
岐阜羽島駅
駅の案内は東京駅と新大阪駅と岐阜羽島駅の三つが載っていました。東京と新大阪はわかりますが、どうして岐阜羽島なのでしょうか。
これが岐阜羽島駅の案内図です。駅がどれくらい離れているか距離がでています。当初は不便な場所だったのですね。この地図を見る限り、大垣駅の南の方に作ればよかったのにと思ってしまいます。

新大阪駅
新大阪駅のすぐ北側には京阪神急行(現在の阪急電鉄)新線と書かれています。この頃から計画にあったのですね。今でもこの細長い土地は駐車場などとして残っていると思います。
また東側に貨物線至放出(はなてん)とありますが、この線路を利用しておおさか東線(東大阪〜久宝寺)が建設されました。

[題名]派遣社員あすみの家計簿
[著者]青木祐子
[発行]小学館
[定価]640円
[発行日]2019/11/11
「結婚したら専業主婦になって、ぼくの収入は好きに使っていいよ」——飲食店の社長だと自称していた恋人の理空也に騙され、正社員として勤めていた会社を“寿退社”してしまった藤本あすみ、28歳。理空也は姿を消し、残ったのは二人で贅沢したぶんの高額なカードの支払いだった。通帳の残高は428円。ピンチに陥ったあすみは親友の仁子に説教され、家計簿をつけることに。とりあえず派遣会社に登録したものの、なかなか仕事は決まらない。シャンプー配りや絵画展の監視員、倉庫整理の日雇いと必死の節約で食いつなぎ、日雇い仲間のミルキーやシングルマザーの深谷、仁子に支えられながら、ようやく派遣先が決定する。そんな中、あすみは合コンで出会ったイケメン商社マンの八城からアプローチを受けるが、いまだ理空也への思いを断ち切れずにいて・・・・家計簿とにらめっこしながら、自分を甘やかしてばかりいたルーズな生活を立て直し始めたあすみ。人生に迷子中のアラサー女子の、仕事と恋の行方は!?『これは経費で落ちません! 経理部の森若さん』シリーズが大人気の著者による新シリーズ!
元カレには愛想をつかしたと思っていたのがまた復活? と思いきや、、、、、、、。あすみさんのような女性がいるとしたら男運がずっと悪そうな気がします。そういう男としか付き合いないような。日雇いアルバイトや派遣で必死に過ごしている時のあすみさんは素敵でしたが。

東海道新幹線
東海道新幹線と連絡列車の時刻表です。新幹線の駅数は、東京、新横浜、小田原、熱海、静岡、浜松、豊橋、名古屋、岐阜羽島、米原、京都、新大阪の12駅です。
「超特急」ひかり号は14本、「特急」こだま号は12本(他に区間運転4本)のみです。東京−新大阪間はひかり4時間、こだま5時間かかっています。
東京を6時に出発するひかり1号に乗ると新大阪着が10時ちょうど。特急みどりに乗り換えて博多着19時42分。所要時間は13時間42分です。
【超特01】ひかり1号:東京0600−1000新大阪
【特01】みどり:新大阪1030−1845☆小倉1847−1942博多1944−2135熊本
(−−−☆小倉1851−2110大分)
[☆分離・分割]
(1964年9月号では、東京を7時に出発する特急こだま1号に乗ると大阪着が13時30分。特急みどりに乗り換えて博多着22時35分。所要時間は15時間35分。東海道新幹線の開通で1時間51分の短縮になっています。)

東海道・山陽新幹線(2020年3月号)
2020年3月号を見ると、東海道新幹線の駅数は、品川、三島、新富士、掛川、三河安城と5駅増えて、17駅となっています。本数は多すぎて数える気がしません。東京−新大阪はのぞみで2時間22分程度となっています。
また、東京を6時に出発するのぞみ1号に乗ると乗り換えなしで博多へ10時52分に到着します。所要時間はわずか4時間52分です。
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東京−博多間の所要時間の変遷
[1]1964年09月:15時間35分
[2]1964年10月:13時間42分([1]に比し1時間53分短縮)
[3]2020年03月:04時間52分([2]に比し8時間50分短縮、[1]に比し10時間43分短縮)
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1964年10月と比べて8時間50分、1964年9月と比べて10時間43分の大幅な短縮となっています。新幹線とその延伸により、時代は大きく変わりました。

東京−大阪−九州連絡
寝台列車は夕方〜夜間の出発が多いと思いますが、寝台急行さつまは名古屋8時5分発です。こまめに主要駅に停車(起終点含めて49駅)して終点の鹿児島には翌日の午前5時55分に到着します。所要時間は21時間50分です。

列車編成
12両編成なのかな?

