珈琲店タレーランの事件簿(3) 心を乱すブレンドは

[題名]珈琲店タレーランの事件簿(3) 心を乱すブレンドは
[著者]岡崎琢磨
[発行]宝島社
[定価]702円
[発行日]2014/4/7
実力派バリスタが集結する関西バリスタ大会に出場した珈琲店“タレーラン”の切間美星は、競技中に起きた異物混入事件に巻き込まれる。出場者同士が疑心暗鬼に陥る中、付き添いのアオヤマと犯人を突き止めるべく奔走するが、第二、第三の事件が…。バリスタのプライドをかけた闘いの裏で隠された過去が明らかになっていく。珈琲は人の心を惑わすのか、癒やすのかー。美星の名推理が光る!
シリーズの三作目。今までもいろいろな事件を解決してきた名探偵のようなバリスタの切間美星(きりまみほし)が今回も大活躍! 関西ナンバーワンのバリスタを決める大会での度重なる異物混入事件を解決します。バリスタの全国大会ってあるのかな?と思ってネットで調べると実際にあるのですね。そして全国大会で優勝すると世界大会に出場できるようです。その名もWorld Barista Championshipで、略してWBC。なんだか野球の世界選手権のようですね。まぁ、美味しいコーヒーを入れていただければ、それで十分なのですが、熱い世界があるようです。

幻の時刻表

[題名]幻の時刻表
[著者]曽田英夫
[発行]光文社
[定価]842円
[発行日]2014/5/20
第1章 幻の「東京発パリ行き」時刻表
第2章 本線ー支線「逆転」物語
第3章 消えた盲腸線をたどる
第4章 「国鉄」になった私鉄たち
第5章 日本の旧領土などを走っていた路線
日本ー莫斯科ー羅馬ー伯林ー倫敦ー巴里。かつて日本と欧州は鉄道で結ばれていた。戦前の時刻表には、現在とは違った鉄道の姿が残されている。当時の貴重な時刻表をめくりながら、今では「幻」と化した路線の面影をたどり読者に代わって著者が、ときには乗客役に、ときには車掌役になって、幻の時刻表の世界に誘う。
昔の時刻表を眺めながら、あちこちへ旅をする物語。四次元のロマンです。時代の流れと言えばそれまでなのですが、戦前は地元の有志が協力して鉄道を作っていたのですね。

北三陸紀行34:田老防潮堤1

観光案内図(Wikipediaから引用)です。茶色で示してあるのが防潮堤です。1966年(昭和41年)に高さ10m、総延長2,433mの巨大な防潮堤が築かれ、津波対策は万全のはずでしたが・・・・・ ご存知のように巨大津波は巨大防潮堤を軽々と乗り越えたのです。

こちらは地形図(国土地理院ホームページから引用)です。黒い部分が防潮堤です。青い線は私が歩いたコースです。

Sは田老駅です。まず国道45号線をアンダークロスして海の方へ(東の方へ)歩きました。途中で左折して地形図のGの場所の写真です。このあたりは、地形図記号から畑、田んぼ、針葉樹林(おそらく松林)であったことがわかります。今は草だけが元気に生命を主張しています。


宮古市田老野球場でした。

そして防潮堤がクロスしているXの場所へ近づいていきました。

防潮堤にはところどころ階段がついており登ることができます。Xの少し南側で防潮堤に登り、B方面を撮った写真です。

X方向を向くと、このように照明が倒れたままになっています。

Xあたりから港方面の写真です。あまり人々の動きが少ないようです。国道45号線には車の往来は多いのですが。

北三陸紀行35:田老防潮堤2

地形図を再掲します。

X地点から少し北(D方面)へ行ったところからC方面の写真です。プレハブが散在してますから、港は活動していることがわかります。

X地点からB方面を見てみます。防潮堤が二手に分かれています。右へ行けばA地点、左へ行けばB地点です。そして中央遠方の緑色のものは野球場内の構造物です。


もっとD方面に移動してみます。そしてE方面を見るとこんな感じです。地形図からは道沿いに家が並んでいたと思われます。今は何もなく、草の緑がなぜか虚しささえ感じさせます。

