
地図
現在では博多市内から姪浜までは福岡市地下鉄空港線が走り、接続して姪浜から西が筑肥線となっていて、唐津−山本は唐津線と重複しています。しかし、以前は博多駅から東唐津・山本を経由して伊万里まで結んでいました。そして唐津線との重複区間もありませんでした。上の地図で博多駅から西鉄を越えて西へのびる線路(赤矢印)が筑肥線です。

筑肥線
博多6時41分発の普通佐世保行きの列車があります。伊万里に9時19分に到着します。

松浦線
有田からの列車(伊万里9時16分着)を待ち、平戸口からの列車(伊万里9時22分着)と接続し、伊万里を9時24分に出発します。有田には9時47分に着きます。有田で進行方向が変わります。

佐世保線
有田からは佐世保線で10時28分に佐世保に到着します。途中の早岐でまた進行方向が変わります。二度も進行方向が変わるのは珍しいのではないでしょうか。
博多→(筑肥線)→伊万里→(松浦線)→有田→(佐世保線)→佐世保のルートは博多−佐世保の最短コースと思われます。距離を計算すると119.0kmでした。
ちなみにメインルートと思われる、博多→(鹿児島本線)→鳥栖→(長崎本線)→肥前山口→(佐世保線)→佐世保のルートの博多−佐世保間は114.1kmでした。あれっ、こちらの方が最短距離でした。失礼しました。
【普59】515D:博多0641−0807東唐津0815−0919伊万里0924−0947有田0950−1028佐世保

筑肥線
筑肥線唯一の優等列車の準急九十九島。博多を8時50分に出発します。姪浜、筑前前原、東唐津、山本と停車して伊万里に10時30分に着きます。

松浦線
伊万里からは松浦線を平戸口(現:たびら平戸口)へ向かいます。津ノ崎、松浦、平戸口、江迎、肥前吉井と停車し佐世保へは12時16分に到着します。佐々や左石には停車しません。

大村線
佐世保からは早岐、川棚、大村、諫早、浦上に停車し、終点の長崎には14時13分に到着します。
海の眺めがきれいな区間を走ります。ちなみに「九十九島」の由来ですが、長崎県佐世保市や平戸市の北松浦半島西岸の海岸沿いに広がるリアス式海岸の島々で、西海国立公園の一部となっています。読みは「つくもしま」かと思っていましたが「くじゅうくしま」でした。
【準58】九十九島:博多0850−1030伊万里1033−1216佐世保1218−1413長崎

[題名]藤井聡太論 将棋の未来
[著者]谷川浩司
[発行]講談社
[定価]990円
[発行日]2021/5/21
「天才は天才を知る」。レジェンドが迫る巨大な才能の秘密。AIの登場以降、大きく変貌する将棋界。そこに現れた若き天才・藤井聡太。14歳2ヵ月・史上最年少のプロデビュー後、衝撃の29連勝から始まり、史上最年少でのタイトル獲得など、次々と記録を塗り替えていく彼のすごさとは? 人間はどこまで強くなるのか?その謎を、史上最年少名人位獲得の記録を持つレジェンドが、自らの経験を交えながら、さまざまな角度から解き明かすとともに、多士済々の頭脳集団が切磋琢磨し、進化しつづける将棋の魅力を伝える。
藤井聡太氏の発言で印象に残ったものは、
「いままでは人間というプレーヤーしかいませんでしたが、(コンピューター)ソフトを活用することでもっといろいろな棋士が出てくると思っています。ソフトによる評価値が出るようになったのはいままでの将棋観からすると革命的なことだと思います。」
「いまはコンピュータがかなり強くなっていて、盤上において人間がまさる領域はどこにあるのか、あるいは全くなくなるのかはわからないですけど、コンピュータに関係なく面白い将棋を指すことは棋士の使命なので。そういう将棋を指せるように頑張りたいと思います。」などです。
(本から離れますが)2020年度、棋聖・王位の二冠になった藤井聡太棋士。今日(2021/6/6)は、棋聖として臨む棋聖戦の第1局です。相手は現役最強棋士といわれる渡辺明名人・王将・棋王。果たして結果はどうなるのか?

