

芦川を過ぎると兜沼(かぶとぬま)が近づいてきて、小さな集落がみえると兜沼駅。すぐ左側に兜沼が見える。ここでサロベツ原野は終わる。線路はいったん右にまわって丘陵を越え、また左にまわって北に向かい勇知に着く。なだらかな丘の間を、右に左にまわりながら進んでいくと、草地が開けてくる。日本海は左手の丘の向こう側である。


そうこうしているうちに抜海(ばっかい)に着く。海岸から2kmほどの場所だ。丘の上を蛇行しながら北へ向かう。




途中で左側の車窓に日本海越しの利尻富士の絶景を眺めることができる。ここも私の好きな車窓の一つだ。やがて市街地が見えてきて、右側から天北線が近づいてくると南稚内である。ここで普通列車の名寄行きと列車交換。

市街地の中を高架にのぼり稚内に着く。ホームの柱には、北の最果て駅らしく、「函館駅より703.3km」「札幌駅より396.2km」「東京駅より1596.1km」などと書いてある。





西の山には稚内公園がある。列車は稚内が終点だが、線路はまだ続いている。北に進んで右に折れる。その線路の北側には北からの風を防ぐドームが長く続いている。線路の終点は元稚内桟橋のあった場所である。
幌延0943-1049稚内 急行礼文 宗谷本線 311D


昼食は駅近くのたからやでラーメンを食べよう。醤油ラーメンを注文した。スープは大きな丼になみなみと注がれており溢れそうだ。しかも熱々である。昆布・カツオなどのダシが美味しい。麺は中細の縮れ麺。満足だ。
<注釈>
(1)【数字】は参考資料リスト参照
(2)【数字】がないものは動画を含めて自分で撮影したもの(2006年10月、2012年10月)
(3)文章は主として【2】と【3】を参考にし、自分の体験を加筆した。
(4)宿泊施設は時刻表巻末のホテル旅館案内を参照した。
<参考資料リスト>
【1】国鉄監修 交通公社の時刻表1978年10月号 日本交通公社
【2】北海道4000キロ 宮脇俊三・原田勝正編集 小学館 1982/8/20
【3】北海道 地図の中の鉄路 堀淳一 亜璃西社 2014/12/4
【4】レールウェイマップル 北海道鉄道地図帳 2010
【7】昭和の終着駅 北海道篇 安田就視 交通新聞社 2016/9/30
【43】鉄道全路線 20 宗谷本線・留萌本線 朝日新聞出版 2009/11/29

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