
1978年10月19日の旅(2)


美深から音威子府へ向かう普通列車は8時39分に到着した。ここで旭川行きの普通列車と列車交換してから8時43分に北に向かって出発した。名寄盆地の北端にある美深を出ると、左の天塩山地がいよいよ近づいてきた。天塩川は天塩山地と北見山地の間を蛇行しながら流れている。線路は天塩川を避けるように進む。この先、幌延で川と別れるまで一度くらいは渡るかと思うが、ついに一度も渡らないとは驚きだ。

初野を過ぎて右折し、築堤の上を通って川沿いに進むと紋穂内(もんぽない)に着く。


紋穂内からも築堤が続く。天塩川によって東側の山地におしつけられているような形になっている。

川が左に寄っていったところが恩根内。このあたりにはミズバショウの群落がそこここに見られる。


西北に進むと豊清水。


急カーブで右側の山をまわり天塩川温泉仮乗降場を通過する。駅にしても仮乗降場にしても板張りの簡素なものが多い。

北上して咲来(さっくる)を過ぎると谷はいよいよ狭くなる。その谷が開けたところが音威子府だ。ここから北へは宗谷本線が西側から、天北線が東側から、稚内へ向かっている。




美深0843-0922音威子府 宗谷本線 337D
<注釈>
(1)【数字】は参考資料リスト参照
(2)【数字】がないものは動画を含めて自分で撮影したもの(2006年10月、2012年10月)
(3)文章は主として【2】と【3】を参考にし、自分の体験を加筆した。
(4)宿泊施設は時刻表巻末のホテル旅館案内を参照した。
<参考資料リスト>
【1】国鉄監修 交通公社の時刻表1978年10月号 日本交通公社
【2】北海道4000キロ 宮脇俊三・原田勝正編集 小学館 1982/8/20
【3】北海道 地図の中の鉄路 堀淳一 亜璃西社 2014/12/4
【4】レールウェイマップル 北海道鉄道地図帳 2010
【43】鉄道全路線 20 宗谷本線・留萌本線 朝日新聞出版 2009/11/29

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