
[題名]からくり民主主義
[著者]高橋秀実
[発行]新潮社
[定価]620円
[発行日]2009/12/1
国民の声-クレームの愉しみ
自分で考える人びと-統一教会とマインドコントロール
忘れがたきふるさと-世界遺産観光
みんなのエコロジー-諌早湾干拓問題
ガリバーの王国-上九一色村オウム反対運動
反対の賛成なのだ-沖縄米軍基地問題
危険な日常-若狭湾原発銀座、など
賛否入り乱れる基地問題!「反対」で生計を立てている人もいて、ことはそう単純ではありません。民(みんな)が主役の民主主義は、でも実際に現地を訪れると、その「みんな」が意外と見つからないのです。「世論」、「国民感情」、「国民の声」の主は誰か?米軍基地問題、諌早湾干拓問題、若狭湾原発問題-日本の様様な困った問題の根っこを見極めようと悪戦苦闘する、ヒデミネ式ルポ。
2002年に単行本として出版され、2009年に文庫化されました。メディアというフィルターを通した情報ではなく、足でかせいだ当事者や現地の人々の生の声が伝わってきます。様々な社会問題もそんなに単純ではないのですね。沖縄の米軍基地問題や、東日本大震災以来盛んに報道されている原発問題(ここでは若狭湾の原発)の章を読むと、そのことがよく認識されます。
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