松浦線の支線
松浦線には支線があります。青色の世知原線、黄土色の柚木線、緑色の臼の浦線です。

世知原線
世知原線は肥前吉井−世知原の6.7kmを結んでいました。この頃は10往復で佐々乗り入れの列車もありました。1971年(昭和46年)に廃止となりました。

柚木線
柚木線は左石−柚木の3.9kmを結んでいました。この頃はわずか4往復しかありません。上りの1本だけが佐世保まで乗り入れていました。1967年(昭和42年)に廃止となりました。

臼の浦線
時刻表をいくら探しても臼の浦線が見当たりません。目次をよく見ると、、、ページが記載されていません。掲載されていないようです。どうしてなのでしょうか?
佐々−臼の浦の3.8kmを結んでいましたが、1971年(昭和46年)に廃止となりました。


佐世保線
佐世保線のページにこんな列車をみつけました。有田1223発で終着が平戸口(現:たびら平戸口)となっていますが、出発は東唐津と長崎と二つあるようです。

大村線
長崎10時37分発の普通列車は長崎本線で諫早を経て大村線に入ります。早岐に12時34分に到着し、東唐津からの列車を待ちます。

松浦線
東唐津10時44分発の普通列車は筑肥線で伊万里を経て松浦線に入ります。有田で進行方向を変え、12時36分に長崎発の列車の待つ早岐に到着します。そして連結して佐世保を経て平戸口へ向かいます。
松浦線のページに、同一の列車が二ヶ所描かれている(たぶん)珍しいものです。
【普60】824D:長崎1037−1129諫早1131−1234★早岐1240−1255佐世保1257−1409平戸口(現:たびら平戸口)
(523D:東唐津1044−1144伊万里1153−1219有田1223−1236★早岐−−−)

長崎本線
長崎本線に「九州観光団体専用」の寝台急行列車がありました。この時代は列車の需要が高かったのですね。しかも「団体列車ですが、寝台に余裕がある場合は、一般にも発売されます。」と書いてあります。定時列車が満席の場合には狙い目の臨時列車ということになりそうです。ただし東京駅を7時06分の出発ですので終点の長崎までは26時間近く乗車していることになります。

東海道本線
東海道本線のページを見ると、東京発は7時23分になっています。長崎本線のページの記載は誤植ですね。そして行き先には長崎だけでなく大分も書いてあります。また両隣りには「南紀観光団体専用列車(寝台急行)」や「大阪観光団体専用列車」もあります。


東海道・山陽本線
東海道本線の次の記載ページの行き先は長崎だけになっています。大分が抜けていますね。それはそれとして、右隣りには「信越日光観光列車(準急)」というのもありますね。左隣りは「大阪」ではなく「関西観光団体専用列車」となっています。大らかな時代だったのでしょうね。

山陽本線
門司に3時20分に到着します。ここで長崎行きと大分行きに分割します。

鹿児島本線
長崎行きは門司を3時41分に出発します。そして鳥栖から長崎本線に入り長崎には8時51分に到着します。所要時間は25時間28分です。


日豊本線
大分行きは門司に1時間8分停車し4時28分に出発します。なぜ1時間以上も停車しているのでしょうか? そして大分には9時04分に到着します。こちらは所要時間は25時間41分です。
【寝急28】九州観光団体専用寝台急行:東京0723−0320☆門司0341−0851長崎
(−−−☆門司0428−0904大分)

[題名]小説8050
[著者]林真理子
[発行]新潮社
[定価]1800円
[発行日]2021/4/30
このままでは我が子を手にかけ、自分も死ぬしかないーー
従順な妻と優秀な娘にめぐまれ、完璧な人生を送っているように見える大澤正樹には秘密がある。有名中学に合格し、医師を目指していたはずの長男の翔太が、七年間も部屋に引きこもったままなのだ。夜中に家中を徘徊する黒い影。次は、窓ガラスでなく自分が壊されるーー。
「引きこもり100万人時代」に必読の絶望と再生の物語。
学校でのいじめから、中途退学して引きこもりとなり、そしてやがて8050問題となることは現代社会の大きな問題である。そんな家族のてんやわんやの物語。裁判をするのかしないのか? 七年前のいじめについて裁判で勝てるのか? そして結末は? 読んでのお楽しみ。

日豊本線
古江線を走っていた準急日南です。7時55分に別府を出発します。大分、幸崎、臼杵、津久見、佐伯、重岡、延岡に停車し南延岡には10時23分に到着します。
えっ、重岡駅に優等列車が停車する! もうびっくりです。現在では秘境駅の一つである重岡駅に準急列車が停車していたとは。この頃は需要があったのでしょうね。

日豊本線
そして日向市、高鍋、広瀬に停車し11時39分に宮崎に到着します。宮崎からは西鹿児島(現:鹿児島中央)行きと鹿屋行きに分割されます。

日南線
宮崎駅を先に出発するのは日南線経由の鹿屋行きです。11時42分に宮崎を出て志布志に13時36分に到着します。

古江線
志布志からは古江線をまっしぐら。鹿屋に14時14分に到着します。西鹿児島にもほぼ同時刻の14時13分に到着します。
【準59】日南:別府0755−1139☆宮崎1142−1414鹿屋
(−−− ☆宮崎1147−1413西鹿児島(現:鹿児島中央))