もう少しD地点に進んだところから東側(E地点)を見てみるとこんな感じです。家々の基礎が残っています。

振り返ってAやS地点を見るとこんな感じです。ちょっとわかりにくいのですが、右側の二本目道路が国道45号線です。このあたりは地形図によると市街地で商店や民家が並んでいたと思われます。

E地点の建物はたろう観光ホテルです。1-2階が津波で破壊され、3階以上が残っています。哀しさで胸がいっぱいになってきました。

北三陸紀行36:田老防潮堤3

地形図を再掲します。

防潮堤から降りてみました。すると小さな路地へ一台の大型観光バスがやってきました。バスから降りた観光客は防潮堤に次から次へと登っていきました。


その近くには鯉のぼりならぬさけのぼりがありました。「田老さけのぼり 皆さんのご支援ありがとうございます。 天空を泳ぐさけ幟づくりの会 宮古市はさけのまち」と書いてあります。

国道45号線に出て、田老駅へ向かって歩いていると、津波浸水区間の標識がありました。ここから前方1.5km、後方1kmは津波が来たよということなのでしょうか。

しばらく行くと、田老地区復興整備事業の看板がありました。鹿島建設と大日本コンサルタントとのJVやUR都市機構が中心になっているようです。

F地点の左側には「まつばや餅店 新田で営業中」という看板がありました。以前はここに餅屋さんがあったのでしょう。帰宅後に調べてみると2011年の12月には再開したようでした。


F地点の右側の壊れかけた階段を注意しながら登ってみると、田野畑駅と同じく津波到達地の石碑がありました。
写真はありませんが地形図のF地点の北東にある郵便局の場所にプレハブがあり物産センターとなっていました。しかしもっと高台に移る工事中で閉店していました。

クルリンどやらきー新発売ー
伊勢原市の神戸(ごうど)にある老舗和菓子屋の新店(しんみせ)の前を通ったら、

写真のように「新発売 クルリンどらやき」の看板が!!!
伊勢原市公認キャラクターのクルリン。
今年、初参戦した2014ゆるきゃらグランプリで31位になりました。
31位といっても参加ゆるキャラ1700体の中の31位ですから大健闘です!!

思わず買っちゃいました(笑)

こんな感じになっています。

まぁ、普通のどら焼きなんですが、クルリンの焼き印を見ると、ちょっと食べるのがかわいそうになってしまいます。(でもしっかりといただきましたが)

写真のように「新発売 クルリンどらやき」の看板が!!!
伊勢原市公認キャラクターのクルリン。
今年、初参戦した2014ゆるきゃらグランプリで31位になりました。
31位といっても参加ゆるキャラ1700体の中の31位ですから大健闘です!!

思わず買っちゃいました(笑)

こんな感じになっています。

まぁ、普通のどら焼きなんですが、クルリンの焼き印を見ると、ちょっと食べるのがかわいそうになってしまいます。(でもしっかりといただきましたが)
北三陸紀行37:摂待駅

田老駅から再び久慈行きの列車に乗り、次の摂待駅へ向かいます。次の駅といっても、真崎トンネル(6,532m)内がほとんどで車窓は期待できません。

田老駅からの車両はクエートからの新型車両でした。シートも新しいものです。やっと空いている列車に乗れました。

摂待駅に到着しました。乗ってきた列車を見送ります。
摂待駅出発
田老1651ー1700摂待 三陸鉄道北リアス線(久慈行き)

