田村道86:湘南江の島駅


地図の赤丸(41)の場所です。(赤実線は江の島道、赤点線は龍口寺方面へ行く道です。)

江の島弁財天道標がありました。

説明がありました。
「この道標は、三面に「従是(これより)右江嶋道」「左龍口道」「願主 江戸糀町(こうじまち)」と彫られていて、江の島道から龍口寺方面へ分かれる道の入口に建てられた道標です。願主名から、江戸の講中によって建てられたものであることがわかります。
江の島道沿いに建てられている他の道標は、三面に「ゑのしま道」「一切衆生」「二世安楽」と彫られており、・・・・・・(後略)」


湘南江の島駅へは大船から湘南モノレールが通っており、小田急線片瀬江ノ島駅、江ノ電江ノ島駅とならび公共交通機関での江の島への入口の一つとなっています。

田村道87:江ノ電江ノ島駅
家族写真
田村道88:州鼻通り1
田村道89:晴れる屋
田村道91:龍口寺



ちょっと寄り道してみます。龍口寺に立ち寄ります。

その横には刑場がありました。

龍口刑場跡の説明文の石碑です。

説明がありました。
「当地は鎌倉幕府時代の刑場跡である。幕府の公式記録である「吾妻鏡」には腰越、龍の口に於いて斬首との記載が多くみられる。
奈良時代の僧・泰澄、一説には鎌倉時代の僧・文覚が龍口明神に法味を供養したところ、国に背く悪人が出来した時は首を斬り社頭に掛けよ、との神託を受けた。これによって龍の口が処刑場になったと旧記にある。
文永八年(一二七一)九月十三日子丑の刻(午前二時)、日蓮大聖人は「立正安国論」の諫言により、幕府に捕らえられ、この刑場・敷皮石8(首の座)にすえられた。しかし処刑の瞬間、時あたかも江の島の方より満月の如き光りものが飛び来りて、執行人共は眼がくらみ、この奇瑞の為、ついに大聖人の首を斬ることが出来なかった。
かくして此処は日蓮大聖人龍口法難の霊場であり、世の安寧の為に身命を賭けられた寂光土と称される所以である。
霊跡本山 寂光院 龍口寺」

田村道92:江ノ電1
最貧困女子

[題名]最貧困女子
[著者]鈴木大介
[発行]幻冬舎
[定価]842円
[発行日]2015/11/20
今や働く単身女性の3分の1が年収114万円未満。中でも10~20代女性を特に「貧困女子」と呼んでいる。しかし、目も当てられないような地獄でもがき苦しむ女性たちがいる。それが、家族・地域・制度(社会保障制度)という三つの縁をなくし、セックスワーク(売春や性風俗)で日銭を稼ぐしかない「最貧困女子」だ。可視化されにくい彼女らの抱えた苦しみや痛みを、最底辺フィールドワーカーが活写、問題をえぐり出す!
想像を超える現実がそこにあった!!!!! 低所得と貧困とは異なり、人は低所得に加えて「三つの無縁」「三つの障害」から貧困に陥るというのだ。三つの無縁とは、「家族の無縁・地域の無縁・制度の無縁」で、三つの障害とは、「精神障害・発達障害・知的障害」である。そしてなんと『貧困は遺伝する』!!!
これらの最貧困女子は多くの人から「自己責任」「自業自得」と片付けられていることが多いが、様々な取材をした著者のこのドキュメンタリーを読むと、それは間違いであることがわかる。そして直視に堪えない現実があることをはっきりとわかってほしいと著者は言う。それが解決策への第一歩であるから。

田村道97:江の島
田村道98:下道


観光客の多くは、階段かエスカー(我が国初の屋外エスカレーター)で江の島の頂上を目指すのですが、今回は江島神社の手前を右折します。地図(50)を赤矢印のように右折して下道(65)を歩きます。
「この先は生活道路です。一般のバイク・車はご遠慮ください。」と書かれています。

眼下に片瀬海岸が見えてきました。

烏帽子岩の向こうにはうっすら富士山が見えています。

地図(58)に着きました。生活道路は終わりです。木食上人行場窟の石碑がありました。

説明書きです。
「木食上人(もくじきしょうにん)行場窟
山ふたつの谷底に、木食上人行場窟と呼ばれる洞窟があります。そのほぼ中央に高さ約1m、幅約80cmに扁平石を組み合わせて(中略)を築き、その上に石造阿弥陀如来の立像が安置されていました。
木食とは、五穀(米・麦・アワ・キビ・豆)を絶ち、木の実で生活することです。この修行を木食行といい、木食行をする人たちを木食上人と言いました。」
いろいろな修行があるものですね。

田村道99:たこせんべい


下道を戻り、地図(49)まで来ました。あるお店が大行列になっています。丸焼きたこせんべいのお店のようです。どのくらい待つのでしょうか?


さて、地図の赤矢印のように寄り道しましょう。路地を抜けると海辺へ出ました。下道から見下ろした海岸です。三上延の「江の島西浦写真館」は、このあたりがモデルになっていると思われます。

路地にはあじさいが咲いていました。

小田急線片瀬江ノ島駅へ向かう弁天橋です。江の島へ渡る江の島弁天橋とは違う橋です。ちょっとややこしいですね。

竜宮城を模した片瀬江ノ島駅です。ここから小田急線で伊勢原まで帰りました。これで大山道田村道を走破しました。

うまい酒の科学

[題名]うまい酒の科学
[著者]酒類総合研究所
[発行]SBクリエイティブ株式会社
[定価]1,028円
[発行日]2016/1/31
酒好きにはたまらない酒のウンチク本! 清酒から焼酎、ビール、ウイスキー、ワインなど、酒にはいろいろな種類があり、それぞれにたまらない魅力があります。その魅力を日本で古くから酒について研究してきた酒類総合研究所の豊富な資料をもとにわかりやすく解説。すべての酒好きに贈る究極の一冊!
はい。酒好きです。その酒好きに贈る究極の一冊とやらを読んでみました。うんちくがすごいですねぇ。ここまで知らなくても酒は美味しく飲めますよ! と言いたくなっちゃうほど、細かなうんちくに満ち溢れています。

伊豆下田紀行1:出発
伊豆下田紀行2:伊豆クレイル専用ラウンジ
伊豆下田紀行3:伊豆クレイル
伊豆下田紀行6:ミニライブ
教養としての社会保障

[題名]教養としての社会保障
[著者]香取照幸
[発行]東洋経済新報社
[定価]1,728円
[発行日]2017/6/1
日本の社会保障制度は、大きな曲がり角に差し掛かっています。安心社会の基盤となり、社会経済の変化に柔軟に対応し、社会の発展・経済の成長に貢献できる社会保障制度の構築は、これからの日本にとって必須の改革だと私は考えています。(中略)年金制度や医療制度を始めとする社会保障の諸制度は、市民一人ひとりの自立と自己実現を支えるための制度です。現代社会にあって、個人の自己実現を通じた経済の発展と社会の活力、そして市民生活の安定を同時に保障するサブシステムとして、人類が考え出した最も知的かつ合理的な仕組みであり、社会にとっても個人にとってもなくてはならない制度です。本書が、私たちにとってなくてはならない社会保障と、その社会保障制度が置かれている現状について理解するための一助になれば幸せです。(「はじめに」より)
わかりにくい社会保障をこんなに明瞭に、わかりやすく解説してあります。ポジティブな面もネガティブな面も書かれており信頼がおけます。今後の高齢者激増、人口減少時代にふさわしい社会保障のありかたを考える上で参考になります。政治家のリーダーシップが問われる局面にさしかかっています。
