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JR東日本カレンダー2018/2月

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E657系・E235系 上野東京ライン・山手線 浜松町~新橋
・E657系:2015年3月デビュー。運行区間は東海道線・品川駅~常磐線・いわき駅。2017年10月には品川までの直通運転を増発し、利便性を向上しました。
・E235系:2015年11月デビュー。運行区間は山手線。「お客さま、社会とコミュニケーションする車両」をキーワードに、次世代通勤型車両の標準として開発しました。
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上野東京ラインができてから、品川駅から常磐線直通の特急列車が増えました。
まだ乗ったことはありません。
小田急線沿線に住んでいると、東京駅か上野駅から乗ることになりますね。

鉄ごよみカレンダー2018/2月

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田沢湖線 赤渕〜田沢湖/ E6系
秋田新幹線「こまち」は盛岡〜秋田間は在来線である田沢湖線、奥羽本線を走る。自然に包まれ、ちょっぴりゆっくりと進む。厳冬期、赤渕駅〜田沢湖駅間にある仙岩峠は一番の難所。難所ゆえに植生は豊かで、四季を通して彩り豊かな谷あいを通り抜けていく「こまち」が美しい。
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JR東日本カレンダーでは1月で、こちらの鉄ごよみカレンダーでは2月に掲載されました。
白雪に赤とピンクの中間のような「茜色」が映えるのでしょう。
保線がかなり大変そうです。

05可部線再完乗:三江線forever

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 在来線ホームへ向かい、可部線のあき亀山行きの列車に乗る。

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 3両(車掌あり、トイレあり)の転換型クロスシートで、車内はかなりの混雑で座ることはできない。

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 次の新白島(しんはくしま)駅は2015年(平成27年)にできた新しい駅だ。アストラムラインとの接続駅でもある。すでに日は落ちているので車窓は楽しめない。近くにいた若い女の子同士が広島弁で会話をしている。語尾に「けん」をつける言葉が目立つが、きついようにも聞こえるし、また可愛らしくもある。これだけで旅の気分が盛り上がってくる。

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下祇園駅でかなり下車したがまだ座れない。アストラムラインとの接続駅の大町駅でもかなりの人数が下車した。次の緑井駅では列車交換をしたが、ここでも大量下車し、やっと座ることができた。可部駅でほとんどの乗客を降ろした列車は定刻通りに終点のあき亀山駅に到着した。これで可部線にも再完乗である。

 陰陽連絡路線の一つとして計画された可部線は、広島から可部・加計を経て島根県浜田市まで結ぶ予定だったが、三段峡までしか線路はつながらず、しかも可部以遠が2003年(平成15年)に廃止になってしまった。しかし、可部から河戸帆待川(こうどほまちがわ)駅とあき亀山駅の二駅が2017年(平成29年)3月に電化の上で延伸となった。一度廃止になった区間が、部分的にでも復活するのは珍しいことである。未乗だった可部からあき亀山まで乗車したことで可部線再完乗となった。

広島1818-1859あき亀山 可部線

食品サンプルの誕生

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[題名]食品サンプルの誕生
[著者]野瀬泰申
[発行]筑摩書房
[定価]864円
[発行日]2017/7/10
どんな田舎にも、どんなにさびれた商店街にも、必ず存在する食品サンプル。「見るメニュー」としてすっかり定着し、スパゲティを絡めたフォークが宙を浮いていても、日本人は不思議には思わない。世界中の誰も発想できなかったこの日本独自のメディアは、いったいいつ、なぜ生まれたのだろうか。その謎に迫った唯一の研究を文庫化。リーディングカンパニー「いわさきグループ」の協力を得て、製造工程もカラー口絵で細かく再現する。


 タイトルに惹かれてネットで注文した。しかし単行本はすでに2002年に発行されていた・・・・・・・・・・・。

 いたるところで目にする「食品サンプル」。これは日本で発祥したものである。欧米では受け入れられないらしい。食品サンプルをみて、美味しそう、この料理を食べたい、などと発想する日本人に対して、欧米人は、本物とよく似た作り物としか見ないらしい。新しいタイプの文化人類学である。

