27釧路〜厚岸〜根室&かきめし:北海道妄想の旅1978
【1】
1978年10月6日の旅(6)
【1】
【4】
釧路駅をでて旧釧路川を渡り川沿いに進み、右に曲がると東釧路。釧網本線はここから左に分かれていく。今度は根室本線の旅なので、ここから別保川沿いの谷に沿って曲折して別保へ。
別保→上尾幌
国道272号線の分岐点の下をくぐって別保トンネルに入る。この先は原野らしき森の中をクネクネしながら線路が敷かれている。釧厚トンネル、尾幌トンネルをくぐり上尾幌へ。このあたりは野生のシカやクマが線路にでてくることがたびたびある。
上尾幌→尾幌
少しだけ直進するが、再び曲がりくねった谷間に入る。今度は尾幌川沿いに進み下り勾配となる。森を抜けて左に曲がると尾幌である。別保駅から、まったく違った山を越えてきた国道44号線を合流する。国道と並走しながら、右手には尾幌原野と呼ばれる湿原がある。国道の下をくぐると門静である。ここで普通列車と列車交換。
門静→厚岸
門静を出ると、すぐに右手に海が飛び込んでくる。海沿いを真っ直ぐに進む。右手前方には厚岸湾を囲む厚岸半島が見えて来る。海沿いを離れるとしばらくして厚岸に到着する。
釧路1530-1622厚岸 急行ノサップ3 根室本線 415D
(厚岸駅)
(厚岸駅)
駅舎にある氏家待合所でかきめしを食べよう。待合所とは、北海道で駅付近に多く存在した業態で、屋内で列車などを待つことができるようにしたスペースを提供し、列車待ちの客に食事や飲み物を出すという商売である。
(かきめし@氏家待合所)
ここのかきめしは全国的に有名な駅弁だ。待合スペースで食べてみる。
(かきめし@氏家待合所)
かきはもちろんだが、つぶ貝やシジミなどの他の貝類も入っている。特筆すべきはご飯で、かきの煮汁で味が付いており、これだけでも美味しい。
(かきデザインの街灯@厚岸)
厚岸の街の街灯もかきがデザインされている。
【1】
別寒辺牛川河口(厚岸→糸魚沢)
もう夕暮れが近い。厚岸を出ると線路は左にカーブし、厚岸湖沿いに北上する。清々しい風が窓から入ってくる。そして別寒辺牛(べかんべうし)川の河口右岸に沿いながら進む。列車の音に驚いて水鳥が羽ばたいている。
(別寒辺牛湿原)
しばらくすると別寒辺牛湿原を通る。湿原の中に築堤を築いて線路を通している。釧路湿原より規模は小さいが、より近くを走るので、私のお気に入りの車窓の一つである。
別寒辺牛湿原(前半)(厚岸→糸魚沢)
別寒辺牛湿原(後半)(厚岸→糸魚沢)
車窓を眺めていると、やがて糸魚沢(いといざわ)につく。
【4】
茶内へ到着
国道と並行してなだらかな丘の上に出ると茶内(ちゃない)。段丘崖の上をそのまま走り浜中へ。南には霧多布(きりたっぷ)湿原があるが、ここからはみえない。姉別を過ぎると、標津線の分岐駅である厚床になる。
厚床には17時47分に根室方面から、そして17時57分に中標津方面から列車が到着しており、それらが併合されて釧路への出発を待っていた。私の乗った列車は18時ちょうどに厚床につき、18時02分にお先に出発する。釧路行きの出発は18時10分である。
もう車窓は楽しめない。西和田で約10分停車し、急行ノサップ4号と列車交換した。暗い闇の中を淡々と根室へ向かって進んでいく。
厚岸1708-1800厚床1802-1913根室 根室本線 239D
<注釈>
(1)【数字】は参考資料リスト参照
(2)【数字】がないものは動画を含めて自分で撮影したもの(2006年10月、2012年10月)
(3)文章は主として【2】と【3】を参考にし、自分の体験を加筆した。
(4)宿泊施設は時刻表巻末のホテル旅館案内を参照した。
<参考資料リスト>
【1】国鉄監修 交通公社の時刻表1978年10月号 日本交通公社
【2】北海道4000キロ 宮脇俊三・原田勝正編集 小学館 1982/8/20
【3】北海道 地図の中の鉄路 堀淳一 亜璃西社 2014/12/4
【4】レールウェイマップル 北海道鉄道地図帳 2010


