各地から大山に通じる大山道が整備され、現在になってもその痕跡を知ることができる。これを読めば大山のことがまるごとよくわかる本だ。


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棋士という人生 ー傑作将棋アンソロジーー

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[題名]棋士という人生 ー傑作将棋アンソロジーー
[著者]大崎善生 編集
[発行]新潮社
[定価]680円
[発行日]2016/10/1
吹けば飛ぶような駒に人生を賭けた者たち。日々盤面に向かう彼らは何を追い求めるのか。大山康晴、升田幸三、中原誠ら往年の大棋士たちの横顔、才能空しく脚光を浴びずに消えた悲運の棋士の肖像、孤独に戦い続ける若手棋士の苦悩……作家、記者、そして棋士自身が綴った文章の中から二十余の名品を精選。将棋指しという職業の哀歓、将棋という遊戯の深遠さを写し出すアンソロジー。


高いIQを有し、壮絶な戦いを繰り広げている棋士たち。全国から天才少年たちが集まった奨励会を勝ちぬけないと棋士になれない。作家や記者や棋士自身のエッセイを集めたもの。なかなかの名作揃いだ。

藤井聡太四段は30連勝なるか!


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殺人犯はそこにいる  隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件

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[題名]殺人犯はそこにいる  隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件
[著者]清水 潔
[発行]新潮社
[定価]810円
[発行日]2016/6/1
5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか? なぜ「足利事件」だけが“解決済み"なのか?
執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出すーー。新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。日本中に衝撃を与え、「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。


 清水氏の著書は、「桶川ストーカー殺人事件」についで2作目。文庫化されてから読みました。警察や検察の調査がこれほど杜撰だったとは、、、。そして唯一の頼みではある司法も、検察の言いなりとは、、、。DNA型鑑定に関して、怪しい検討が行われていると思えば、試料をすべて使ってしまったり、、、(おそらく破棄したものと思われる)。あきれてものが言えないとはこのことです。警察サイドの自己保身から、捜査の矛盾は出てきています。これでは再発防止もできますまい。またどこかで冤罪がおこる。自分でないことを切に祈ろう。


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研究不正   科学者の捏造、改竄、盗用

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[題名]研究不正   科学者の捏造、改竄、盗用
[著者]黒木登志夫
[発行]中央公論新社
[定価]950円
[発行日]2016/4/25
科学のすぐれた成果を照らす光は、時として「研究不正」という暗い影を生み落とす。研究費ほしさに、名誉欲にとりつかれ、短期的な成果を求める社会の圧力に屈し…科学者たちが不正に手を染めた背景には、様々なドラマが隠されている。研究不正はなぜ起こり、彼らはいかなる結末を迎えたか。本書は欧米や日本、中韓などを揺るがした不正事例を豊富にとりあげながら、科学のあるべき未来を具体的に提言する。


 STAP細胞の捏造は記憶に新しいのですが、世界各地で今までにこんなに数多くの研究不正が行われているとは知りませんでした。研究者の端くれだった者としては、「短期的な成果を出してこそ研究費がもらえる」現状がよくないことだと思います。いつもいつも成果が出ることを約束してくれるような研究ばかりではありません。欲望のある俗人が関わっているかぎりいつまでもなくならないと思います。こうしている今でも日本で、あるいは世界で、研究不正が行われていることでしょう。


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モンスターマザー 長野・丸子実業 「いじめ自殺事件」教師たちの闘い

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[題名]モンスターマザー 長野・丸子実業 「いじめ自殺事件」教師たちの闘い
[著者]福田ますみ
[発行]新潮社
[定価]1,512円
[発行日]2016/2/18
不登校の高一男子が自殺した。久々の登校を目前に──
かねてから学校の責任を追及していた母親は、学校に全責任があると
校長を殺人罪で刑事告訴する。
人権派弁護士、県会議員、マスコミも加勢しての執拗な追及に、
高校は崩壊寸前まで追い込まれ、教師と同級生、保護者たちも
精神的に追い詰められていく。
だが教師たちは真実を求め、法廷での対決を決意した。
前代未聞の裁判で明らかになっていったのは、子供を死に追い込んだ
母親の「狂気」だった。
どの教育現場にも起こり得る「恐るべき現実」を描ききった
戦慄のノンストップホラーノンフィクション。