06あき亀山駅:三江線forever

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 あき亀山駅に到着した。昔の可部線には「安芸亀山」駅があったが、場所が異なるために新しい駅は「あき亀山」と旧国名をひらがなで名乗っている。なお、かめかめステーションも、これで再制覇したことになる。

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 乗ってきた列車は折り返し広島行きとなる。

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 車止めは終着駅の哀愁を伝えている。

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 駅舎の外観である。

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 駅前にはおしゃれな駅名標が設置してある。亀をデザインしたマークが使われている。

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 駅名が輝いている。

07可部駅へ歩く:三江線forever

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 あき亀山駅から今夜宿泊するホテルリッチは可部駅前にあるが、そこまでは歩いて行ってみよう。Google Mapsによると1.9kmで24分と出ている。

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 河戸帆待川駅前を通り、可部バイパスをアンダークロスし、可部中央交差点を右折する。

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 そして坂を下って、可部線を越すために階段を昇降してから可部駅についた。

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 可部駅は方向別改札となっており、東西自由通路がある。そこの階段をさらに昇降してからホテルリッチについた。

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 可部駅には、「カープ優勝おめでとう!! 日本一のKABEを乗り超えろ!!」とまじで書いてあった(笑)

あき亀山1910-1940可部 徒歩

08ホテルリッチ:三江線forever

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ホテルリッチには正直言ってあまり期待していなかったが、いい意味で予想がはずれた。おしゃれでスタイリッシュな空間なのである。

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部屋のアメニティの一つ一つをとっても他のホテルとは全く違うのだ。

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 このようなビジネスホテルだと風呂とトイレが一緒のことが多いが、ここは別々になっている。

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それだけではなく風呂には湯船だけでなく洗い場がついており、洗い場でシャワーが使える。それも二種類のシャワーが使えるのだ。

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機会があったらまた泊まってみたいホテルだ。

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2017/10/7(土)
伊勢原1226-1247新松田 小田急線 急行
新松田1248-1302小田原 小田急線
小田原1408-1517名古屋 東海道新幹線 ひかり515
名古屋1533-1750広島 東海道・山陽新幹線 のぞみ 113
広島1818-1859あき亀山 可部線
あき亀山1910-1940可部 徒歩

09可部〜中島:三江線forever

09可部〜中島:三江線forever

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 10月8日になった。朝6時に目覚ましをセットしたが、5時30分頃に自然に目が覚めた。スタイリッシュな室内で準備をし、6時頃にチェックアウトする。といってもルームキーを所定の箱に入れるだけである。徒歩2分でJR可部線の可部駅へ。次の中島(なかしま)駅までの140円の切符を買う。周囲には小学生のスポーツ少年たちがいる。東口改札からホームへ入った。

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 今年の3月まで終着駅だった名残がある。

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 まず広島からあき亀山行きの電車がやってきて、列車交換のためしばらく停車している。そしてあき亀山駅を出発した列車が可部駅に着いたのは6時35分。4両編成(トイレあり、車掌あり)である。

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 たった2分で中島駅に着いた。

可部0635-0637中島 可部線

10可部線中島駅〜芸備線下深川駅:三江線forever

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 中島駅付近では、可部線と芸備線が近くを並行して走っているので、芸備線の下深川(しもふかわ)駅まで徒歩で移動する。Google Mapsによると2.0kmで徒歩25分ほどだ。まずは線路を渡って、、、ということだが、道がない。

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 駅前の大きな道(バイパス)に出てしまったが、正解は線路沿いの歩行者専用のような細い道だった。地図をよくみればわかるものを、確認不足である。

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 そしてすぐに小さな踏切をわたる。地図の青矢印の場所である。踏切から中島駅のホームはすぐ近くだ。

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あぜ道のような狭い路地を抜けると幹線道路へ出た。右側には公認可部自動車学校がある。

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 そして根の谷川橋を渡り、根の谷川橋南交差点を進む。暑い中を汗をかきながら軽快に歩く。もうひとつ大きな橋を渡って、、、と思っていたら、橋があった。でも、、、、