摂待駅の駅名標です。愛称は“旅の八郎”です。

ホームから久慈方面を眺めます。

ホームから階段を下りてホームと待合室を見上げてみました。右手にあるのは公衆トイレです。

駅前には「摂待駅前地場産品直売所」がありました。

しばらくすると宮古行きの列車がやってきました。これに乗って宮古駅へ向かいます。
摂待駅到着
摂待1715ー1743宮古 三陸鉄道北リアス線

「健康第一」は間違っている

[題名]「健康第一」は間違っている
[著者]名郷直樹
[発行]筑摩書房
[定価]1,728円
[発行日]2014/8/15
日本は世界一の長寿を達成したが、健康・長寿願望は止まることを知らない。このうえ何を望むというのか。本書は、巷にあふれる健康情報や様々な医療データを精査し、おもに生活習慣病の治療と予防について根本から問いなおすもの。健康より大切なものはないのか。治療や予防によって損なわれているものは何か。従来の議論からはみだしていた問題を爼上に載せ、これからの(本来の)医療の役割をさぐるラディカルな医療論。
根拠に基づいた医療(EBM)の先駆的な実践者の著者が持論を丁寧に解説している。一見、医療を否定しているようだが、そういうわけではない。高血圧を治療するとどうなるのか、認知症を早期発見して治療するとどうなるのかなど、身近な話題を取り上げて、わかりやすいデータ解説により、行き過ぎた「健康欲」を戒めているのだ。「生を受けたからには死亡率100%」という単純なことを認識していない「健康オタク」が多いのだ。医師も製薬企業もそれを利用している。その結果、医療費がどんどん増大している。印象に残った一言。『際限のない健康欲望は、必ず医療費を増大させる。』

北三陸紀行38:宮古駅
北三陸紀行39:中華そば 福

事前に調べておいた中華そば屋さんに行ってみました。中華そば福というお店です。この渋い店構えが私の琴線に触れます。

メニューと注意事項が書いてあります。メニューは、中華そば500円、雲呑麺(わんたんめん)550円、叉焼麺(ちゃーしゅーめん)750円、叉焼雲呑麺(ちゃーしゅーわんたんめん)750円、大盛+100円とシンプルで安いのです。さらに小盛は-50円で可能です。少し前までは中華そばが400円だったというのでさらに驚きです。そして、驚くべきことに「おにぎり、お弁当、持ち込み自由です」と書いてあります。店主の太っ腹、恐るべし! です。


素直な私は、店主オススメの雲呑麺(わんたんめん)を注文しました。あっさりとしたビジュアルの雲呑麺です。スープは煮干し中心の和風で、細縮れ麺。具は、雲呑が五つほど入っており、餡は少なく、皮がメインのタイプです。他の具は、チャーシュー・ナルト・海苔・メンマ・ネギ。毎日食べても飽きない味です。

量は少なめだったので、欲を出して以前行った多良福でもう一杯食べようとしたら、ガーン! 法事のために昨日・今日と連休でした。

北三陸紀行40:よし寿司
北三陸紀行41:宮古〜一の渡

当初はこの日は9時31分の列車で盛岡へ向かうだけだったのですが、三連休乗車券でこの日も三陸鉄道に乗ることができるため、急遽予定変更しました。まず一の渡駅へ向かいます。

昨日もお世話になった三陸鉄道宮古駅です。雨はあがったようです。ホームで久慈行き列車の到着を待ちます。
宮古駅到着

車内の様子です。やっとローカル線らしい閑散さです(笑)。しばらくすると列車は宮古駅を出発しました。

山口団地駅に停車し、次が目的の一の渡駅です。山口団地駅は2010年10月16日に開業した新しい駅ですので、地図には記載がありません。
宮古〜山口団地
山口団地〜一の渡
山口団地駅を出てからしばらくすると、猿峠トンネル(2,870m)に入り、そこを出たところが一の渡駅です。
宮古0703ー0713一の渡 三陸鉄道北リアス線(久慈行き)

北三陸紀行42:一の渡駅
北三陸紀行43:山口団地駅

山口団地駅は地図の赤丸印のあたりに新設されました。

山口団地駅まで乗ってきた列車を見送ります。
一の渡0734ー0740山口団地 三陸鉄道北リアス線(宮古行き)

