
[題名]最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下)
[著者]二宮敦人
[発行]TOブックス
[定価]540円
[発行日]2018/7/2
少年時代に入退院を繰り返し、ただ生きるだけの日々を過ごしていた桐子。だが、一人の末期癌患者との出会いが彼を変えた。奇しくも、その女性こそ幼き福原の母だった。彼女の命を賭けた願いとは? なぜ、人は絶望を前にしても諦めないのか? 再び、二人が「ある医者」との闘病に挑む時、涙の真実が明らかになる。流転する時を越え、受け継がれる命が希望の未来を生むーー読む者に生き方を問い直す、医療ドラマ第二弾。感動の完結編!
武蔵野七十字病院の副院長の福原雅和。彼の母は子宮体癌で、命と引き換えに彼を産んだ。父は現在武蔵野七十字病院の院長だが、父は仕事人間であり、家族としての絆がとても乏しい。そんな中で、父が認知症になり、主治医の桐子医師は会話をメモしノートを作成する。桐子医師は幼少期に身体が弱く入院歴があり、その時偶然に末期がんの福原の母と出会っていた。認知症の原因疾患に対して福原自身が父の手術をする。一度は拒んだ手術だったが、ノートを見てから気持ちが変わり自分で手術を行うようになった。家族の在り方を考えさせられる。
最近のコメント