列車編成の見方
【寝急01】さつま:名古屋0805−2250博多2301−0555鹿児島
寝台急行霧島は、東京を11時ちょうどの出発で、終点の鹿児島には翌日の13時35分に到着します。所要時間は26時間35分です。11時から13時35分までは、当日の霧島は東京〜神奈川あたりを走っていますが、前日の霧島も鹿児島県内を走っています。どのように識別していたのでしょうか? 停車駅は計44駅で、上記の寝台急行さつまに比べ5駅少なくなっています。

列車編成
最長14両の長い編成です。
【寝急02】霧島:東京1100−0647博多0657−1335鹿児島

東京−大阪−九州連絡
東京発九州行きの寝台特急は5種類あります。さくらが16時35分に出発しますが、その後はみずほ18時20分、あさかぜ18時30分、はやぶさ19時00分、富士19時05分と、45分間に4本の寝台特急が次々と出発する姿を想像するだけでワクワクしてしまいます。
【寝特01】さくら:東京1635−1228長崎
【寝特02】みずほ:東京1820−1323熊本
【寝特03】あさかぜ:東京1830−1130博多
【寝特04】はやぶさ:東京1900−1730西鹿児島(現:鹿児島中央)
【寝特05】富士:東京1905−1335大分

東京−大阪−九州連絡
一部を拡大すると、ちょっとおかしなことを発見しました。寝台特急はやぶさと富士が同じ15番ホームから発車することになっています。はやぶさの出発時刻は19時ちょうどで、19時05分発の富士の入線時刻が18時47分ですから、同じホームはありえないことになります。その前のあさかぜが18時30分出発ですから、18時34分入線のはやぶさが14番ホームなのだと思われます。

東京−大阪−九州連絡
寝台特急5種類が出発する前にも、東京発の寝台急行は霧島、雲仙・西海、高千穂とありますが、寝台特急出発後も、寝台急行出雲、能登、安芸、銀河、明星、金星、月光などが続々と出発していきます。寝台急行能登はこの頃は米原経由だったのですね。
安芸、銀河、明星、金星、月光に「寝台専用列車」と書いてあるのは座席車がなかったのでしょう。裏を返せば、それ以外の寝台列車には座席車があったと言えます。
また、明星と金星の発車番線が15番線になっていますが、どちらかが14番線だと思われます。

大阪−金沢−新津−秋田−青森連絡
特急白鳥は8時15分に大阪を出て日本海に沿って北上します。そして直江津で青森行きと上野行きに分割されます。青森到着は日付が変わりそうな23時47分です。所要時間は15時間32分。本でも読むか景色を見てるか、それともボッーとしてるか、どうなんでしょうね。
23分の待ち時間で青函連絡船に連絡しており、早朝4時35分に函館に到着します。

新潟−長野−高崎−上野連絡
直江津で分割された上野行きは信越本線で高崎へ、そして高崎線・東北本線で20時20分に上野へ到着します。大阪から上野まで乗り通す乗客はおそらくいなかったことでしょう。
【特02】白鳥:大阪0815−1506☆直江津1509−2347青森
(−−−☆直江津1510−2020上野)
[☆分離・分割]

[題名]ビブリア古書堂の事件手帖II 〜扉子と空白の時〜
[著者]三上 延
[発行]KADOKAWA
[定価]630円
[発行日]2020/7/22
ビブリア古書堂に舞い込んだ新たな相談事。それは、この世に存在していないはずの本ーー横溝正史の幻の作品が何者かに盗まれたという奇妙なものだった。どこか様子がおかしい女店主と訪れたのは、元華族に連なる旧家の邸宅。老いた女主の死をきっかけに忽然と消えた古書。その謎に迫るうち、半世紀以上絡み合う一家の因縁が浮かび上がる。深まる疑念と迷宮入りする事件。ほどけなかった糸は、長い時を超え、やがて事の真相を紡ぎ始めるーー。
ビブリア古書堂の事件手帖第二弾が始まった。今回は9年の時を経て謎を解き明かす横溝正史の「雪割草」と「獄門島」がテーマで、篠川大輔・栞子夫婦の娘の扉子と、栞子の母の篠川智恵子もからんでいる。鎌倉の上島家の中の謎は解けるのか?