山口団地駅の愛称は“黒森の鼓動”です。近くの黒森神楽や黒森神社にちなんだものです。


木彫りのうさぎが「いってらっしゃい」と「おかえりなさい」と送り迎えしてくれます。

山口団地の中にありますので、なかなか目立ちません。


そのため団地の中に、このように案内標識が出ています。

団地の自転車置き場のその奥が駅入口ですから、これではわかりませんね。

この駅には立派な巣箱の駅長室がありました(笑)。ほのぼのしますね。木彫作家の植野義水(よしみ)さんの作品だそうです。

クラゲのネクタイ

お世話になっている方からネクタイのお土産をいただきました。
山形県の鶴岡市立加茂水族館のネクタイです。くらげで有名な加茂水族館なので、デザインももちろんクラゲです。ノーベル賞を受賞した青色LEDのようで幻想的です。
あと、山形名物芋煮も合わせていただきました。どうもありがとうございました。
北三陸紀行44:佐羽根駅
北三陸紀行45:宮古駅そばKIOSK
北三陸紀行46:JR山田線宮古駅

JR山田線宮古駅舎の全景です。JR山田線は盛岡〜茂市〜宮古〜陸中山田〜釜石を結んでいますが、宮古〜陸中山田〜釜石は東日本大震災で被災し、鉄道としての復旧のめどはたたず、バスでの代行運転となっています。

駅前にはこんなモニュメントがありました。

「うみねこと乙女」 この像は、うみねこと戯れる少女をモチーフに、郷土の彫刻家、吉川保正が「みやこ」のシンボル・マスコットとして制作したものです。本州最東端のまち。 と書いてあります。

まだまだ発車まで時間があるので、待合室に座って待っていると、どんどんと改札口から行列ができています。そんなに慌てなくてもいいのになぁと思っている私はイスに座ってゆっくりと待っていました。

盛岡まで行く列車は1日わずか4本しかありません。しかもこれから乗ろうとする9時31分発の快速リアスの次は15時54分までありません。6時間以上も空いてしまいます。岩手県北バスは、盛岡と宮古を2時間15分で結び、1日18便も出ています。これじゃぁ、バスを利用したくなっちゃいますね。

山田線宮古駅のスタンプです。「うみねこがほほえむ浄土ヶ浜の駅」と書いてあります。

北三陸紀行47:快速リアス1

これから快速リアスで盛岡を目指します。停車するのは、宮古を出ると、茂市・陸中川井・区界・上米内・山岸・上盛岡そして終点の盛岡です。

快速リアスの車両です。2両編成でほぼ満席です。私はボックス席に相席で座りましたが、高校生たちは立っています。相席のお相手は二人のおばちゃんです。長野県の佐久出身の二人でした。さすがおばちゃん、よくしゃべります。あっという間に仲良くなりました。田野畑近くの羅雅荘へ行ってきたそうです。来るときも盛岡から山田線を利用したそうですが、その列車も満席で、お客さんの中には床に直接座った人もいたそうです。そういう経験があるので改札口に行列をしていたのだそうです。仲良くなると、これ食べない? と言って次から次へと食べ物が出てきます。おせんべい、チーズ、イカ、帆立、なんでも出てきちゃいそうです(笑)。御礼を言っていただきました。おばちゃん、どうもありがとうございました。


茂市駅を出ると、徐々に登り勾配になってきました。閉伊川に沿って登っていきます。

陸中川井駅を出てからは、おばちゃんに断って一番前に移動して車窓を楽しみました。
陸中川井〜箱石

ローカル色豊かな車窓になってきました。晴れ間も覗いてきました。

北三陸紀行48:快速リアス2

区界駅で列車交換です。対向列車はポケモントレインでした。車内にもポケモンがあちらこちらに描かれていました。

区界駅はその名の通りに分水嶺の駅で、ここから勾配は下りになります。

区界駅を出てから最後尾から車窓を楽しみます。
区界〜浅岸

上米内駅に到着しました。ここでも列車交換です。対向列車は反対向きの快速リアスです。ここで白井海岸駅で会った大阪からの彼にまた会いました。宮古から快速リアスでここまで来たようですが、ここからまた対向列車に乗り換えて宮古方面へ引き返すようです。とてもタフですね。

乗っている車両をこのチャンスにパチリ。

上米内駅は開業90周年を迎えたようです。

なかなかいい天気になってきました。ボックス席に戻っておばちゃんとおしゃべりしていると盛岡駅に到着しました。
宮古0931ー1136盛岡 山田線 快速リアス