高校生の息子が自殺したのは所属するバレーボール部でのいじめが原因であるとして校長が殺人罪と名誉棄損罪で告訴された事件。担任やバレー部員にも損害賠償を求める民事訴訟を起こした。そこに登場したのが人権派弁護士の高見澤昭治氏と社会派ルポライターの鎌田慧。この二人の杜撰な対応がとにかくひどい。何が人権派、何が社会派なのか。後に高見澤氏は東京弁護士会から戒告処分を受けた。自殺した子の母親の言動がおかしいのはおそらく多くに人がわかるのだろうが、それを真に受けると大騒動になるということ。自殺の原因はこの母親の虐待なのである。
 最近読んだ「でっちあげ」と違うのは、学校側が一致団結していたこと。だから闘うことができ、勝利することができたのだ。


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桶川ストーカー殺人事件ー遺言

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[題名]桶川ストーカー殺人事件ー遺言
[著者]清水 潔
[発行]新潮社
[定価]680円
[発行日]2004/6/1
ひとりの週刊誌記者が、殺人犯を捜し当て、警察の腐敗を暴いた…。埼玉県の桶川駅前で白昼起こった女子大生猪野詩織さん殺害事件。彼女の悲痛な「遺言」は、迷宮入りが囁かれる中、警察とマスコミにより歪められるかに見えた。だがその遺言を信じ、執念の取材を続けた記者が辿り着いた意外な事件の深層、警察の闇とは。「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔!日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞受賞作。


 この事件はよく記憶に残っています。異常性格のストーカーが殺人事件まで起こしてしまった。だけど真犯人は捕まらない。警察の不祥事とその隠蔽。市民の助けを無視し、告訴さえ取り下げるよう話してきた上尾警察署。本当にひどいことだ。猪野詩織さんが友人に言っていた「私が殺されたら犯人は小松。」というメッセージと、その友人がジャーナリストに言った「詩織は小松と警察に殺されたんです。」という言葉が頭から離れない。すべての警察が上尾警察署のようでないことを祈りたい。


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でっちあげー福岡「殺人教師」事件の真相

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[題名]でっちあげー福岡「殺人教師」事件の真相
[著者]福田ますみ
[発行]新潮社
[定価]594円
[発行日]2010/1/1
「早く死ね、自分で死ね。」2003年、全国で初めて「教師によるいじめ」と認定される体罰事件が福岡で起きた。地元の新聞報道をきっかけに、担当教諭は『史上最悪の殺人教師』と呼ばれ、停職処分になる。児童側はさらに民事裁判を起こし、舞台は法廷へ。正義の鉄槌が下るはずだったが、待ち受けていたのは予想だにしない展開と、驚愕の事実であった。第六回新潮ドキュメント賞受賞。


 全国で初めての「教師によるいじめ」と認定された事件が、いじめなど全くなかったという話。どうしてこうなるのか。校長や教頭の判断ミスなのだろうが、そこまで自己保身をする気持ちがよくわからない。現場の教員にとって校長や教頭は味方ではないのか。生徒の親の言うことはすべて信じて、教員の言い分は信じない。教育現場はそういう状況なのか。すべてではないことを祈りたい。


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生きる意味

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[題名]生きる意味
[著者]上田紀行
[発行]岩波書店
[定価]799円
[発行日]2005/1/20
経済的不況よりもはるかに深刻な「生きる意味の不況」の中で、「本当に欲しいもの」がわからない「空しさ」に苦しむ私たち。時には命をも奪うほどのこの苦しみはどこから来るのか?苦悩をむしろバネとして未来へ向かうために、いま出来ることは何か?生きることへの素直な欲求を肯定し合える社会づくりへ、熱い提言の書。


