スポーツ国家アメリカ 〜民主主義と巨大ビジネスのはざまで〜

[題名]スポーツ国家アメリカ 〜民主主義と巨大ビジネスのはざまで〜
[著者]鈴木 透
[発行]中央公論新社
[定価]928円
[発行日]2018/3/25
自由と平等の理念を持つ、移民の国アメリカ。全米がスーパーボウルに熱狂するなど、スポーツが大きな存在感を持つ。野球をはじめとするアメリカ発祥の競技は、社会や文化とどう関係しているか。人種や性、地域社会の問題にアスリートたちはどう向き合ってきたか。大リーグの選手獲得方法やトランプ大統領とプロレスの関係は、現代アメリカの何を象徴しているのか。スポーツから見えてくる、超大国の成り立ちと現在。
フットボールが発展してサッカーとラグビーになった。発祥の地はイギリスである。サッカーにはオフサイド、ラグビーにはスローフォワード(前方にバスしてはいけない)という反則があるため、点数が入りにくい。フットボールがアメリカでアメリカンフットボールとなると前方にバスしてもよくなった。これらの違いを、学校の校庭、民主主義、人種差別、性差別、地域密着、巨大ビジネスなどのキーワードから読み解く。興味深い一冊となっている。