東京−北海道連絡
上野を13時30分発の特急はつかりで北上してみます。常磐線経由で青森着が23時55分と真夜中です。青函連絡船を経て函館発4時55分の特急おおぞらに接続しています。釧路到着は翌日の15時25分ですので、所要時間は25時間55分です。北海道内だけの移動で10時間30分必要です。「でっかいどう、北海道」ですが、遠い北海道です。
【特03】はつかり:上野1330−1813仙台1818−2355青森
【特04】おおぞら:函館0455−0925札幌0929−1033☆滝川1037−1525釧路
(−−−☆滝川1040−1128旭川)
[☆分離・分割]
また上野を18時30分発の東北本線経由の寝台特急はくつるに乗ると、青森着が翌日の6時10分です。青函連絡船を経て、函館を10時40分発の特急おおとりに乗れば、札幌着は9時25分、釧路着は21時30分、網走着は21時15分となります。札幌までは19時間55分、釧路までは27時間ちょうど、網走までは26時間45分の所要時間となります。
【寝特06】はくつる:上野1830−2347仙台2352−0610青森
【特05】おおとり:函館1040−1625☆滝川1629−2130釧路
(−−−☆滝川1632−2115網走)
[☆分離・分割]
函館から10時57分発の急行宗谷(函館本線山線経由)に乗り込むと、稚内には22時43分に到着します。上野から稚内までは28時間13分の所要時間です。
【急01】宗谷:函館1057−1820旭川1825−2243稚内
さらに上野を19時50分発の寝台急行北斗(常磐線経由)に乗ると、青森に翌日の9時10分に到着。青函連絡船を経て、函館からは14時25分発の寝台急行まりも(函館本線山線経由)に乗ると、釧路には翌々日の6時05分に到着します。寝台急行を2日連続で利用することになり、所要時間は30時間15分となります。まさに遠い北海道ですね。
【寝急04】北斗:上野1950−0132仙台0140−0910青森
【寝急05】まりも:函館1425−滝川2236−0605釧路
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上野−札幌・網走・釧路・稚内までの所要時間
[札幌]19時間55分
[釧路]25時間55分
[網走]26時間45分
[稚内]28時間13分
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特急北斗11号
2020年3月の時刻表で比較してみます。はやぶさ7号で東京を8時20分に出発すると、新函館北斗で16分の待ち時間で特急北斗11号に乗り継ぐことができ、札幌へは16時04分に到着します。東京−札幌間の所要時間は7時間44分です。なんと12時間11分も短縮できました。
はやぶさ7号:東京0820−1218新函館北斗
北斗11号:新函館北斗1234−1604札幌
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東京−札幌間の所要時間
1964年10月:19時間55分
2020年03月:07時間44分(12時間11分短縮)
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特急おおぞら11号
はやぶさ23号で東京を12時20分に出発すると、新函館北斗で25分の待ち時間で特急北斗17号へ、また南千歳で9分の待ち時間で特急おおぞら11号に乗り継ぐことができ、釧路へはもうすぐ日付が変わりそうな23時55分に到着します。東京−釧路の所要時間は11時間35分です。14時間20分も短縮され、その日のうちに到着することができます。
はやぶさ23号:東京1220−1630新函館北斗
北斗17号:新函館北斗1655−2003南千歳
おおぞら11号:南千歳2012−2355釧路
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東京−釧路間の所要時間
1964年10月:25時間55分
2020年03月:11時間35分(14時間20分短縮)
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特急ライラック・大雪
はやぶさ1号で東京を6時32分に出発すると、新函館北斗で15分の待ち時間で北斗9号に乗り継ぐことができます。札幌で22分あるいは52分の待ち時間でライラック23号あるいは25号に乗りついで旭川へ。そこで大雪3号に乗り換えて網走には20時49分に到着します。東京−網走の所要時間は14時間17分となり、12時間28分短縮しました。
はやぶさ1号:東京0632−1053新函館北斗
北斗9号:新函館北斗1108−1438札幌
(ライラック23号:札幌1500-1625旭川)
ライラック25号:札幌1530−1655旭川
大雪3号:旭川1705−2049網走
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東京−網走間の所要時間
1964年10月:26時間45分
2020年03月:14時間17分(12時間28分短縮)
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特急ライラック・サロベツ
はやぶさ13号で東京を9時36分に出発すると、新函館北斗で28分の待ち時間で北斗13号に乗り継ぐことができます。札幌ではカムイ33号かライラック35号で旭川へ。そしてサロベツ3号に乗り換えて稚内にはもうすぐ日付が変わる23時47分に到着します。東京−稚内の所要時間は14時間11分です。網走へ行くより6分早くなりました。1964年10月では28時間13分かかっていたのですから、約半分になったことになります。
はやぶさ13号:東京0936−1334新函館北斗
北斗13号:新函館北斗1402−1747札幌
(カムイ33号:札幌1800-1925旭川)
ライラック35号:札幌1830−1955旭川
サロベツ3号:旭川2006−2347稚内
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東京−稚内間の所要時間
1964年10月:28時間13分
2020年03月:14時間11分(14時間02分短縮)
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北海道内の移動に時間がかかります。北海道はやっぱり広いのです。