著者の講演を聞く機会があったので、この本を買って読んでみた。

「生きる意味」とは、「交換不可能」な「かけがえのなさ」の存在であるという。高度成長期を経て、物質的には豊かになった。ただし、本当に自分が欲しい物を私たちは手に入れているのだろうか。他者の欲求を自分の欲求とし、世間体を大切にしすぎてしまってはいないだろうか。著者は「21世紀社会における一番強い人間像」として、釣りバカ日誌のハマちゃんを上げている。うだつのあがらないサラリーマンで、出世街道にも乗りそびれているが、自分の「生きる意味」に支えられているので、彼はとても幸せそうである。現在は不景気なので全体的に閉塞的な状況であると考えていたら大間違いだ。景気が回復しても「生きる意味」が豊かになるとは限らない。真に豊かな生活、「生きる意味」のある生活とは景気とは全く独立している。


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これからの死に方

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[題名]これからの死に方 〜葬送はどこまで自由か〜
[著者]ぬで島次郎
[発行]平凡社
[定価]820円
[発行日]2016/3/15
現代社会の急激な変化とともに、多様化する死のあり方。過度の延命措置はしないでほしい、墓や葬式は必要ない、散骨してほしい、火葬以外の方法で葬ってほしい……など、死に方、死後の送られ方を選ぶ自由を求める声が広がっている。だがその自由は、「自己決定」の名のもとで無制限に認められるものだろうか。 生命倫理の専門家が問う死をめぐる自由の範囲と制約の条件。


 生命倫理の研究者である著者が、卒論のテーマにした「死」について改めてまとめた著者のライフワークの一つとも言える本。安楽死の選択や、遺言は自分で決定できるが、葬送は遺族が行うものである。ここが決定的に異なる。主役は故人本人かもしれないが、自分では行えない。諸外国の事例も豊富に取り上げながら、著者の考察を論じている。


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世の中が見えてくる統計学

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[題名]世の中が見えてくる統計学
[著者]川又俊則
[発行]幻冬舎
[定価]842円
[発行日]2015/2/25
社会の数字にだまされるな!
「それって本当?」から社会が見える。

今、学び直さないと損!  難しい数式ゼロの統計学の入門書。

20%オフやおまけに食いつき、ポイント集めのために買物に勤しむ。グラフやデータを見ては情報を信じ込み、ランキングを見ては一喜一憂。しかし、そこには発信側の意図と受け手側の思い込みによる罠が潜んでいる。情報やデータを鵜呑みにしているかぎり、社会は表面しか見えてこない。本書は、難しい数式を一切使用せずに、数字や情報のカラクリをやさしく解説した統計の入門書。一歩引いたモノの見方を身につける「社会学的発想」のススメ。

「カロリーゼロ」は本当にゼロ?/視聴率1%上昇で人気上昇といえるのか?/合計特殊出生率の上昇で人口減少は食い止められている?/待機児童や不登校児童が突然減った?/各社で内閣支持率が違うのはなぜ?/人の心をくすぐるランキングの罠/健康診断の基準が緩くなってラッキー?/65歳で「高齢者」の違和感/神社とコンビニどっちが多い?/無宗教の日本になぜ人口の2倍の信者がいるのか etc.


 わかりやすい統計学の入門書です。この本にも引用されていますが、2000年に『「社会調査」のウソーリサーチ/リテラシーのすすめ』(谷岡一郎著/文藝春秋)という本が出ており、これも読みましたが、こちらの方が印象に残っています。ちょっと生意気のようですが、この本は平易すぎて物足りなかったですね。


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都市をたたむ 人口減少時代をデザインする都市計画

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[題名]都市をたたむ 人口減少時代をデザインする都市計画
[著者]饗庭 伸
[発行]花伝社
[定価]1,836円
[発行日]2015/12/10
人口減少社会において都市空間はどう変化していくか
〜縮小する時代のための都市計画を提起〜

