
[題名]北海道 地図の中の鉄路
[著者]堀 淳一
[発行]亜璃西社
[定価]6,480円
[発行日]2014/12/4
日本エッセイスト・クラブ賞受賞の地図エッセイの名手が、自らの地形図コレクション新旧のべ200枚を駆使し、いま乗れるJR北海道全14線をオールカラーで走破! 新旧の地図でその歴史と変遷をたどりながら、移り変わる車窓風景に隠された地形の魅力までを解説。読む者を「各駅停車・地図の旅」へと誘う、地形図でたどる道内全鉄道の沿線案内! 各線の駅名一覧を掲載したほか、特別付録として《戦前の昭和19年と戦後の昭和41年の道内鉄道路線図復刻ポスター》もついた、地図&鉄道ファン必読の書。
これは力作です。時代の異なる地形図・地勢図200枚を駆使し、鉄路の変遷と車窓の変化を淡々と述べられている。余計なものは何もない。まず炭鉱や鉱山から港へと鉄路は敷かれ、そこへ町ができてきた。鉄路は時代とともに電化や複線となり、トンネル掘削技術の進歩から路線の変更・改良が行われてきた。分水嶺にも詳しい著者だが、礼文華峠付近の特徴的な分水嶺にも触れてほしかったなぁ。

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