1978年10月6日の旅(6)


釧路駅をでて旧釧路川を渡り川沿いに進み、右に曲がると東釧路。釧網本線はここから左に分かれていく。今度は根室本線の旅なので、ここから別保川沿いの谷に沿って曲折して別保へ。
別保→上尾幌
国道272号線の分岐点の下をくぐって別保トンネルに入る。この先は原野らしき森の中をクネクネしながら線路が敷かれている。釧厚トンネル、尾幌トンネルをくぐり上尾幌へ。このあたりは野生のシカやクマが線路にでてくることがたびたびある。
上尾幌→尾幌
少しだけ直進するが、再び曲がりくねった谷間に入る。今度は尾幌川沿いに進み下り勾配となる。森を抜けて左に曲がると尾幌である。別保駅から、まったく違った山を越えてきた国道44号線を合流する。国道と並走しながら、右手には尾幌原野と呼ばれる湿原がある。国道の下をくぐると門静である。ここで普通列車と列車交換。
門静→厚岸
門静を出ると、すぐに右手に海が飛び込んでくる。海沿いを真っ直ぐに進む。右手前方には厚岸湾を囲む厚岸半島が見えて来る。海沿いを離れるとしばらくして厚岸に到着する。
釧路1530-1622厚岸 急行ノサップ3 根室本線 415D


駅舎にある氏家待合所でかきめしを食べよう。待合所とは、北海道で駅付近に多く存在した業態で、屋内で列車などを待つことができるようにしたスペースを提供し、列車待ちの客に食事や飲み物を出すという商売である。

ここのかきめしは全国的に有名な駅弁だ。待合スペースで食べてみる。

かきはもちろんだが、つぶ貝やシジミなどの他の貝類も入っている。特筆すべきはご飯で、かきの煮汁で味が付いており、これだけでも美味しい。

厚岸の街の街灯もかきがデザインされている。

別寒辺牛川河口(厚岸→糸魚沢)
もう夕暮れが近い。厚岸を出ると線路は左にカーブし、厚岸湖沿いに北上する。清々しい風が窓から入ってくる。そして別寒辺牛(べかんべうし)川の河口右岸に沿いながら進む。列車の音に驚いて水鳥が羽ばたいている。

しばらくすると別寒辺牛湿原を通る。湿原の中に築堤を築いて線路を通している。釧路湿原より規模は小さいが、より近くを走るので、私のお気に入りの車窓の一つである。
別寒辺牛湿原(前半)(厚岸→糸魚沢)
別寒辺牛湿原(後半)(厚岸→糸魚沢)
車窓を眺めていると、やがて糸魚沢(いといざわ)につく。

茶内へ到着
国道と並行してなだらかな丘の上に出ると茶内(ちゃない)。段丘崖の上をそのまま走り浜中へ。南には霧多布(きりたっぷ)湿原があるが、ここからはみえない。姉別を過ぎると、標津線の分岐駅である厚床になる。
厚床には17時47分に根室方面から、そして17時57分に中標津方面から列車が到着しており、それらが併合されて釧路への出発を待っていた。私の乗った列車は18時ちょうどに厚床につき、18時02分にお先に出発する。釧路行きの出発は18時10分である。
もう車窓は楽しめない。西和田で約10分停車し、急行ノサップ4号と列車交換した。暗い闇の中を淡々と根室へ向かって進んでいく。
厚岸1708-1800厚床1802-1913根室 根室本線 239D
<注釈>
(1)【数字】は参考資料リスト参照
(2)【数字】がないものは動画を含めて自分で撮影したもの(2006年10月、2012年10月)
(3)文章は主として【2】と【3】を参考にし、自分の体験を加筆した。
(4)宿泊施設は時刻表巻末のホテル旅館案内を参照した。
<参考資料リスト>
【1】国鉄監修 交通公社の時刻表1978年10月号 日本交通公社
【2】北海道4000キロ 宮脇俊三・原田勝正編集 小学館 1982/8/20
【3】北海道 地図の中の鉄路 堀淳一 亜璃西社 2014/12/4
【4】レールウェイマップル 北海道鉄道地図帳 2010

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