上野−郡山−会津若松・秋田−青森連絡
準急もがみ・たざわ1号は新庄で分割併合するようです。
【準01】たざわ1号:仙台0726−小牛田−0959★☆新庄1006−(奥羽本線)−1239秋田
【準02】もがみ:米沢0752−0844山形0850−0958★☆新庄1009−1106酒田
[★併結・併合、☆分離・分割]

上野−郡山−会津若松・秋田−青森連絡
こちらは準急たざわ(「ただわ」は誤植)2号・もがみが新庄で、そしてもがみ・あさひ2号が山形で分割併合するようです。かなり複雑な運行体系になりますね。
【準03】たざわ2号:秋田1410−1649★☆新庄1655−1842小牛田1844−1925仙台
(−−−★☆新庄−1805★山形1810−☆米沢1906)
【準04】もがみ:酒田1540−1644★☆新庄1656−1805★山形1810−☆米沢1906
(−−−★☆新庄1655−1842小牛田1844−1925仙台)
【準05】あさひ2号:仙台1627−1748★山形1810−1906☆米沢1910−2100坂町2101−2149新潟

運転略図
わかりにくいなぁ、と思い時刻表をひっくり返していたら311ページに「準急 あさひ号・月山号・もがみ号・たざわ号 運転略図」という図がありました。これを見ればわかるかなぁ、、、、、、なんだか複雑でわかりにくいですね。この時代の人はこれでわかっていたのでしょうか? 不思議です。
※分割併合については、多層建て列車を参考にしてください。

運転略図
やっぱりわかりにくいのでパワーポイントで運転略図をつくってみました。これで少しはわかりやすくなってきたと思います。
東京発の普通列車を見ていたら、東京0520−1310名古屋、東京1130−2053名古屋、東京1334−2326大垣などの長距離列車がありました。

東海道本線
しかし東京15時ちょうど発の普通列車はなんと姫路行き。到着は翌朝の6時45分です。所要時間は15時間45分です。途中の沼津16分(御殿場線普通列車と接続)、名古屋23分、米原24分、京都27分、大阪17分などの停車時間を含みます。
【普01】143:東京1500−0645姫路(15時間45分)

東海道本線
また東京を23時30分に出発する大阪行きもありました。こちらは浜松までは停車しない駅も多いので、到着時刻は11時ちょうどとなり、所要時間は11時間30分です。途中の名古屋9分(中央本線普通列車と接続)、京都15分の停車時間があります。両方の列車とも夜行ですが寝台設備はありません。おしりが痛くなりそうですね。
【普02】145:東京2330−1100大阪(11時間30分)

東海道本線
しかし東京15時ちょうど発の普通列車はなんと姫路行き。到着は翌朝の6時45分です。所要時間は15時間45分です。途中の沼津16分(御殿場線普通列車と接続)、名古屋23分、米原24分、京都27分、大阪17分などの停車時間を含みます。
【普01】143:東京1500−0645姫路(15時間45分)

東海道本線
また東京を23時30分に出発する大阪行きもありました。こちらは浜松までは停車しない駅も多いので、到着時刻は11時ちょうどとなり、所要時間は11時間30分です。途中の名古屋9分(中央本線普通列車と接続)、京都15分の停車時間があります。両方の列車とも夜行ですが寝台設備はありません。おしりが痛くなりそうですね。
【普02】145:東京2330−1100大阪(11時間30分)

