
[題名]医療政策は選挙で変える【増補版】
[著者]権丈善一
[発行]慶應大学出版会
[定価]1,800円
[発行日]2007/7/10
忙しいあなたのために?ともかく、これだけは読んでください
(日本の社会保障と医療?小さすぎる政府の医療政策/
医学部人気と医療崩壊の間にある政治の無責任)
第1部 医療問題を考える
(なぜ医師不足が生じたのか??不確実性への無理解が生む
社会保障論の混乱/
自由、それとも無策??一県一医大構想、自由競争の帰結 ほか)
第2部 年金問題を考える
(国家公務員と新聞記者の仕事、どっちの方が高い報酬で報われるべき
なんだろうか??人事院「民間企業の退職給付等の調査結果」は
おもしろい/選択のときへの選択のとき ほか)
第3部 この国の未来を考える
(歳出削減はいつまでつづくのか??この国には、新自由主義とか
市場原理主義の政治家などいない/
事件は現場で起きてるんだ!?保育・教育、介護・医療政策が
軽視される構造的理由のほんのひとつ ほか)
ちょっと内容が硬い部分もあるのですが、このようなタイトルですから
仕方ないことでしょう。
救急患者のたらい回しなどで、今、医療の世界が大変なことに
なっています。医師が少ないのです。
年金問題も同様に渾沌としています。
国の社会保障制度がピンチに立たされています。
政治家はどこを見ているのか?
決して、国民の健康や将来に客観的な目を向けてくれません。
次の選挙で自分が当選することが唯一無二であり、そのための政策なのです。
ある政治家にお世話になった、握手をした、ハンサムだ、美人だ、
テレビで見たことある、おもしろいなどという動機で投票するのではなく、
政策を見て投票しましょうということが書いてあります。
日本のような間接民主主義では、この方法でしか民意を表現できません。
ある政治家の後援会に加入していても、投票するのは別の候補者でも
構わないのです。なにせ無記名投票ですから「もちろん投票したよ」と
言っておけばわからないのです(笑)
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