フィールドワークでの実践を踏まえて縮小する都市の“ポジティブな未来"を考察


都市を「たたむ」とはとても素晴らしい感性です。「目からウロコ」の本です。人口減少時代にはコンパクトシティのような集約的な居住環境をどのようにして構築するのかが焦点だと思っていました。しかし、この時代に必要なのは「コンパクト」ではなく、「スポンジ化」であるということが書かれています。それも理論だけでなく実践した地域のことも詳細に述べられています。後半がちょっと難しかったかな?。


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「学力」の経済学

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[題名]「学力」の経済学
[著者]中室牧子
[発行]ディスカバー・トゥエンティワン
[定価]1,728円
[発行日]2015/6/18
「ゲームは子どもに悪影響?」「子どもはほめて育てるべき?」「勉強させるためにご褒美で釣るのっていけない?」個人の経験で語られてきた教育に、科学的根拠が決着をつける!

「データ」に基づき教育を経済学的な手法で分析する教育経済学は、「成功する教育・子育て」についてさまざまな貴重な知見を積み上げてきた。そしてその知見は、「教育評論家」や「子育てに成功した親」が個人の経験から述べる主観的な意見よりも、よっぽど価値があるーむしろ、「知っておかないともったいないこと」ですらあるだろう。本書は、「ゲームが子どもに与える影響」から「少人数学級の効果」まで、今まで「思い込み」で語られてきた教育の効果を、科学的根拠から解き明かした画期的な一冊である。


 教育経済学の画期的な本です。データを元に教育効果を分析しており、質の高い教育を提供するにはどうすればよいのかを、コストパフォーマンスで語っています。アメリカには教育経済学に関するいろいろなデータがあり、科学的根拠に基づいた教育政策がとられているが、我が国の教育は教育者の経験と思い込みにより成り立っているのです。特に驚いたのは次の2点。一つは、教員の質を高めるのに有効な手段の一つが教員免許制度の廃止であることと、もう一つは、テストの点(認知能力)ばかりでなく、非認知能力としての「自制心」と「やり抜く力」が人生の成功に重要であるということです。

目次は以下の通り。
第1章 他人の“成功体験”はわが子にも活かせるのか?   データは個人の経験に勝る
第2章 子どもを“ご褒美”で釣ってはいけないのか?   科学的根拠に基づく子育て
第3章 “勉強”は本当にそんなに大切なのか?   人生の成功に重要な非認知能力
第4章 “少人数学級”には効果があるのか?   科学的根拠なき日本の教育政策
第5章 “いい先生”とはどんな先生なのか?  日本の教育に欠けている教員の「質」という概念



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ヘンな論文


[題名]ヘンな論文
[著者]サンキュータツオ
[発行]角川学芸出版
[定価]1,296円
[発行日]2015/3/25
珍論文ハンターのサンキュータツオが、人生の貴重な時間の多くを一見無駄な研究に費やしている研究者たちの大まじめな珍論文を、芸人の嗅覚で突っ込みながら解説する、知的エンターテインメント本!


 世の中にはいろんな変わった研究をまじめにしている人たちが結構いるもんだ!という内容の本。「ヘンな論文」というタイトルもヘンだが、著者も「サンキュータツオ」ってこちらもヘンだ(笑)。芸人だけど早稲田大学大学院卒の文学修士であり、日本初の「学者芸人」だそうだ。ヘンな論文のテーマは、『「あくび」はなぜうつる?』、『女子高生と「男子の目」』、『「しりとり」はどこまで続く?』、『「湯たんぽ」異聞』などなど、13テーマ。女子校から共学になったら女子高生がどう変わるか、という『女子高生と「男子の目」』と、「湯たんぽ」の研究は結構面白かったな。いや、全部面白いよ! くだらなさが面白い!



