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捏造の科学者 STAP細胞事件

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[題名]捏造の科学者 STAP細胞事件
[著者]須田桃子
[発行]文藝春秋
[定価]1,728円
[発行日]2014/12/30
このままの幕引きは科学ジャーナリズムの敗北だ。「須田さんの場合は絶対に来るべきです」   はじまりは、生命科学の権威、笹井氏からの一通のメールだった。ノーベル賞を受賞したiPS細胞を超える発見と喧伝する理研の記者会見に登壇したのは、若き女性科学者、小保方晴子。発見の興奮とフィーバーに酔っていた取材班に、疑問がひとつまたひとつ増えていく。「科学史に残るスキャンダルになる」 STAP細胞報道をリードし続けた毎日新聞科学環境部。その中心となった女性科学記者が、書き下ろす。誰が、何を、いつ、なぜ、どのように捏造したのか?「科学史に残るスキャンダル」の深層


 「世紀の大発見」から一転して「世界の三大不正論文スキャンダル」へ急展開したSTAP細胞問題。毎日新聞記者である著者が、関係者への取材やメールのやりとりなどから問題点を提起する。小保方氏、笹井氏、若山氏など論文作成に関わった個人の責任も大きいものがあるが、組織としての理研そしてCDB(Center for Developmental Biology:発生・再生科学総合研究センター)の責任が最も大きい。iPS細胞への対抗意識が強すぎて、物事の真偽をうやむやにしてしまったことも問題だが、最大の問題は事後処理の稚拙さだ。外部の有識者だけで構成された「研究不正再発防止のための改革委員会」は、最終会合で理研の改革案の提言書をまとめ、理研への不信感から、その日のうちに記者会見で発表した。“小保方氏のずさんな採用プロセス、STAP研究の閉鎖的状況、研究者任せのずさんなデータ管理。改革委員会はこれらの複合的な原因は、“いずれもCDBが許容し、その組織体制に由来する”と分析。STAP問題の背景には、“研究不正行為を誘発する、あるいは抑止できない、組織の構造的な欠陥があった”と結論づけた。さらにその大元には、CDBが2000年4月の発足以降、ほぼ同じメンバーで運営されてきたことによる「トップ層のなれ合い関係によるガバナンス(組織統治)の問題」があると指摘したのだ。

最後に、自ら命を絶った笹井氏のご冥福をお祈りします。


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