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 道路のカーブの仕方が地図と違う。スマホを取り出してGoogle Mapsで現在地を確認すると、またまた間違っていた。もっと地図をしっかりと見なければいけない。

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 間違いの原因は、根の谷川南交差点を左折(地図の赤矢印)しなければならなかったのだが、地図では直進のように思えたので、青い点線のように進んでしまったのだ。

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 あわてて現在地から下深川駅までの経路を確認し、田んぼのあぜ道のような細い道を早足で歩き始める。二度も間違えるとは注意力が散漫になっているのかもしれない。寄る年波には勝てないものだ(笑)

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 地図の青矢印の踏切を渡り、線路沿いの細い道を下深川駅へ急ぐ。

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 それでも7時15分頃には下深川駅に着いた。ほっとした。

中島0640-0715下深川 徒歩

11下深川〜西三次:三江線forever

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 跨線橋から眺めていると、三次方面から芸備線の上り(広島行き)列車がやってきた。

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 しばらくすると私の乗る予定の広島方面からの芸備線の下り列車もやってきた。ここで列車交換である。

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 それにしても広島から7時18分に到着した列車が、ここ下深川では16分間も停車し、出発時刻は7時34分である。どうしてだろうと思っていたら、車両を切り離すためのようだ。5両だった列車がここで2両になった。乗客には鉄ちゃんらしき人の姿が目立つ。

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 三次行きの2両(トイレあり、車掌あり)の列車が田園風景の中を北東へ進む。狩留家(かるや)駅、吉田口駅、西三次駅で列車交換である。途中の志和口駅では車掌が下車し、この先はワンマン運転になった。志和地駅では地元のお年寄りたちが駅の清掃をしていた。ボランティアであろう。

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 向原駅の近くには「泣き別れ」という場所がある。ここが瀬戸内海と日本海の分水界なのだ。ここから吉田口駅側に降った雨は江の川となり日本海に注ぎ、ここから井原市(いばらいち)駅側に降った雨は太田川となり瀬戸内海に注ぐ。

下深川0734-0854西三次 芸備線

日常診療に潜むクスリのリスク

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[題名]日常診療に潜むクスリのリスク
[著者]上田 剛士
[発行]医学書院
[定価]3,024円
[発行日]2017/4/1
市販されている薬剤は非常に多数あるが、一般臨床医が良く遭遇する薬剤と薬物有害反応の組み合わせには決まりがある。本書では遭遇頻度の高い薬物有害反応を取り上げ、特に処方頻度の高い薬剤を中心にエビデンスに基づいてわかりやすく解説した。また薬物有害反応を頭では理解していても、医師や患者が「念のためのクスリ」を望むことは稀ではない。そこで本書では薬物有害反応が減らない理由を心理学的な観点からも取り上げた。


いろいろな薬剤の副作用をまとめた本です。数多くのデータがあり、なんだか恐ろしい気もしてきますが、考えてみれば、薬には副作用はつきものです。必要な薬だけを飲み、不必要な薬を飲むのをやめればいいだけの話です。高齢者に数多くの薬が処方(ポリファーマシー)されることが問題なのです。


12西三次駅:三江線forever

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 三次駅までこのまま乗っていてもいいのだが、8時54分に西三次駅で下車する。三次駅まで歩こうと思ったからだ。ホームの植え込みが個性的である。

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 ホームから木造駅舎を見ると、瓦の修復工事の途中のようだ。

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 駅前では地元のお祭りの練習だろうか、太鼓の準備をしていた。

13西三次駅〜三次駅:三江線forever

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 西三次駅から三次駅までは、Google Mapによると1.6kmで徒歩20分ほどだ。今度は間違えないように注意しよう。

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 地図の青矢印の芸備線の踏切をわたった。

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 次に三江線の踏切があるはずだが、、、、なんと三江線は道路をオーバークロス(地図の赤矢印)していた。

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 そして赤丸印の下新町交差点を右折し、すき家で朝食を食べて、三次警察入口交差点を過ぎるとその右側に新しくなった三次駅が見えてきた。