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ホセ・ムヒカの言葉

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[題名]ホセ・ムヒカの言葉
[著者]佐藤美由紀
[発行]双葉社
[定価]1,080円
[発行日]2015/7/19
2015年2月末に退任したホセ・ムヒカ前ウルグアイ大統領が、2012年のリオ会議での感動的なスピーチを中心に「世界一貧しい大統領」として日本でもブームとなっています。本書は、冒頭にそのスピーチ全文を掲載。そして彼の他の演説やインタビューの中から名言をピックアップして、ホセ・ムヒカ氏の人となりと思想、生き方をわかりやすく解説します。


 一番驚いたのは、大統領として「大麻(マリファナ)の所持、使用、栽培を合法化するという法律」を提案し、可決されたことだ。これは麻薬組織の資金源をなくすことで、犯罪を減らそうとしたものである。麻薬の取り締まりに莫大なお金をかけても、地下にもぐった大きな組織のほうが勝利するという事実があるためだ。政府が麻薬市場を取り締まるということなのだ。このような発想が政治家の発想なのだろう。



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世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

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[題名]世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ
[著者]くさばみよしみ
[発行]汐文社
[定価]1,728円
[発行日]2014/3
2012年、ブラジルのリオデジャネイロで国際会議が開かれました。環境が悪化した地球の未来について、話し合うためでした。世界中から集まった各国の代表者は、順番に意見をのべていきました。しかし、これといった名案は出ません。そんな会議も終わりに近づき、南米の国ウルグアイの番がやってきました。演説の壇上に立ったムヒカ大統領。質素な背広にネクタイなしのシャツすがたです。そう、かれは世界でいちばん貧しい大統領なのです。給料の大半を貧しい人のために寄付し、大統領の公邸には住まず、町からはなれた農場で奥さんとくらしています。花や野菜を作り、運転手つきの立派な車に乗るかわりに古びた愛車を自分で運転して、大統領の仕事に向かいます。身なりをかまうことなく働くムヒカ大統領を、ウルグアイの人びとは親しみをこめて「ペペ」とよんでいます。さて、ムヒカ大統領の演説が始まりました。会場の人たちは、小国の話にそれほど関心をいだいてはいないようでした。しかし演説が終わったとき、大きな拍手がわきおこったのです。


 リオの国際会議でのスピーチは、つい最近のテレビで初めて知りました。すばらしいスピーチでした。こんな指導者がいる国は羨ましい限りです。経済、経済、ばかりの某国のトップは知ってほしい考え方です。



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遺品整理士という仕事

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[題名]遺品整理士という仕事
[著者]木村榮治
[発行]平凡社
[定価]820円
[発行日]2015/3/13
故人の部屋を片づける大事な「遺品整理」。だが、社会の高齢化や家族のありかたが変化する中で、遺族が行うことが難しくなってきている。そこで、遺族の心に寄り添い、よい「お別れ」を助けるプロフェッショナル、「遺品整理士」の仕事が脚光を浴びている。整理するのは、「もの」だけではない。「心」だ。遺族の思い出を守る、その仕事の神髄。


 昨今は孤独死などもメディアの話題となっていることから、そういった方々の死後の遺品を片付ける人の話しかと思っていました。しかし、本書の中身は全く違っていました。一言でいうと、遺族の気持ちにそった整理を行うということです。単なる物の後片付けだけではありません。物であっても感情であっても残すものは残すのです。著者は2011年に一般社団法人遺品整理士認定協会を設立し、現在まで1万人の遺品整理士を誕生させています。情熱の人です。


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家族という病

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[題名]家族という病
[著者]下重暁子
[発行]幻冬社
[定価]842円
[発行日]2015/3/25
日本人の多くが「一家団欒」という言葉にあこがれ、そうあらねばならないという呪縛にとらわれている。しかし、そもそも「家族」とは、それほどすばらしいものなのか。実際には、家族がらみの事件やトラブルを挙げればキリがない。それなのになぜ、日本で「家族」は美化されるのか。一方で、「家族」という幻想に取り憑かれ、口を開けば家族の話しかしない人もいる。そんな人達を著者は「家族のことしか話題がない人はつまらない」「家族写真入りの年賀状は幸せの押し売り」と一刀両断。家族の実態をえぐりつつ、「家族とは何か」を提起する一冊。


