
[題名]風が強く吹いている
[著者]三浦しをん
[発行]新潮社
[定価]882円
[発行日]2009/7/1
寛政大学4年の清瀬灰二は肌寒い三月、類まれな「走り」で夜道を駆け抜けていく蔵原走に出くわし、下宿の竹青荘に半ば強引に住まわせる。清瀬には「夢と野望」があった。もう一度、走りたい、駅伝の最高峰、箱根駅伝に出て、自分の追求する走りを見せたい。その「夢と野望」を「現実」にするにはあと一年しかない。そしていま強力な牽引者が彼の目の前に現れたのだ。竹青荘は特異な才能に恵まれた男子学生の巣窟だった。清瀬は彼らを脅しすかし、奮い立たせ、「箱根」に挑む。たった十人で。蔵原の屈折や過去、住人の身体能力と精神力の限界など、壁と障害が立ちはだかるなか、果たして彼らは「あの山」の頂きにたどりつけるのか。
昨日に続いて箱根駅伝関連です。
「背中を押してもらえた作品」第一位ということが帯に書いてありますが、この帯に惹かれたわけではなく、箱根駅伝を題材にした堂場瞬一作の「チーム」を読んでから、同じテーマの本として読みました。よく取材して書かれています。設定に多少は無理があるものの、箱根の一区から十区までの特徴とランナーの個性などをうまく組み合わせています。
さて今年の箱根駅伝はどの大学が優勝するのでしょうか? そしてシード校争いは?
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