東海道本線・山陽本線
普通列車をみてみましょう。大阪6時05分発で小郡19時03分着(所要時間12時間58分:姫路15分(姫新線・播但線普通列車と接続)、岡山30分の停車)の普通列車があります。大阪7時16分発も小郡行きで到着は20時49分(所要時間13時間33分:姫路7分(姫新線準急みまさか1号と接続)、岡山24分、広島10分(芸備線準急たいしゃく・第1ちどりと接続)の停車)です。
【普03】321:大阪0605−1903小郡(現:新山口)(12時間58分)
【普04】323:大阪0716−2049小郡(現:新山口)(13時間33分)

東海道本線・山陽本線
さらにページをめくると、大阪9時05分発の門司行き(到着23時34分)という普通列車がありました。途中、広島10分(芸備線普通列車と接続)、下関11分の停車がありますが、所要時間は14時間29分です。
【普05】229:大阪0905−2334門司(14時間29分)

東海道本線・山陽本線
さらにさらに、上には上があるもので、京都14時40分発の普通列車はなんと鳥栖行き(到着翌日8時59分)でした。所要時間は18時間19分です。途中、大阪26分、岡山18分、広島16分、門司13分、博多24分の停車があります。乗ってみたいような、みたくないような不思議な気分です。
【普06】231:京都1440−0859鳥栖(18時間19分)

東海道本線・山陽本線
20時ちょうどに名古屋駅を出発する準急比叡8号。その5分後に寝台急行高千穂が出発します。5分差ですから、途中で急行が準急を追い抜くのかなぁと見ていくと、準急比叡は終点の大阪に22時40分着に対し、寝台急行高千穂は大阪に22時54分着と14分遅れとなっています。追い抜くどころか逆に差をつけられています。
【寝急03】高千穂:東京1435−1958名古屋2005−2254大阪2300−1953西鹿児島
【準06】比叡8号:名古屋2000−2240大阪
高千穂の名古屋到着は19時58分。比叡8号はまだホームに止まっているのですから、急行の威厳で先に出発してもよさそうです。停車駅は高千穂は岐阜・京都の2つ。それに対して比叡は尾張一宮(「尾張一八宮」は誤植)・岐阜・大垣・米原・彦根・近江八幡・草津・守山・大津・京都と10も停車します。それでも追い抜けないのは謎です。しかも京都に13分も停車しています。なぜなのでしょう?
準急に差をつけられてしまう急行高千穂は、きっとお人好しなのでしょう(笑)

[題名]ペンギンが教えてくれた物理のはなし
[著者]渡辺佑基
[発行]河出書房新社
[定価]880円
[発行日]2020/7/20
ペンギン、アザラシ、クジラにサメにアホウドリ…大自然を生き、その生態が多くの謎に包まれた野生動物たち。彼らに直接記録機器を取り付ける「バイオ(bio=生物)+ロギング(logging=記録)」によって明らかにされた、驚きの姿とは?若き生物学者が七転八倒しながら動物たちの背景にある物理メカニズムを読み解き、進化的な意義に迫る!第68回毎日出版文化賞受賞作。
生物それぞれの行動パターンを、普遍的な物理メカニズムから読む解くという男のロマンの領域の読み物。まだまだわからにことだらけだが、今後の解明に対してバイオロギングに期待しよう。

伊東線
伊東線のページで興味深い準急列車をみつけました。「準急湘南日光」です。伊東発で日光行きです。伊東線内では、網代・来宮・熱海に停車します。
伊東線にはこの湘南日光以外にも、急行伊豆、準急いでゆ・おくいず・あまぎなどの優等列車が走っていました。東京からの観光客をたくさん乗せていたのでしょう。

東海道本線
東海道本線の時刻表は109ページにありました。熱海の次は、湯河原・小田原・横浜・品川・新橋・東京と停車していきます。

東北本線
そして上野からは東北本線。大宮や小山にも停車せずに、宇都宮・今市にしか停車しません。同じページの急行いいで・第2まつしま、右側の準急しもつけ1号は赤羽・大宮・小山にも停車しています。上野から宇都宮まで停車しないのは特急やまばと並みです。日光へは東武鉄道と観光客争いをしていたのかもしれませんね。
【準07】湘南日光:伊東0825−1041東京1042−1241日光