 家族とは楽しみもあり、しがらみもあり、複雑なものです。世の中はどんどん変化しているのに、家族に求められるものは昔の面影です。納得できる内容です。しかし、子供を育てたことのないあなたがそこまで言及できるのでしょうか? 子供を育て、そして家族の中で悩んだ人に論じてもらいたかったです。


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京都<千年の都>の歴史

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[題名]京都<千年の都>の歴史
[著者]高橋昌明
[発行]岩波書店
[定価]907円
[発行日]2014/9/19
日本の古く美しい〈千年の都〉として、今も愛される京都。しかし今の京都の市街地に、平安時代の建物は実は何一つ残っていない。この都はいかにして生まれ、どのような変遷をたどり、そして「古都」として定着するに至ったのか?都の誕生から近代の始まりまで、その歴史をたどり、「花の都」の実像を明らかにする。


 京都の歴史が、事細かに書かれています。新書としてはちょっと細かすぎるかも知れません。学術的には素晴らしい本だと思います。


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砂糖の世界史

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[題名]砂糖の世界史
[著者]川北 稔
[発行]岩波書店
[定価]885円
[発行日]2014/8/6
茶や綿織物とならぶ「世界商品」砂糖。この、甘くて白くて誰もが好むひとつのモノにスポットをあて、近代史の流れをダイナミックに描く。大航海時代、植民地、プランテーション、奴隷制度、三角貿易、産業革命ー教科書に出てくる用語が相互につながって、いきいきと動き出すかのよう。


 世界商品として価値の高かった砂糖。「砂糖のあるところに奴隷あり」とも言われ、カリブ海地域で盛んに生産されており、そこに奴隷が必要だった。イギリスやフランスなど欧米強国がこぞって植民地をして砂糖を生産できる地域をほしがった。それも奴隷つきで。そんなブラックな部分も砂糖の白さで隠されて、先進国は繁栄してきた。日本でも同じで、薩摩藩が幕府にも対抗できるほど財力があったのも、奄美大島や琉球の砂糖を支配していたからだとも言われている。一つの食材・調味料から世界史を眺めるのも興味をそそります。


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沈みゆく大国 アメリカ

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[題名]沈みゆく大国 アメリカ
[著者]堤 未果
[発行]集英社
[定価]777円
[発行日]2014/11/19
鳴り物入りで始まった医療保険制度改革「オバマケア」は、恐るべき悲劇をアメリカ社会にもたらした。「がん治療薬は自己負担、安楽死薬なら保険適用」「高齢者は高額手術より痛み止めでOK」「1粒10万円の薬」「自殺率1位は医師」「手厚く治療すると罰金、やらずに死ねば遺族から訴訟」。これらは、フィクションではない。すべて、超大国で進行中の現実なのだ。石油、農業、食、教育、金融の領域を蝕んできた「1%の超・富裕層」たちによる国家解体ゲーム。その最終章は、人類の生存と幸福に直結する「医療」の分野だった!


 “国民皆保険”という錦の御旗を掲げたオバマケアですが、その実態を知ればしるほど、おそろしいものだいうことが理解できます。そして、我が国の国民皆保険制度のありがたさを実感します。このよき制度を守らねばならないと心から思います。アベノミクスで、本当にいいのかな?


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日本史の謎は「地形」で解ける

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[題名]日本史の謎は「地形」で解ける
[著者]竹村公太郎
[発行]PHP研究所
[定価]802円
[発行日]2013/10/21
京都が日本の都となったのはなぜか。頼朝が狭く小さな鎌倉に幕府を開いたのはなぜか。関ヶ原勝利後、家康がすぐに江戸に帰ったのはなぜか。日本全国の「地形」を熟知する著者が、歴史の専門家にはない独自の視点で日本史の様々な謎を解き明かす。歴史に対する固定観念がひっくり返る知的興奮と、ミステリーの謎解きのような快感を同時に味わえる1冊。


 どうして徳川家康は江戸を都にしたのか。その理由を「地形」から解き明かすミステリーのような本です。いろいろな史実も「地形」から謎が解けるのです。地名にもその名残が残っているのですね。


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