東海道本線・山陽本線
寝台急行日向です。19時20分に京都を出発します。行き先は都城です。岡山には22時59分に到着します。

山陽本線
日向は岡山を23時05分に出発します。その後も寝台列車・夜行列車が次々と出発してきます。夜中でも駅は賑わっていたのでしょうね。門司には翌朝の6時11分に到着します。

日豊本線
門司を6時19分に出発し、小倉、行橋、字島、中津、宇佐、立石、杵築、別府、西大分と停車し大分には9時19分に到着します。ここで一部の寝台車を切り離すため14分間停車し、大分を9時33分に出発します。

日豊本線
延岡、宮崎を経て、15時07分に都城に到着します。所要時間は19時間47分です。

列車編成
京都−大分は14両、大分−宮崎は10両、終点の都城まで行くのは7両となります。
【寝急29】日向:京都1920−1507都城

日豊本線
日豊本線にも長距離普通列車が走っています。まずは別府5時17分に出発する鹿児島行き。そして大分10時47分の西鹿児島行きです。

日豊本線
別府発の普通列車は、宮崎には36分も停車しています。準急日南との接続のためでしょうが、それにしても長い停車です。都城にも18分停車します。これは吉都線の都城13時22分着の列車と、志布志線の都城13時20分着の列車の接続のためでしょう。終点の鹿児島には16時06分に到着します。
【普61】539:別府0517−1606鹿児島(10時間49分)

日豊本線
次は大分発の普通列車です。南延岡に33分、宮崎に18分停車しますが接続ではなさそうです。都城には7分の停車ですが、吉都線の都城19時49分着の列車との接続をしています。終点の西鹿児島には22時28分の到着です。
【普62】547:大分1047−2228西鹿児島(現:鹿児島中央)(11時間41分)

日豊本線
もう1本ありました。門司港10時55分発の南延岡行き(20時02分着)です。大分に15分停車しますが、久大本線の大分16時20分発の列車と、豊肥本線の大分16時16分発の列車に接続しています。
【普63】521:門司港1055−2002南延岡(9時間7分)

日豊本線
佐伯から延岡に向かう途中に重岡駅と宗太郎駅があります。続けて「重岡宗太郎」と読むと人名のようになります。直川−(10.6km)−重岡−(6.8km)−宗太郎−(7.5km)−市棚と、駅間距離もそこそこあり重岡駅には山のマークもついています。このあたりは大分・宮崎県境にも近く、山越えの区間です。
準急日南の項でも書きましたが、1964年(昭和39年)には重岡に優等列車が停車していたのです。それを含め、重岡には下りが9本(重岡止まり1本含む)、上り7本が、宗太郎には下り7本、上り6本が停車します。
しかし2020年3月の時刻表では、重岡には下り3本(重岡止まり2本含む)、上り3本(重岡発1本含む)のみ、宗太郎には下り1本、上り2本のみしか停車しません。
そうなんです。両駅は現代の秘境駅の一つに数えられています。

[題名]スープ屋しずくの謎解き朝ごはん6 心をつなぐスープカレー
[著者]友井 羊
[発行]宝島社
[定価]715円
[発行日]2021/1/8
シリーズ累計46万部突破の大人気シリーズ最新刊! 「スープ屋しずく」のシェフ・麻野がこしらえるスープにかかれば、お客の心も不思議な謎もあっという間にほぐれます! リモート会議中に同僚がつぶやいた「人参がワープした……」という言葉の謎や、閉店を決めた洋食店「えんとつ軒」店主の真意など、思わずスープが食べたくなる、美味しくて優しい書き下ろし連作短編全4話収録。
しずくという名のスープ屋を舞台にしたちょこっとミステリー小説の第6弾。シェフの麻野は謎解き名人。食品アレルギーやリモート勤務など今風の話題でほっこりと楽しめる。第7弾にも期待!

[題名]本日のメニューは。
[著者]行成 薫
[発行]集英社
[定価]580円
[発行日]2019/10/25
今日も町のごはん屋さんで笑って、泣いて、食べよう。食欲も涙腺も刺激される極上短編集 いきなり文庫!
入院中の父に中華そばを出前したい二人の子どもと、変わり者の大人たちが起こした奇跡(「四分間出前大作戦」)。マズメシ母に悩まされる女子高生と、おむすび屋の女性店主の愛情(「おむすび狂詩曲」)。底なし大食い男の葛藤と、デカ盛り定食を作り続ける頑固親父の秘めた過去(「闘え!マンプク食堂」)。熱々の美味しい料理と、それを取り巻く人間ドラマに食欲も涙腺も刺激される、5つの極上の物語。
中華屋、おむすび屋、定食屋、洋食屋、移動販売などのごはん屋さんの物語。いい話が5つならんでいます。四つ目と五つ目は繋がっていました。
│
ホーム│
最近のコメント