飯田線
飯田線のページを眺めてみます。今でこそ秘境駅の宝庫となっている飯田線ですが、この頃は準急天竜・準急伊那1−3号・準急赤石などの優等列車がありました。天竜峡を5時44分発の準急天竜をみると、辰野から新宿方面と長野方面に行き先がわかれています。

中央本線
新宿方面の中央本線(上り)をみてみます。辰野で急行第1アルプスと併合されて新宿へ向かうことがわかります。そのため(新宿行きの)準急天竜は辰野で18分停車します。

中央本線
続いて辰野から長野方面の中央本線(下り)をみてみましょう。辰野で上諏訪始発の(もう一つの)準急天竜と併合され長野へ向かうようです。そのため(長野行きの)準急天竜は辰野で19分停車します。つまり(天竜峡発の)準急天竜は辰野で分割併合し、それぞれ新宿と長野へ向かうわけです。
そして多治見4時54分発の準急きそこまと塩尻で併合します。そのため準急きそこまは塩尻で28分も停車します。なんだか複雑になってきました。頭が混乱してきます。

運転略図
というわけで自分で運転略図を作ってみました(笑)。こんな感じです。やっぱり複雑ですね。そしてもう一つの疑問が湧いてきました。辰野−新宿までは「急行」第1アルプスと「準急」天竜が併合するのですが、「急行」と「準急」が併合するとどっちになるのでしょうか。

特急・急行のさくいん
32ページに特急・急行のさくいんがあります。そこには併合した急行第1アルプスと準急天竜の記載がありますが、「急行」なのか「準急」なのかわかりませんでした。料金はどうなるのでしょうか? いまだに謎です。
【急02】第1アルプス:松本0720−0759★辰野0805−1206新宿
【準08】天竜:天竜峡0544−0747★☆辰野0805−1206新宿
(−−−☆辰野0806−0825★塩尻0834−1000長野)
【準09】きそこま:多治見0454−0816★塩尻0834−1000長野
★併結、☆分離

[題名]あなたのぜい肉、落とします
[著者]垣谷美雨
[発行]双葉社
[定価]650円
[発行日]2019/12/2
ダイエットは運動と食事制限だけではない。
大庭小萬里はマスコミには一切登場しない謎の女性だが、彼女の個別指導を受ければ、誰もが痩せられるという。どうやら、身体だけでなく「心のゼイ肉」を落とすことも大事なようだ・・・。ベストセラー『あなたの人生、片づけます』の主人公・大庭十萬里の妹である大庭小萬里の指導が冴える、読んで痩せるダイエット小説。
体重を落とす方法が書いてある、いわゆるダイエット本ではありません。心のぜい肉を落とすアドバイスの本です。10歳から49歳までの4人の登場人物の心のぜい肉が見事に落ちています。私の心のぜい肉はどうすれば落ちますかね(笑)

高山本線
高山本線をみてみましょう。優等列車は急行加越・準急ひだ1−3号・準急しろがねなどがあります。準急しろがね1号および2号は、名古屋始発で行先も名古屋になっています。どういうことでしょうか?
名古屋を23時56分発のしろがね2号。夜行列車ですが、寝台設備はありません。東海道本線の尾張一宮で24時を過ぎ岐阜でスイッチバックして高山本線に乗り入れます。美濃太田・高山などに停車して富山には早朝の5時22分に到着します。

北陸本線
富山でスイッチバックして北陸本線で金沢・福井・敦賀を経て米原へ。スイッチバックして再び東海道本線です。大垣・岐阜などに停車して名古屋へ11時06分に到着します。東海道本線→高山本線→北陸本線→東海道本線を走っています。しろがね1号も同様です。
【準11】しろがね2号:名古屋2356−(東海道本線)−0022岐阜0026−(高山本線)−0522富山0533−(北陸本線)−0955米原0959−(東海道本線)−1106名古屋(11時間10分)
【準12】しろがね1号:名古屋0815−(東海道本線)−岐阜0845−(高山本線)−1309富山1320−(北陸本線)−1755米原1803−(東海道本線)−1910名古屋(10時間55分)

高山本線
しろがねの反対向きの列車が準急こがねです。名古屋を9時40分に出発し、岐阜→米原→金沢→富山→高山→岐阜→名古屋の順となり、20時10分に到着します。

運転略図
【準13】こがね:名古屋0940−(東海道本線)−1048米原1052−(北陸本線)−1506富山1514−(高山本線)−1934岐阜1939−(東海道本線)−2010名古屋(10時間30分)
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