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 なんだかバスのロータリーがものすごく広い。その西側に備北バスの切符売り場やお土産屋、三次市観光協会、二階には飲食店のたむ商店などの入った三次市交通観光センターができていた。たむ商店には明日寄ろうと思っている。

西三次0900-0940三次 徒歩

14三次駅:三江線forever

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 三次駅の駅舎はすっかり新しくなった。

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 駅前の道路も整備されている。

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 駅前のモニュメントもきれいだ。

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 ロータリーの西側には三次市交通観光センターが見える。

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 これが三江線の浜原・江津方面への時刻表だ。これから乗る10時2分を逃すと14時11分まで列車は来ない。14時11分発は口羽行きなので、江津まで行くとしたら、17時2分発の浜原行きに乗り、浜原で乗り換えるしかない。

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 今度の列車は3番線から発車する。

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 三次駅スタンプには、「馬洗川の鵜飼と古墳群のある駅」と書いてある。

15三江線列車:三江線forever

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 すでに10時02分発の三江線の列車は3番線に入線していた。跨線橋を渡って3番線に向かおう。

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 三江線の駅には石見神楽に関連した愛称がつけられており、三次駅には土蜘蛛と名付けられていた。

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 三江線は来年(2018年)3月をもって廃止されることが決まっている。そのためだろうが、すでに車内は満員であり、列車の写真を撮っている人も多い。私も、ホームに入り、車両や駅の写真を撮ってから乗り込む。座る場所は一切ないし、しかも立つ場所も限られている。できれば車窓風景をカメラに収めたいが、これでは無理かもしれない。なんとか前方視野がわずかにみえる運転士のななめ後ろの場所に立つことができた。それでも出発間近になっても次々と乗客が入ってくる。大混雑だ。場所を移動することはもやはできない。この列車は石見川本行きだが、到着まで2時間余りある。ずっと立っていることになるのだろうか。

三次1002-1230石見川本 三江線(12分遅れ)

16宇都井駅:三江線forever

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定刻になり2両(ワンマン、トイレあり)の列車は三次駅3番ホームを離れた。前方中央の窓にはぴったり張りつくように若者が陣取っている。超小型ビデオカメラを窓の下方にセットし、連続動画撮影を行なっている。運転士が車内を見るための鏡の邪魔になる場所だが、運転士からは一切の注意はない。おそらくあきらめているのだろう。こういうマナーの悪い鉄ちゃんがかなり多いのが問題である。廃止間近になったら、トラブルに発展しなければいいのだが。

 三江線は、三江北線が江津〜浜原まで1937年(昭和12年)に完成し、三江南線が三次〜口羽まで1963年(昭和38年)に完成した。口羽〜浜原は遅れること12年の1975年(昭和50年)に高規格路線として完成した。このため口羽〜浜原は最高85km/hのスピードが出せるが、その両端は65km/hまでであり、30km/h以下制限の区間も多い。

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 口羽駅を過ぎて高規格路線に入り、宇都井駅に到着した。駅はトンネルに挟まれており、地上20mにホームと待合室があることから「天空の駅」と呼ばれテレビなどでも話題になることがある。ホームにあがるには116段の階段を上がらなければならない。

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 人気の駅なのでホームには撮り鉄がたくさんおり、地上には多くの車が路駐していた。

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 浜原駅に着いた。ここの愛称は大蛇である。

 ところで、ワンマン列車では一番前のドアから降車して、その時に切符や料金を運転士に渡すのが原則だが、大混雑のために後ろのドアから降りて、ホームを歩いて前のドアから入り込み、運転士に切符や料金を渡していた。なかなか見られない光景である。

三次1002-1230石見川本 三江線(12分遅れ)

17浜原〜石見川本:三江線forever

 浜原駅では20人ほどのツアー客が乗ってきた。ここから石見川本駅までローカル線を体験するバスツアーのようだ。しかし、ローカル線の雰囲気は、この満員列車で味わえるのだろうか。

