
[題名]ひとり誰にも看取られず ~激増する孤独死とその防止策~
[著者]日本放送協会 /佐々木とく子
[発行]阪急コミュニケーションズ
[定価]1,470円
[発行日]2007/8/12
第1章 ニュータウン・常盤平団地に起きた「孤独死」
第2章 「孤独死」はいったいなぜ、どのようにして起きるのか
第3章 全国で激増する「孤独死」があぶり出しているもの
第4章 各地で動き出した「孤独死」防止の取り組み
第5章 団地やマンションで「孤独死」が起きたらどうすればいい?
終章 「孤独死」しないために
2005年9月NHK総合テレビで放映された際は大きな反響を呼び、「第26回地方の時代 映像祭グランプリ(大賞)」も受賞したNHKスペシャル『ひとり 団地の一室で』(その後も再放送された)。本書は番組の取材先団地以外の多くの「孤独死」の実態と防止策を大幅に追加取材し、単行本化いたしました。孤独な高齢者だけでなく、40~60歳前半の「若年孤独死」の実態と背景に迫る社会派ノンフィクション。「孤独死に関して目に見えているのはまだ氷山の一角であり、だれも全体像をつかむところまではいっていない。しかもそれは誰の身にも起こり得ることことなのだ……。」自分自身や家族の孤独死を防ぎ、隣人の孤独死を防ぐための具体的な防止策を追及した1冊です。
「看取られない死」の話しです。
孤独死の定義はいろいろとあるようですが、本書では「一人暮しをしていて、誰にも看取られずに自宅で亡くなった場合。自殺は含まない」としています。
千葉県松戸市の常盤平団地の取材を中心に構成されていますが、一昔前に「ニュータウン」としてもてはやされた団地はほとんど同じ状況のようです。「オールドタウン」になっているのです。
「自立」ではなく「上手な依存」が孤独死を防ぐためには大切だとしています。男性は女性に比べて「上手な依存」が下手なので特に注意が必要です。イギリスの精神分析学者フェアバーンの言葉が引用してあり印象的です。
『人間は依存から自立に向かって発達するのではなく、未熟な依存から成熟した依存へと発達する』・・・・そう、一人では生きられないのです。
今後は孤独死が激増します。その時にどうするか? 地域コミュニティーの課題です。
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初めてコメントさせてもらいます。
常磐平団地・・・とっても気になる地域です。
「孤独死」を防ぐための対策を地域の方が考え、
昨年から「いきいきサロン」という誰でも気軽に集えるサロンを年間360日開催していると聞きました。
正直なところ、孤独死を完全に防ぐことは難しい・・・
せめて、亡くなられた方を期間をあけずに発見できればと
思ったりします。
わが社のわが係では、誰がこの本を購入するか、
探り(?)を入れあっています・・・