
[題名]僕が電話をかけていた場所
[著者]三秋 縋
[発行]メディアワークス
[定価]594円
[発行日]2015/9/24
もう一度、あの恋に賭けてみようと思った。ずっと、思っていた。この醜い痣さえなければ、初鹿野唯の心を射止めることができるかもしれないのに、と。「電話の女」の持ちかけた賭けに乗ったことで、僕の顔の痣は消えた。理想の姿を手に入れた僕は、その夜初鹿野と再会を果たす。しかし皮肉なことに、三年ぶりに再会した彼女の顔には、昨日までの僕と瓜二つの醜い痣があった。初鹿野は痣の消えた僕を妬み、自宅に閉じこもる。途方に暮れる僕に、電話の女は言う。このまま初鹿野の心を動かせなければ賭けは僕の負けとなり、そのとき僕は『人魚姫』と同じ結末を辿ることになるのだ、と。
「君が電話をかけていた場所」の【下巻】がこの本です。最後の十日間のいろいろなやりとりにヤキモキしてしまいました。どんでん返しで16歳の夏が終わっていきます。


[題名]ぼくは明日、昨日のきみとデートする
[著者]七月隆文
[発行]宝島社
[定価]723円
[発行日]2014/8/20
京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていてー。「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。
2014/8/20に第一刷で、手元にある本は2016/4/7の第20刷。すごいロングセラーだ。タイトルで少しは予想できたが、本当の意味はよくわからなかった。読み進むにつれて、少しづつ意味がわかっていった。涙こそ出なかったが、なかなか感動した。

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