 三江線はほとんどが江の川に沿って走っている。江の川の長さは194kmで日本で12番目、流域面積は3,900km2でこちらは16番目となる大河だ。流域面積のうち、広島県側に2,640km2、島根県側に1,260km2と広島県側に広くなっている。広島市の中心部を流れる太田川の流域面積は1,710km2なので、江の川は広島県で一番流域面積の大きな川ということになる。意外である。

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 列車は少し遅れながら進んでいる。前面中央の窓は例の若者が我が物顔で占拠していて、展望が得られない。竹〜木路原(きろはら)間で運転士の頭越しの窓から前方展望を撮影してみた。


171008a竹〜木路原
 いたるところにカメラをもった人々がいた。

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 静かな石見川本駅が見えてきた。


171008b石見川本到着
 混雑していた影響か列車は徐々に遅れ、石見川本駅には12分遅延の12時30分頃に到着した。

三次1002-1230石見川本 三江線(12分遅れ)

自動車会社が消える日

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[題名]自動車会社が消える日
[著者]井上久男
[発行]文藝春秋
[定価]896円
[発行日]2017/12/20
産業界の頂点に君臨する自動車産業で、100年に一度のパラダイムシフトが進んでいる。EV、自動運転車の開発は既存メーカーの手に負えず、IT企業や新興企業の参入が相次ぎ、技術力をつけた巨大部品メーカーも台頭。トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、VWは、この大変革に、どう立ち向かおうとしているのか。


自動車産業が変わるとは聞いていたが、これほど大きなパラダイムシフトがおこるとは驚いた。自動車ではない新しい乗り物のような感じだ。うれしいような怖いような不思議な感覚である。

経営者に求められる人物像は、「優れたリーダーほど自分の存命中に人々はその価値を分かってくれないものである。そして真のリーダーは国民が喜ぶことをやってくれる人ではない。哲学をもって将来を見据えられる人である。」であり、これは政治家にも通ずる。「真の政治家とは明確なビジョンをもって国民のために働ける人であり、長期的な展望に立ったロードマップを提示することこそが政治家の仕事である。」

真の政治家、真の経営者が我が国に誕生してほしいものだ。

18お好み焼き@かんちゃん(川本町):三江線forever

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 川本町観光協会のホームページで、この列車で下車すると、石見川本駅周囲で街の人々が歓迎してくれているという情報があった。日曜日に営業している飲食店の情報も記されていた。待ち時間は1時間15分。2両にすし詰め状況の乗客の人数を考えると、まず昼食を食べたほうが時間を有効に使えると判断した。

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 石見川本駅で下車すると情報通りに、街をあげての歓迎があった。改札を抜けた場所で昼食を食べられる飲食店の地図を配っていたり、名産のエゴマ茶を無料でサービスしたり、駅では名産品の販売も行われていた。それらには目もくれず、日曜営業しているお好み焼き屋のかんちゃんに向かった。

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行く途中で出会った自転車に乗った野球少年たちが「こんにちは」と声をかけてくれた。「今日の試合はどうだった?」と聞くと、「今日は練習です!」と大きな声で答えてくれた。かんちゃんに着いた。お店のカウンターに座り、肉玉そばの広島風お好み焼きを注文した。ここは島根県だけどね。美味しくいただいた。

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 地図の青矢印のかんちゃんを出て、江の川の堤防に向かう。赤い楕円形で記した場所だ。

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 三江線の下をくぐって堤防に上り、江の川を眺めてみる。

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 ゆったりと流れる様は只見線からみる只見川によく似ている。


171008c江の川@石見川本

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 堤防からは階段を降りて三江線の下をくぐって街へ戻る。この時に出会った若者も「こんにちは」と挨拶してくれた。もちろんこちらも「こんにちは」と返す。街ぐるみで歓迎されていると、なんだかうれしい気持ちになる。

19石見川本駅界隈:三江線forever

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 昭和レトロな街並みということだが、あまりレトロ感は感じなかった。

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そして駅前のおもてなしサロンへ。そろそろ空いたかと思っていたが、まだまだお客さんが多い。「三江線がなくなるまであと174日」というカウントダウンが寂しい。

