
[題名]飲んではいけない認知症の薬
[著者]浜 六郎
[発行]SBクリエイティブ
[定価]800円
[発行日]2018/6/15
いまや65歳以上の5人に1人が発症すると言われる認知症。
一方で「高齢者は入院するとボケる」と言われるが、その多くは実は認知症ではなく、
処方された薬が原因で一時的な「せん妄」に陥っているだけのことが多い。
それでも「認知症になった」と医者は判断し、本来不要な薬が処方され、
本物の認知症にさせられる構図がある。
こういう悲劇を防ぐためには、診察や処方を疑うリテラシーが求められる。
大事な家族が取り返しのつかない事態に陥る前に読んでおきたい1冊。
<目次>
第1章 認知機能を支える神経の大事な働き
第2章 認知機能を支える神経を守る食習慣
第3章 神経のバランスを壊すあぶない薬
第4章 タイプ別に見た認知症の原因
第5章 認知症の薬で認知症は改善できない
第6章 認知症の周辺症状に使われる薬
第7章 薬が認知症を発症・悪化させる悲劇
第8章 大事な家族を"認知症"にさせないために
認知症の薬には期待したいが、残念ながら副作用が多すぎる。認知症だけでなく数多くの薬を飲んでいる(ポリファーマシー)高齢者も多い。加齢に伴う疾患が、そう簡単によくなるものでもないのだろう。加齢は種々の疾患の最大のリスクファクターだからだ。この本を読んでいるときに、偶然ではあるが、エーザイが新しい認知症の薬の開発を諦めたとの報道があった。やはり、まだ時期尚早なのだろう。
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