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植物はなぜ薬を作るのか

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[題名]植物はなぜ薬を作るのか
[著者]斉藤和季
[発行]文藝春秋
[定価]950円
[発行日]2017/2/20
ゲノム科学の進展で、今、薬用植物の世界が熱い!  ポリフェノール、カテキン、フラボノイドなど、今や日常用語として使われている植物由来の成分です。モルヒネやキニーネ、ヤナギの成分から作ったアスピリン、生薬を用いる漢方薬など、人間は古代から植物の作る薬を使ってきました。しかし、つい最近まで、なぜ、どのように植物が薬を作るのかは解明されていなかったのです。その根源的なメカニズムがわかってきたのは、2000年代に入って植物のゲノム配列が決定されてからのこと。「動かない」選択をした植物が「生き残り」戦略として、動物などの捕食者から身を守るため、いかに巧妙なシステムで「毒」のある成分を作るのか。しかも、その「毒」から自らを守るためにどのような方法を採っているのか。その「毒」には抗がん薬の元となる成分も含まれます。そうした巧緻なしくみが、ゲノム科学の発展により遺伝子レベルで突き止められるようになってきました。中国からの輸入が困難になりつつあるカンゾウ(甘草)の成分も人工的に作ることが可能になるなど、最先端のバイオテクノロジーにも触れつつ、驚くべき植物の戦略を明らかにします。


 植物は、いろいろな物質を作っています。その意義は、個体の生長・生存のためと、子孫を残すためです。いろいろな物質の中には、「薬」になったり「毒」になったりするものも数多くあります。モルヒネ、アスピリン、ニコチン、グリチルリチン、アトロピン、ポリフェノールなど、人間にとって有用なものの宝庫です。ゲノム科学の発展により、今までわからなかったことが細かくわかってきましたのです。様々な植物に感謝、感謝です。


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