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 三江線への乗車を促すポスターが貼ってあった。

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 とても暑いのでソフトクリームを食べる。

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 三江線乗車記念切符も配っていた。

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 街をあげての歓迎ぶりに感謝したくて、三江線の手ぬぐいを買った。

20石見川本駅:三江線forever

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 石見川本駅に戻った。この駅ももうすぐ役割を果たさなくなるんだな、と感傷に浸る。

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 正確にはあと174日。

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ホームにはローカル線には似合わないほどの大行列ができている。駅員さんに尋ねると、どうしても座りたいお客さんたちが行列しているようだ。行列には並ばずに駅のホームをぶらぶらする。窓口には切符を買うのか10人程度が並んでいる。満員列車に絶えられない人はタクシーを呼んでいるが、地元の人の話だと街に2台しかタクシーがないらしい。10月14日の鉄道の日にちなんだ「秋の乗り放題パス」や「JR西日本30周年記念 乗り放題きっぷ」の有効期間であったこともあるのだろうが、尋常ではない人出である。

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 やがてドアが開き行列が短くなった。それでもこんな行列である。以前、大阪で20年連続で毎日「閉店セール」をしていた靴屋があったが、こうなったら三江線も廃止する、廃止するといって延期していったら、乗客が増えて黒字になるかもしれない(笑)

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江津からの列車の到着を待ってから、13時45分発の江津行きが発車した。ホームには地元の人々が並んで手を振ってくれている。ところでこの車両は三次〜石見川本まで乗ったのと全く同じ車両だ。列車交換ができないので、ここで待っていたのだろう。

21石見川本〜千金:三江線forever

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(石見川本〜因原)
 2両(ワンマン、トイレあり)の列車は江の川沿いをゆっくりと走る。今度も座れない。少し休んだからがんばって立ち見をしよう。気のせいか、建物の屋根に赤茶色の石州瓦が目立つ気がする。

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 川戸駅にはコスモスが咲いていた。

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(川戸〜川平)
 晴天で石州瓦の美しさがさらに映えている。

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 千金駅は秘境駅ランキング44位となっている。


171008d千金駅出発

石見川本1345-1454江津 三江線

22千金〜江津:三江線forever

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(千金〜江津本町)
 進行方向右手に切り崩された山が見えた。帰ってから調べると西谷砕石という会社らしい。


171008e千金〜江津本町

 江津が近づき江の川の流れも穏やかになってきた。


171008f江津本町出発

 江津本町駅を出発した。次が終点の江津である。こちらの江津本町は秘境駅ランキング122位である。

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 江津バイパスの橋を右手に見ながら、徐々に左カーブとなっていく。

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 右手に山陰本線が見えてきて合流すると江津に到着である。

石見川本1345-1454江津 三江線

23江津駅:三江線forever

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 江津駅には定刻の14時54分に到着した。下車してからも写真撮影で大人気である。

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 改札口の近くでは「赤瓦」を宣伝している。

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 江津駅の窓口で、ここまでの切符を記念にもらいたい旨を伝え、切符に無効印を押してもらった。

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 一度改札口を出て、駅舎を眺めてから再度入場する。ここからは15時15分の三次行きの列車に乗り、三江線を戻ることとする。三江線に乗ってきたお客さんは東(出雲市)方面に行く人、西(浜田・益田)方面に行く人もいたが、また同じ列車で三江線を戻る人も多くいた。

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 またまた同じ列車に乗ることとなった。

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 江津駅のスタンプには「中国地方随一の大河、江の川河口の駅」と書いてある。

江津1515-1718潮 三江線

旅と鉄道2018年3月号

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[題名]旅と鉄道2018年3月号
[発行]天夢人
[定価]1,000円
[発行日]2018/3/1
【海の幸&山の幸が満載の沿線グルメから、駅近の美味、おいしいローカル線、日帰り美食旅を網羅! 】 鉄道に乗って巡るグルメ旅を大特集。鉄道の旅はやっぱり、各地のおいしいものが食べたい! そこで駅前市場で味わう旬の魚介や、郷土料理、駅前からはじまる商店街の食べ歩きなど、激ウマごはんを探す“おいしい途中下車"を特集。とことん旨いものにこだわる旅をお届けします。
●巻頭ルポは漫画家・YASCORNさんによる、山陽本線冬の食べ尽し紀行
巻頭ルポは、「GOGO♪たまごっち! 」シリーズなどで知られ、鉄道関連の著書もある漫画家・YASCORNさんが、山陽本線の神戸から門司を2泊3日で旅しました。JR山陽本線を途中下車しながら、郷土料理や海鮮市場、商店街などで海の幸を食べまくる圧巻の旅ルポです。さらに「あなごめし」についての描き下ろし漫画も掲載しています。
●第二ルポは奥羽本線・山の恵みのみちのくひとり旅
山の幸なら奥羽本線。福島から青森まで途中下車を繰り返しながらのグルメ旅。米沢牛のすき焼きに山形の芋煮、比内地鶏のきりたんぽ鍋、青森りんごのスイーツなど、おいしいものに出合うどんこう列車の気ままな旅を提案します。
●路面電車ぶらり食べ歩きの旅 東京編・都電荒川線&大阪編・阪堺電車
路面電車は、日帰り食べ歩き旅にピッタリ。都電荒川線、阪堺電車が沿線においしいスポットも目白押し路線です。ノスタルジックな駄菓子屋や食堂、甘味処に喫茶店、串カツに名物鍋と盛りだくさんの食い倒れ旅を満喫してください。
<特集企画>
●おいしいものは市場で探せ! 全国21か所 ごちそう市場ごはん
●沿線グルメを探しに行く、おいしいローカル線の旅
●鉄旅の達人がオススメする「全国“エキチカ地元メシ"」一挙35スポット紹介。
●10分あれば食べられる究極の途中下車グルメ「さぬきうどん巡り」
●冷たくて甘酸っぱい懐かしの鉄道スイーツ「冷凍みかんを探せ! 」


鉄ちゃんですが、途中下車して地元の商店街や郷土料理を食べる旅は理想的な鉄旅です。こんな旅をしたいなぁ。


24江津〜川戸:三江線forever

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 逆方向の同じ風景を見ながら出発となった。15時15分に出発した列車は江津へ向かってきた時よりも乗客は少ない。それでもロングシートにやっと座れるくらいの混雑である。少し座って疲れをとった後、まずは後方の車窓を楽しみ、しばらくしてから前方の車窓を楽しんだ。

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 江津本町を過ぎて千金に向かっている。

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 千金駅に着いた。


171008g千金駅出発2

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(千金〜川平)
 江の川の流れに逆らって上っている。


171008h川平〜川戸1

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 ゆっくりゆっくりと列車は山裾を上っていく。時々、江の川が眺められる。


171008i川平〜川戸2

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 30km/h制限の区間も多い。保守点検が大変そうだ。

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 支流の小さな鉄橋を渡る。

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 コスモスの駅は川戸駅だ。

江津1515-1718潮 三江線

25川戸〜乙原:三江線forever

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(川戸〜田津)

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(田津〜石見川越)
 同じような景色が繰り返されている(ような感じがしている)。


171008j田津〜石見川越

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 因原駅に近づくと民家が見えてきた。

 石見川本駅に到着した。ここからは場所を列車の前方に移動する。

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(石見川本〜木路原)

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(木路原〜竹)
 木路原駅の先にも集落があった。


171008k木路原〜竹

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(竹〜乙原)
 ここは25km/h制限の区間だ。

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 ゆっくりゆっくりと、そしておそるおそる進んでいく。


171008l竹〜乙原

江津1515-1718潮 三江線

26石見簗瀬〜潮:三江線forever

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 ワンマンなので料金表示もバスのような整理券方式である。

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 江の川とつかず離れず、長く並走している。


171008m石見簗瀬〜明塚

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 明塚(あかつか)駅に到着した。ここは秘境駅ランキングの93位となっている。


171008o明塚駅到着

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 (明塚〜粕淵)
 江の川がゆったりと流れている。

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 浜原駅で列車交換である。

江津1515-1718潮 三江線

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